
北海道から奥尻島へ行くには飛行機かフェリーの二択。北海道Likersは、江差港からハートランドフェリーに乗船すること約2時間、食べる、泊まる、買う等々、地元おすすめの通な奥尻島を徹底取材!取材時は偶然に、あの人気ドラマのロケをやっていたよー!
目次
・北海道の奥尻島はどこにある?アクセス方法は?・オンシーズンではなく、ちょっとずらした今がおすすめの理由
・奥尻島で泊まる~奥尻島御宿きくち・奥尻ゲストハウスimacoco
・奥尻島で食べる~まつや食堂・CAFÉ faro
・奥尻島で買う~離島仙人・海館
・奥尻島で出会う~北海道奥尻高校の島留学生
・奥尻島で行く~奥尻ワイナリー
・おまけ~奥尻島取材雑談
北海道の奥尻島はどこにある?
アクセス方法は?
奥尻島は、ひし形の北海道地図の左側、ぐぐぐっと曲がった渡島半島の日本海側にある島です。昔はアイヌ語で「イクシュンシリ」と呼ばれ、後に「イクシリ」となったのが「おくしり」の由来。「イク」は向こう、「シリ」は島で「向こうの島」という意味だそうです。

道内の離島では、北方領土を除くと利尻島に次いで2番目の大きさで、八丈島の約2倍。
奥尻島へは、飛行機かフェリーで行きます。
飛行機は、函館空港から奥尻空港まで定期便(北海道エアシステム)が運航。所要時間は約30分。
フェリーは、対岸の江差町にある江差港フェリーターミナルから出航。
所要時間は2時間10分。人だけ乗船する場合は予約の必要はありませんが、車を乗せる場合は予約が必要です。
●奥尻島へのアクセス
・北海道エアシステム
・ハートランドフェリー
旅客運賃(片道)
1等アイランドビューシート大人一人5,740円
2等指定席大人一人3,510円
2等大人一人2,860円
※自動車航送運賃など、詳しくはHPで確認してください。
檜山エリアへ行く時に便利な道の駅情報は、「檜山エリア道の駅三選~上ノ国・江差・厚沢部~」を見てね。
オンシーズンではなく、
ちょっとずらした今がおすすめの理由
豊かな自然、ブナの森、ウニやアワビをはじめとする新鮮な海の幸、奥尻ブルーと呼ばれる美しい海、そして訪れる人を温かく迎えてくれる島の人たち。奥尻島の観光シーズンのピークは夏と思われがちですが、秋は少し落ち着いた島時間を過ごすことができます。
ブナの森の散策、遊ぶのではなく1日中眺めるだけの奥尻の海、アクティブなことはしなくても、ゆっくりと時間を過ごせるこの時期は、かなり通好みな大人の奥尻島なんです!
奥尻島で泊まる
~奥尻島御宿きくち・奥尻ゲストハウスimacoco
奥尻島内にある宿泊施設は、民宿、旅館、ゲストハウスで、大きなホテルやリゾート施設はありません。どちらもアットホームな雰囲気で、島のもてなしを受けられますが、北海道Likersいちおしは、こちらの2軒。
●奥尻島御宿きくち
2000年にオープンした「奥尻島御宿きくち」。「御宿」は「おんじゅく」と読みます。島の人には「きくちさん」ではなく「おんじゅくさん」と呼ばれているそうです。
函館で料理人をしていたご主人、菊地勇人さんが生まれ故郷の奥尻島に戻り民宿を開業。女将の里子さんは南茅部町(現・函館市)の出身で、結婚して島の人となりました。
「奥尻島御宿きくち」の魅力は、料理人のご主人が腕を振るう料理!
