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公開 | チバタカコ

ガンガン煮込んで、ガンガン食べるべ!赤平市の郷土料理「がんがん鍋」

赤平市がんがん鍋、焼肉のたきもと

 
滝川市の松尾ジンギスカン、芦別市のガタタン、歌志内市のなんこ鍋、美唄市の美唄焼き鳥、夕張市のカレーそば。かつて炭鉱で栄えた町には、それぞれの町の人たちが愛した地元に根付いた味があり、それは郷土グルメとして今に受け継がれています。ここ赤平市にもありましたよ、郷土の味「がんがん鍋」が!
 
 

目次

・赤平市の郷土料理「がんがん鍋」とは
・きっかけは、炭坑節全国大会。やがて「ホルモン鍋」から「がんがん鍋」へ
・「オータムフェスト」や「水曜どうでしょう祭」でも「がんがん鍋」は大人気
・焼肉のたきもとの「がんがん鍋」を食す!
・「がんがん鍋」のこれから
・赤平市内で「がんがん鍋」が食べられる店

 
 

赤平市の郷土料理「がんがん鍋」とは

かつては炭鉱のまちとして栄えた北海道赤平市。力仕事をしていた炭鉱マンたちが仕事終わりに好んで食べていたのが、豚のホルモンを使った鍋料理で、通称「ホルモン鍋」と呼ばれていました。


昔の赤平の炭鉱※写真提供:赤平観光協会


炭鉱が閉山してからも、ホルモン鍋は一般的な家庭料理として受け継がれ、赤平市民に親しまれてきました。
 
そのホルモン鍋は、今から15~16年前に「がんがん鍋」と名付けられました。
 
赤平ソウルフードのホルモン鍋がどうして「がんがん鍋」という名前になったのか、「がんがん鍋」とはどんな料理でどのような味なのか、北海道Likersがガンガン紹介します。

 

きっかけは、炭坑節全国大会。
やがて「ホルモン鍋」から「がんがん鍋」へ

今から15~16年ほど前、炭鉱に所縁のある「炭坑節」の全国大会が赤平市で開催されました。
 
その時、全国から集まる人たちをもてなすのに、「赤平に、何かソウルフード的なものはなかったべか?」とみんなで集まった時に「そうだ!ホルモン鍋があったべ!」と、家庭料理として根付いていいたホルモン鍋に着目。
 
ふるまったホルモン鍋は大好評で、それがきっかけとなり「赤平の食を考える会」という団体ができました。そして、せっかくホルモン鍋という郷土料理があるのだから、それを全国に広めることで赤平市をPRできるのでは?と、考えました。
 
そこで、通称「ホルモン鍋」と呼ばれていた料理を「がんがん鍋」という名前に統一。赤平市内で「がんがん鍋」を提供できる店が集まり、「赤平がんがん鍋協議会」も発足しました。
 
「がんがん鍋」には、
 
ストーブをガンガン焚いて、ガンガン煮込んで、ガンガン食べて、ガンガン語って、ガンガン働くべ!
 
という、炭鉱マンや炭鉱長屋の生活への想いが込められているそうです。
 
 

「オータムフェスト」や
「水曜どうでしょう祭」でも
「がんがん鍋」は大人気

赤平がんがん鍋協議会の代表は、市内で精肉の卸・販売や焼肉屋を経営する(有)滝本商店・焼肉のたきもとの代表取締役、滝本守さんです。

 
(有)滝本商店・焼肉のたきもとの代表取締役、滝本守さん▲(有)滝本商店・焼肉のたきもとの代表取締役、滝本守さん。生まれも育ちも赤平市で、93年続く滝本商店は、守さんで三代目
 
 
「炭鉱が全盛の頃は、みんな普通にホルモン鍋を食べていたよ。もちろん私も子どものころから家で食べていた。昔ホルモンは『放るもん』と言って、とにかく安かった。石炭ストーブに鍋をかけて、ホルモンや野菜を入れて煮るだけだから手っ取り早くて、安くてうまいからね」
 
…と、話してくれた滝本さん。
 

赤平市にある焼肉のたきもと▲赤平市にある焼肉のたきもと
 

焼肉のたきもと店内▲焼肉のたきもと店内
 

ホルモン鍋を「がんがん鍋」とネーミングを統一してから、さまざまなイベントにも出店をしているそうです。
 
10年前からは、札幌の「オータムフェスト」に毎年出店。今年(2019年)のオータムフェストでも、「がんがん鍋」目当てのお客さんで大盛況だったそうです。
 
3年前には「ニッポン全国鍋グランプリ」に出場し、59チーム中17位。翌年も出場し出場チームが増えていましたが19位と健闘。
 
そして今年の10月4日~6日の3日間は、「水曜どうでしょう祭 FESTIVAL in SAPPORO 2019」に出店。毎日9:00~19:00の長時間で、余裕で仕込んでいったつもりだったのに、午後2時には「がんがん鍋」は完売。最終日は、とにかく売り切れないように!と、より大量に仕込んだそうです。

 

焼肉のたきもとの「がんがん鍋」を食す!

