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公開 | みふねたまき

やさしいお茶とおやつに心がゆるみ、ほっとくつろぐ倶知安町の『喫茶東屋』

倶知安町_喫茶東屋_TOP画像


今回ご紹介するのは倶知安町の『喫茶 東屋(キッサ アズマヤ)』。旅の人もおなじみさんも、小さな子も人生の大先輩も、通りすがりに立ち寄ってひと休みできるそんな場所です。ご存じの方も多いと思いますが、倶知安町は蝦夷富士・羊蹄山の麓。冬場はパウダースノーを求めて、国内外から多くの人が訪れるニセコエリアの中心地です。
 
深い軒下が心地いい店先から白いのれんを潜って中に入ると、店主の井原寛公さんが笑顔で迎えてくれました。

 

いつでも、だれでも、気軽に寄れる町の休憩所



ニセコ_倶知安_喫茶東屋_外観▲国道236号線に面した『喫茶東屋』。夏はカキ氷が人気


倶知安町_喫茶東屋_井原さん▲代表の井原寛公さん


井原さんが地元である倶知安町に『喫茶 東屋』をオープンしたのは2015年8月2日。
「スキー場があるヒラフの方はお店もいろいろ増えていましたが、倶知安のまちなかには地元の人がゆっくりお茶を飲みながらくつろげる場所が、あまりありませんでした。小さな子どもから年配の方まで、年代を超えて誰でも気軽に利用できる場所をつくれたらいいなと思ったんです」と井原さん。
 
店名に『喫茶』とつけたのも、年配の方にも耳馴染みがあり親しみやすいのでは?という思いから。屋根と4本の支柱からなる簡易的な建物を意味する「あずまや」を店名にしたのも同じ理由です。「お店のテーマにしている時代背景が明治から昭和初期なのですが、海外のものがほどよくミックスされたこの時代のデザインが好きなんです。それを僕らのフィルターを通して今の時代にあった親しみやすいものにしたいと考えました」

 

自分たちでコツコツ。セルフリノベーション



倶知安町 喫茶東屋 店内窓辺▲店内はゆったり広く開放的。通路は車椅子やベビーカーも余裕で通れる広さ(写真:喫茶東屋提供)


倶知安町 喫茶東屋 店内 ヒンメリ▲遠軽町の農家の人々が育てた麦わらで作ったヒンメリ


倶知安町 喫茶東屋 店内 ニポポ▲訪れた人を迎えるアイヌ木彫り人形


店舗も同様のイメージで、釣具店だった建物をデザインから手がけリノベーション。「父が建築の仕事をしているので現場はよく見ていましたし、父に手伝ってもらいながら自分たちで手づくりしました。バリアフリー化工事や建具など、一部プロにお願いしたところもありますが、それ以外は材料の仕入れから全部自分たちです」。
 
心地いい日陰をつくる軒の深い店先には、縁台のように木製ベンチが並び、風に揺れる白いのれんが素敵です。店内はゆったり広々、車いすやベビーカーが楽々通れます。窓辺のボックス席は井原さんの言葉どおり子ども連れの家族や年配の方々にも喜ばれそう。
「今年、店内をリニューアルして窓辺の席は広めのベンチソファに変えました。赤ちゃんを寝かせながら、ゆっくりお茶を楽しんでいただけるようになっています」

 

水がおいしい土地だから、できること

空間づくりと同じように、メニューも井原さん夫妻を中心にスタッフ全員で試行錯誤しながら決めています。
「喫茶店というとドリップコーヒーのイメージがありますけど、うちではエスプレッソマシーンを置いています。それだと今主流のカフェと同じなので、喫茶店というワードにつなげるために、焙じ茶や黒せんごく茶などをメニューに組み入れました。ハト麦や大麦などの穀物やラベンダーなど、地元を中心に北海道のものをブレンドして提供しています」。
 

倶知安町 喫茶東屋 コーヒー▲ブレンドコーヒー(写真:喫茶東屋提供)