プランにより内容は異なりますが、「奥尻島御宿きくち」一番人気はウニ鍋とアワビのついた宿泊プラン。
生ウニは8月までですが、ウニ鍋は通年出せるようにウニを冷凍しておきます。「奥尻島御宿きくち」でウニ鍋を一度でも食べた人は、ビジネスで島に来ても「ウニ鍋つけて」とリクエストをする人が多いそう。
菊地さん夫婦が切り盛りする宿ですが、職人肌のご主人は厨房に入ると、ほとんど顔を出しません。が、その分、女将がお客さんをおもてなし。
明るくほがらかな女将が、料理のこと、島のこと、いろいろなことを話してくれます。
「奥尻島御宿きくち」はフェリーターミナルから車で約7分。宿の裏は山、少し歩けば海、周囲にあるのは民家。昼間もそうでしたが、夜になるとびっくりするくらい静かでした。
「慌ただしく観光しなくてもいいから、ゆっくりしに来てほしいですね。ざわついた生活をしている人ほど、ここでのんびりしてほしいです」と女将は話してくれました。
・奥尻島 御宿(おんじゅく)きくち
奥尻町字宮津11-6
TEL (01397)2-2755
宿泊人数:最大25名
部屋数:和室8室(全室冷暖房完備)
全館禁煙・冷暖房完備・各部屋冷蔵庫付き
光フリーWi-Fi
フェリーターミナルから宿まで送迎有り(要予約)
料金:
ビジネスプラン7,500円(税込)
うにアワビ付き12,420円~18,930円(税込)(6月中旬~8月)
アワビ刺身・うに鍋付き(生うに無し)11,610円~
アワビ刺身・アワビ踊り焼き・うに鍋付き(生うに無し)13,630円~
※料金は2019年9月現在のものです。
●奥尻ゲストハウスimacoco
2018年4月にオープンしたばかり、今現在(2019年9月)奥尻島では一番新しい宿泊施設が、「奥尻ゲストハウスimacoco(イマココ)」(以下、imacoco)です。
前職は教師だったというオーナーの外崎雄斗さんは、札幌出身。家族で奥尻島に移住してきました。
imacocoオープンまでの話を聞くと、なんともドラマチックでスピーディ!
大学時代に2年間休学し、京都で人力車を引いたり、海外を旅したりする中で、どんな観光地も名所も、人との出会い以上に超えられるものはないと感じ、その空間がゲストハウスだという結論に達したそうです。
21歳の時には「将来はゲストハウスをやる」と決めたそうですが、教員になるという夢もあったので、まず先に教員になってからと、5年間高校で教員として働きました。
やがて、お義父さんが体を壊したことがきっかけで教員を辞め、奥さんの実家のある福井県で田植えから収穫までお義父さんの田んぼを手伝います。
2017年10月に北海道に戻り、以前から目をつけていた大樹町でそろそろゲストハウスを…と思った時、雄斗さんのお父さんが毎年釣りで訪れていた奥尻島の定宿が営業を辞めるという話を思い出し、11月にお父さんと二人で奥尻島へ。
そして、島に来た瞬間「ここだ!」と決めたそうです。
すぐに家族で移住、翌2018年オープンというリニア級のスピードで島暮らしが始まりました。
当初は集客に苦戦したそうですが、口コミや雄斗さんが発信しているSNSなどがきっかけで客足も増え、1年に5~6回もimacocoに来る関東在住の強者もいるとか。
「『奥尻の海はきれいだよ』と島の人は言いますが、沖に出たら海の美しさがまるで違う。島の人でも本当の奥尻の海を知っている人が果たして何人いるのか。なので、いま僕がやっているSUP(サップ:スタンドアップパドルボード)やカヤックなどを、ぜひ島の人たちに体験してほしい。島の人たちは、もっと島を遊んだらいいと思います。もちろん観光の人たちも!」と雄斗さんは話してくれました。
・奥尻ゲストハウスimacoco
奥尻町字湯浜100
TEL(01397)2-7726
宿泊人数:最大24名
部屋数:和室7室
料金:一泊素泊まり4,000円
奥尻島で食べる
~まつや食堂・CAFÉ faro
奥尻島と言えば、ウニ、アワビ!と新鮮な魚介類に目が行きますが、島の人が教えてくれたのは、おしゃれなカフェと「奥尻に来たならここは外せない!」というお食事処でした。●お食事処 まつや食堂
創業50年の老舗で、地元の人もリピーターの観光客も、誰もが「奥尻に来たならここは外せない」と声を揃える食堂です。
「元祖奥尻塩ラーメン」や期間限定の「うにラーメン」など、ベテラン母さんのつくる味のとりこになる人が続出。
ウニの時期ならウニ丼…といきたいところですが、今回は「ツブ丼」で。
お店が開店すると同時に、続々と客がやってきて、あっという間に外で並ぶ人の列!
