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公開 | 小西 由稀

農業革新!? 唯一無二の技術を生かした水耕栽培の生鮮野菜を届けたい「株式会社アプレ」

アプレ
 
 
北海道ではすでに農閑期に入っている季節ですが、ハウスの中に入るとさまざまな野菜が収穫の時を待っていました。


アプレ▲あ、パプリカが!

 
大沼国定公園を擁する七飯町に農場を持つ「株式会社アプレ」は、土を一切使わない水耕栽培で野菜を生産する会社です。
 
水耕栽培の野菜工場・農場は日本中にありますが、アプレはオンリーワンの技術を持つ革新的な会社なのです。
一体、どんな技術を持っているのでしょうか。


アプレ 

 

多品目を同時に栽培
これって実はスゴイこと! 

アプレの技術をご紹介する前に、まずは水耕栽培の予備知識から。

・水耕栽培は土を用いず、作物の生育に必要な養分を水に溶かした養液の中で栽培する方法。
・同一施設では同じ野菜、例えばレタスならレタスを1~2種類栽培するのが一般的な方法。
・養液は栽培する作物ごとに異なる。同じ養液を使い続けると連作障害が起こりやすいので、その都度養液を交換し、廃棄する。  

そんな日本の水耕栽培の常識を覆したのが、アプレが独自に開発した技術です。
一番の違いは、「同じ養液」で「多品目」の野菜を「同時(同一施設)生産」できること。
 

アプレ▲アプレでは主に下段に葉野菜、上段にトマトなどの果菜類が植えられ、年間を通じて24品目を栽培
 

「水耕栽培の現場はもちろん、土耕栽培でも、1つのハウス内で20種類もの作物を同時に栽培しているのは、うちくらいじゃないでしょうか」と、同社のナレッジ・マネジメント部の亀井博文さん。
 

アプレ▲お話をうかがった亀井さん。アプレのハウスは96mもの長さがある
 

「山や林、野原など自然界では連作障害はまず起きない。土であっても、養液であっても同じではないか。同じ栄養分で多品目の植物が共生する“雑木林理論” が、アプレの技術の原点です」。


アプレ 


アプレでは、野菜の種類や生育状況にかかわらず、同じ肥料を同じ濃度で循環。作物はその中から自分に必要な栄養を吸収するといいます。


 アプレ


「そのために、根の生育を手助けする工夫や養液温度の管理など、作物に合った最大公約数の環境を整えるため、さまざまな取り組みをしています」。


アプレ 


水耕栽培であっても、いかに自然に近づけていくか。その技術の積み重ねにより、水耕栽培では不可能といわれているナスも、ホラこの通り。
 

アプレ▲味も水っぽくなく、アクやエグミも感じられないので、水ナスのように生食も可能だという
 

さらにアプレでは、環境にやさしい自然エネルギーを活用。施設内の暖房や冷房は温泉熱、地中熱、井戸水を利用し、化石燃料は使っていません。野菜の生育に必要な光は、太陽光とLEDを併用。


アプレ▲生産管理システムを独自に開発。廃液を出さない完全循環型で、環境に負荷をかけない
 

アプレ▲農作物の安全管理が評価される国際認証&標準「Global G.A.P」を、22品目の認証を取得!
 

農薬を使わず栽培できることも、大きな特徴。気になる味わいは、エグミが全体的に少なく、特に子どもに人気。「栄養価は土耕栽培と変わらないんですよ。日持ちがするのも自慢です」と、亀井さん。
 

アプレ
 

今後の目標は、生産量を上げ、作物ごとのエキスパートを育てていくこと。さらに…。
 
「道東など畑作が少ないエリアにこのシステムをつくり、地域に生鮮野菜を流通させたい。また、野菜の栽培が難しい気候の国々にも、アプレの技術を輸出したいという思いもあります」。
 
その目は、世界を見据えていました。北海道発の唯一無二の技術で、世界の農業に新風を吹き込むアプレに今後も要注目です。


アプレ

 

関連リンク

株式会社アプレ(オンラインショップあり)
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小西 由稀

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