北海道は茶葉の産地ではないものの、穀物を炒ったり焙じたりして飲む独自のお茶文化があることを伝えたいと井原さんは言います。
「アイヌ文化などからもヒントをもらって、自分たちなりに伝えられたら…と考えています」
現在お店では北海道産のラベンダーをブレンドしたほうじ茶など、オリジナルのお茶がメニューに並び人気を集めているそうです。


倶知安町 喫茶東屋 店内カウンター▲羊蹄の水でていねいに淹れるお茶はまろやかでおいしい


「カフェインを気にされる方や体質的に受け付けない方にも楽しんでいただけるように、お茶のメニューを揃えました。自分自身、気温や体調によってはコーヒーを飲みたくない時もあって、そういう時にお茶を飲むとリセットされて体調が整う感覚があります。自分たちでは何とも言えませんが、繰り返し来てくれる地元の方が多いので、気に入ってもらえているのかなと思っています」
 

倶知安町 喫茶東屋 井原さん夫妻▲井原さん夫妻


お茶のおともに欠かせないおやつも手づくりです。定番の自家製プリンやワッフルに加え、夏には羊蹄の湧き水から生まれた板氷で作るカキ氷もメニューに並びます。
「地元の水がいいので、それだけでお茶もコーヒーもおいしくなります。ラッキーですよね」と井原さん。


倶知安 喫茶東屋 カキ氷▲夏の人気者「カキ氷」。羊蹄の湧き水からつくる京極製氷の「本物氷」はひと味違います(写真:喫茶東屋提供)


ファンが多い自家製プリンは、オーブンで蒸し焼きする昔ながらのしっかりタイプ。トロトロよりもかためのプリンが好きという妻の佳奈さんが、自分用につくっていたおうちの味です。卵の風味がいきたその味は、年代問わず支持されているそう。
ほかにも珈琲ゼリーやワッフルなど、素朴でホッとするメニューに頬がゆるみます。ちなみにワッフルは北海道産米粉100%で安心のグルテンフリー。王道のクラシックタイプに加え、あんバターサンドやたまごサンドなどもそろっています。


倶知安町 喫茶東屋 自家製プリン▲しっかりかための自家製プリンとほうじ茶ラテ


倶知安 喫茶東屋 クラシックワッフル▲北海道産米粉100%でグルテンフリーのクラシックワッフル(写真:喫茶東屋提供)


倶知安 喫茶東屋 あんバターサンドワッフル▲こちらも人気。あんバターサンドワッフル(写真:喫茶東屋提供)


倶知安 喫茶東屋 コーヒーゼリー▲ほろ苦ゼリーとアイスクリームが溶け合うクリーム珈琲ゼリー(写真:喫茶東屋提供)

 

ゆっくり時間をかけて、自分たちらしく

「取り入れたいメニューやこの場所でやってみたいことはたくさんありますが、今はモノも情報もあふれているので、それが本当に必要なのか、スタッフで話し合いながら、やるべきかどうか考えて、やめることも多いです。目新しいことをするよりも、じっくり腰を据えて、ゆっくりゆっくり知ってもらいたいと思っています」。


倶知安町 喫茶東屋 コーヒー ハウスブレンド▲オリジナルブレンドのコーヒー豆も販売。焙煎はニセコの高野珈琲


 倶知安町 喫茶東屋 マグカップ▲オリジナルマグも販売


いつもここにあること、ずっとあり続けることが大事という井原さん。
「何かが突出してしまうと、それが好き嫌いになってしまうこともあるので、つかみどころのない方がいいのかな?自分たちもまだ成長段階なので、少しずつ変化していきたいですし、それがお店の歴史になるといいですよね」

穏やかに話すひと言ひと言が、じんわり心にしみました。倶知安方面にお出かけの際は、ぜひ『喫茶東屋』でひと休みしてください。

ウインターシーズンには山の休憩所として、ヒラフウェルカムセンター横に姉妹店のコーヒースタンド『MOUNTAIN KIOSK COFFEE』もオープンします。スキー場に行かれる方は、こちらもオススメです。
・mountainkioskcoffee

 

関連リンク

・喫茶東屋
・kissa.azmaya


 
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