ランチタイムは、早めに行くか、混むのを覚悟して。
・お食事処 まつや食堂
奥尻郡奥尻町字奥尻772
TEL(01397)2-2067
営業時間/11:00~18:00
定休日/不定休
●CAFÉ faro(カフェ・ファーロ)
2018年6月にオープンしたおしゃれなカフェ、それが「CAFÉ faro(カフェ・ファーロ)」です。
「ファーロ」とはイタリア語で「灯台」という意味。
店主の禿あゆみさんが生まれた島の北側、稲穂地区にある灯台がモチーフだとか。
島でカフェを開いたきっかけは、喫茶店やカフェの「空間」とコーヒーが好きで、東京でカフェ勤務するうちに、地元奥尻にもそういう空間をつくりたいと思うようになったから、と話すあゆみさん。
地元の人たちが世代を問わず何度も足を運んでれくるそうで、「地元商店街の大先輩方も応援してくださるのがありがたいです!」とあゆみさんは言います。
店の奥にはキッズスペースのある個室があり、子連れでも気兼ねなく利用できるので、島のママたちの憩いの場所になっているようです。
食事はパスタやカレーなどがあり、サンドイッチやドリンクはテイクアウトもOK。
これから、どんなカフェにしていきたいですか?と尋ねたら、
「地元に根付いた、利用する人によって様々な使い方ができるお店にしていきたいです」と語ってくれました。
※パンは毎日焼いているものではありません。
・CAFÉ faro
奥尻町奥尻792-2
TEL(01397)2-7635
営業時間/11:00〜17:30(イートインは17:00まで)
定休日/木・金曜日
奥尻島で買う
~離島仙人・海館
奥尻島のお土産といえば、何はともあれ海産物。ウニ、アワビ、ホッケ、タコ、ワカメ等々、正真正銘、正々堂々、奥尻産。奥尻で買うならここ!という2店、教えます。●離島仙人
「離島仙人」は、フェリーターミナルから車で約4分。道路に面していますが、住宅が並ぶ中にあるので、見過ごさないように。
「60歳で定年退職して、遊んでばっかりもしていられないから、それなら趣味が釣りなので、自分で魚釣ってそれが販売できたらいいなぁと思ってさ」とひょうひょうと話してくれたのは、代表の枝松寛次さん。
商売を始める時は奥さんに大反対されたそうですが、なんとか納得してもらい、水産加工業の免許も取得し、漁協などから仕入れた魚を自ら加工して販売しています。
「大量に釣ってきたら奥さんに『もういらない!』と怒られるし、釣りは自分の趣味だから否定されると腹立つよね。だから、釣った魚を販売すれば文句ないだろうと始めたら、途端に釣れなくなったのさ」と笑いながら話してくれましたが、その奥さんも3年ほど前から手伝ってくれるようになったとか。
朝獲れのイカの生干しをはじめとする魚類はもちろん、薪ストーブで6時間かけてつくるツブ煮や、奥尻の山から採ってきたギョウジャニンニクの醤油漬けなど、すべて枝松さんの手づくりです。
離島仙人の商品は、奥尻港フェリーターミナルのお土産店で一部取り扱いはありますが、基本的には奥尻に来て買うか、電話かFAXで直接注文というスタイル。
離島仙人の商品を食べた人たちからの再注文は大変多いそうです。
今は水産加工品の製造・販売を行っていますが、今後は島に来た観光客や子どもたち向けの体験メニューも考えているとのこと。
「でも、手が回らなくてさ」とやっぱりひょうひょうと話す姿は、ちょっと仙人ぽく見えてきました。
・離島仙人
奥尻町字奥尻19-8
TEL(090)2874-9484
FAX(01397)2-2477
●ひやま漁協青年部直売所「海館」
奥尻港フェリーターミナルの前にあるのが、ひやま漁協青年部直売所「海館」です。
国の離島活性化交付金を活用して、2019年3月にオープンしました。
奥尻産の魚貝類が常時15品前後、冷凍品として揃っています。
海館では、ただ商品を売るだけではなく、その食べ方も教えてくれます。
海館の1番人気は「タコ」、2位は「アワビ」、3位が「ホッケのみりん干し」。
「タコは、本当においしくて、お刺身でも柔らかいので、ぜひ一度、奥尻のタコを食べてみてください」と竹内さんは話してくれました。
海館の商品は、通販はやっていないので、奥尻に来て直接購入するか、電話かFAXでの注文で取り寄せることが可能です。
おまけ。
昔から尻島島民に愛されている「ハイシャーベット」という氷菓子もありました。