赤平がんがん鍋協議会では、「がんがん鍋」を次のように定義しています。
 
・豚のホルモンを使用する
・味噌味
・道産野菜(できれば赤平産)をできるだけ使用

 
基本形の「がんがん鍋」はこれさえ守ればOKで、アレンジとしてカレー味や辛目の味付けなどは、それぞれの提供店の自由。
 
それではさっそく、「がんがん鍋」はどんな料理でどんな味か、実食!
 
出てきたのはお椀。
 
あれ?鍋じゃないの?
 
かつては石炭ストーブの上に大きな鍋をかけて、そこで煮込んでいたという由来を考えたら、鍋とはいっても、いわゆる「鍋料理」ではなく、豚汁に近いイメージです。
 

焼肉たきもとの「がんがん鍋」▲焼肉たきもとの「がんがん鍋」。一人前520円
 

焼肉たきもとの「がんがん鍋」アップ▲具がゴロゴロ
 

焼肉のたきもとの「がんがん鍋」は、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、玉ネギ、豆腐が入っており、豚のホルモンはクセがなくプルンプルン。
 
何よりその柔らかさに驚きます。
 
それもそのはず、3~4時間は煮込んでいるとのこと。
 
野菜とホルモンから良い出汁が出て、味噌味の汁は優しい甘さで、こっくりコクがあります。

ホルモンと野菜をもぐもぐ食べ、それがまだ口の中に残っている状態で汁をすすると、さらに食欲をそそります。
 
これは旨い!

アレンジバージョンの「ジャン辛」もいただきました。
 

「がんがん鍋」のアレンジバージョン「ジャン辛」▲「がんがん鍋」のアレンジバージョン「ジャン辛」。一人前620円

 
焼肉のたきもとは精肉店でもあるので、牛肉を成形した時に出ていた、いわゆる「牛スジ」を捨てていそうですが、「がんがん鍋」のアレンジバージョン「ジャン辛」では、その牛スジも使っています。
 
「ジャン辛」の「ジャン」は、コチュジャン・豆板醤の辛味噌系のこと。なのでちょっと辛いです。でも、溶き卵が入っているので、子どもでも食べられるまろやかな辛さ。

 
「がんがん鍋」のアレンジバージョン「ジャン辛」俯瞰

 
プレーンの「がんがん鍋」と違って、これは辛さがクセになる味です。ご飯と相性がよさそう。
 
辛いのが好きな人は、オーダーの時に「少し辛目にして」と言えば、ガツンとした「ジャン辛」が出てきます。
 
 

「がんがん鍋」のこれから

さまざまなイベントに出ることで、赤平市の「がんがん鍋」を知る人も増えてきました。
 
毎年3月には、赤平市内で「がんがん祭り」が開催され、「がんがん鍋」を提供している店が一堂に会します。
 
一ヶ所で「赤平がんがん鍋協議会」の味が全部味わえるということで、年々来場者も増えているそうです。
 

赤平市焼肉のたきもと滝本さん
 

「私一人の思いなんですけどね…」と前置きした上で、「2020年で『がんがん祭り』は8回目を迎えますけど、それの大きいイベントをやりたいなぁ…と」と滝本さんは言います。
 
そう思うようになったのは、東日本大震災の復興イベントで、岩手県で開催された「全国三大ホルモン鍋大会」に参加したのがきっかけだったとか。
 
九州田川ホルモン鍋、岩手県岩泉ホルモン鍋、そして北海道赤平がんがん鍋を全国三大ホルモン鍋と称し集まったイベントでした。
 
いずれも炭鉱町で、「がんがん鍋」同様、炭鉱マンたちが愛した郷土のホルモン鍋です。
  
「その時に集まった若い人たちの、おらが町に対する熱い想いに感動してね。赤平でもこういうことがやりたいなぁ、とずっと思っているんです」と滝本さん。
 
そして

「今年5月、『炭鉄港』のストーリーが、文化庁が選定する『日本遺産』に認定されました。赤平周辺の中空知の炭鉱町と協力して、何かできないかなぁと思っているんですよ。赤平の『がんがん鍋』、芦別の『ガタタン』、歌志内の『なんこ鍋』、他に滝川ならジンギスカン、美唄の焼き鳥など、炭鉱町ならではだからね」

と、「がんがん鍋」からはじまる、次のステージについて話してくれました。

 

赤平市内で「がんがん鍋」が食べられる店

・八千代寿司
赤平市本町2-1
TEL:0125-32-2065
 
・珍来
赤平市大町1-2
TEL:0125-32-2628
 
・寿司の松川
赤平市大町1-2
TEL:0125-32-3065
 
・焼肉のたきもと
赤平市茂尻中央町南1-7
TEL:0125-32-2265
 
・海鮮居酒屋 暖らん
赤平市本町1-2
TEL:0125-32-5217
 
・スナック メトレス
赤平市本町2-4 阿部ビル1階
TEL:0125-33-7012
 
・赤平駅前食堂
赤平市錦町1-2
TEL:0125-44-4095

※2019年10月現在の赤平がんがん鍋協議会
※予約が必要な場合もあります。
※詳しくは各店に問い合わせてください。

 

関連リンク

焼肉のたきもと
赤平観光協会
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