・ひやま漁協青年部直売所「海館」
奥尻町字奥尻309番地地先
TEL(01397)2-7855
FAX(01397)2-7856
奥尻島で出会う
~北海道奥尻高校の島留学生
2016年4月から、町立へと移管した「北海道奥尻高校」は島で唯一の高校です。高校の敷地内には、2017年4月に統合(奥尻中学と青苗中学)した「奥尻中学校」があり、連携型の中高一貫校教育を実践しています。
奥尻島に行って、チェックのスカートかパンツにブレザー&ネクタイの制服を見かけたら、それが奥尻高生。
人口2,603人(2019年5月31日現在)の奥尻島にあって、高校の生徒数は64人(2019年5月31日現在)、内34人が島外から入学している「島留学生」なんです。
島留学生とは、都道府県の枠を超えて地域の高校で3年間を過ごす「地域みらい留学」で島の外から奥尻高校へ入学してきた生徒たちのこと。
「YOUは、何しに奥尻高へ?」
なんだかとても気になったので会ってきました。
●スクーバダイビングの授業が魅力的だった~浦山ひかるさん
奥尻高校が紹介されていたテレビ番組をたまたま見て、とても楽しそうだと思ったのが入学のきっかけだという浦山さん。
「オクシリイノベーション事業部 (OID)」というクラブに所属。2年前のクラウドファンディングの取組を引継ぎ、オリジナルデザインのTシャツやタオルをつくり、販売した利益を学校の部活活動費にするといった活動をしています。
「特徴のある授業が多くて、実は意外と忙しいです(笑)。先生から指示されるというより、自分たちで考えることが多いので、視野が広がったと思うし、客観的に自己分析ができるようになりました」。
将来は理学療法士を目指しているそうで、地域医療やチーム医療にも興味があると言います。
「理学療法士になった時、島に戻りたいと思うかもしれません」と話してくれました。
●大自然の中で感性を鍛えることを選んだ~佐藤絢斗さん
奥尻高校の情報はお父さんが教えてくれたという佐藤さん。当初予定していた埼玉県の映像系の高校か奥尻高かを比べた時、「映像の勉強は後からでもできる、今はまず、大自然の中で感性を鍛えたい」と奥尻島へ。
入学してから9月までホームシックで何もしていなかったという佐藤さんですが、あるイベントで知り合った函館高専の学生に刺激を受け、2019年、北海道の映像コンテストに奥尻の海を撮影して応募し、奨励賞を受賞したそうです。
「東京にいたら膨大な情報量の中で、受け取るだけの受動的な自分だったと思う。でも奥尻は、逆に情報が入ってこないから、情報そのものの価値が上がるし、何が大切かを自分で判断しなければならない。自分から何かをする、能動的になるということはコミュニケーションの上達にもなると思います」。
将来は、映像を活用した仕事に就きたいという佐藤さん。
「映像は、何万もの文字を1分で伝えることができる魅力があります。何かを伝える手段としての映像を武器にできるように、もっと広い世界を見てみたいと思っています」。
●大好きな釣りがしたかった~飯島拓海さん
親が漁師で、自分も将来は漁師になりたいという飯島拓海さん。
奥尻高校を選んだのは、自然が豊かで海がとても印象的だったこと、そして、人とのコミュニケーションが苦手なので、奥尻なら釣りを楽しみながらのんびり学校生活が送れると思ったから。
浦山さんと佐藤さんは下宿ですが、飯島さんは2019年にできたばかりの松風寮で寮生活を送っています。
完全個室で、寮のルールも自分たちで決めて運営しているとか。
「地元にいたら誘惑がいっぱいあるけれど、ここでは何でも自分でやらないと!という意識が身に付きました。先生との距離も近いので、授業はわかるまで教えてくれます。とても勉強がしやすくて、自分でも驚くほど学力が上がりました」。
休みに実家に帰るのにフェリーで江差港に着くと、空気が全く違うと感じるくらい奥尻島のきれいな空気が体にしみ込んでいると言います。
「将来は地元で父と漁師をするのが子どものころからの夢でした。でも奥尻に来て、地元の人たちと触れ合って、奥尻で漁師をするのも楽しいかも…と考えるようになりました。どんなカタチになるかはわからないけど、いつかは奥尻の力になりたいと思います」。
出会った島留学生3人は、それぞれが自分の考えを持っていて、将来の目標もしっかり定まっていました。
卒業したら進学や就職で島を出ていくのでしょうが、もしかしたら、いつか仲間や家族を連れて再び島に戻ってくるかもしれませんね。
それにしても、カリキュラムも島留学もとても魅力的でうらやましい…入学し直したい…。
・北海道奥尻高等学校
奥尻町字赤石411-2
TEL(01397)2-2354(事務室)
・地域みらい留学
奥尻島で行く
~奥尻ワイナリー
奥尻島には、奥尻ワインを製造している「奥尻ワイナリー」があります。奥尻ワイナリー誕生のきっかけは、北海道南西沖地震から10年間続いた復興作業がひと段落した頃、復興作業にかかわった人たちの仕事がなくなるため、地元の雇用を守ることを目的に、新規事業として地元の建設会社が立ち上げました。
ワイン用のブドウはない、ワイン文化もない、専門家もいない、全くゼロからのスタートです。
唯一の希望は、島には山ブドウが自生してたことから、1999年に山ブドウの苗木を植えることから始めました。
2001年からはワイン専用品種のブドウ栽培を本格的に開始。
当初は試験醸造として他社でワインをつくってもらっていましたが、自分たちでつくりたいと、2008年に工場が完成しました。
「ダメでもいい、失敗してもいいからやってみろと言われてここまできましたが、経験なんてないし、技術も知識もなかったので、本当に苦難の連続でした」と菅川さん。
「奥尻ワインが誕生して11年目になりますが、ワインの力はすごいなと感じることがあります。島にワイナリーがあるかないかで、奥尻の知名度が変わったと思います」。
※ドライバーは絶対飲んではいけません。
奥尻ワインの特徴は、360度海に囲まれた環境なので、潮風によるミネラル感があること。
菅川さんはそれを、「清涼感のある、ミネラリーなワイン」と教えてくれました。
塩のしょっぱさではないのですが、口に含むとなんとなく感じる塩味、ふくよかなミネラル感、これは奥尻ワインならでは!
菅川さんにおすすめをうかがいました。
「ウニに合うのは、赤ワイン用のメルローを使った白ワイン。これは国内でも珍しいです。これから鍋の季節だと、やはり赤ワイン用のピノノワールの白。奥尻ワインの特徴である塩味をしっかり感じるので、出汁や醤油によく合いますよ」。
道外でも取り扱いが増えてきているという奥尻ワイン。これからの目標をうかがいました。
「今約10種類のワインをつくっていますが、これからは少し種類を減らして、その代わり品質を上げて『奥尻ワインならこれ!』という核となるワインをつくっていきたいです」。
2019年はブドウの生育が大変良く、10月に台風さえこなければ質も収穫量もかなり期待できるそうです。2019年収穫のワインは、2020年4月頃から出荷されるとのことでした。
・奥尻ワイナリー
奥尻町字湯浜300番地
TEL(01397)3-1414
営業日
・オンシーズン(4月下旬~10月下旬):不定休
・オフシーズン(11月上旬~4月中旬):日曜定休日
営業時間/9:30~17:00
工場見学/前日までの電話予約制
おまけ~奥尻島取材雑談
奥尻島取材時、奥尻島で人気テレビドラマのロケ隊と重なりました。取材先に行くとロケ隊と合い、なんだか追っかけっこしているようでした。秋から始まる新シーズンの撮影だそうなので、興味があったら見てみてください。きっと、自然豊かな奥尻島がたくさん映っていることでしょう。ちなみにな何のドラマかというと、紅茶の好きな刑事とそのバディの話です。
北海道Likersでは、奥尻島の楽しみ方をたくさん紹介していますので、そちらもチェックしてみてください。
・漁師気分!?奥尻島で「アワビ狩り体験」
・奥尻島の名物スイーツ「ボラ」って知っていますか?
・奥尻島をぐるっと1周、ゆったり気ままに島旅ドライブ
・震災の記憶と復興を知る「奥尻島津波館」
・地元の人が集う店「叶寿司」で奥尻島の味覚を堪能
・奥尻島で海から突き出た岩山に建つ宮津弁天宮を参拝
・奥尻島フットパス~芸術と温泉の癒しコースを散策
関連リンク
・奥尻島観光協会・奥尻町
・北海道檜山振興局
・ハートランドフェリー
北海道Likersライター チバタカコ
写真撮影:伊藤留美子
http://www.ritomico.com/
記事で紹介したスポット
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