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公開 | nobuカワシマ

有珠善光寺自然公園~蝦夷三官寺と天然の石庭を桜や紫陽花が彩る~

有珠善光寺


北海道南西部の伊達市にある「有珠善光寺自然公園」は、
蝦夷三官寺の一つで約1200年の歴史があると伝わる有珠善光寺と、
寺の周囲に広がる花と緑と天然の石庭が美しい自然公園。

春は桜、夏は紫陽花、秋は紅葉の名所としても知られています。

有珠山の火山活動で生まれた丘の上に広がる自然の造形と
古寺名刹の佇まいが調和した、純和風の風情を楽しめます。


有珠善光寺自然公園内の桜(写真提供:だて観光協会)▲有珠善光寺自然公園内の桜(写真提供:だて観光協会)
 

有珠善光寺自然公園内の紫陽花▲有珠善光寺自然公園内の紫陽花

 

目次

・江戸時代の本堂などが残る有珠善光寺は蝦夷三官寺の一つ
・長い歴史を見つめてきたいくつもの巨木が見事
・桜や紫陽花など花の名所として有名
・有珠山の火山活動で生まれた天然の石庭


 

江戸時代の本堂などが残る有珠善光寺は蝦夷三官寺の一つ

有珠善光寺は浄土宗のお寺で、
826(天長3)年に比叡山の僧が彫った阿弥陀如来像を安置したことが発祥と伝えられています。

 
有珠善光寺の正門。正式には「大臼山道場院 善光寺」と言います▲有珠善光寺の正門。正式には「大臼山道場院 善光寺」と言います


その後、1804(文化元)年に時の将軍徳川家斉によって、蝦夷三官寺の一つに認定されました。

蝦夷三官寺とは、現在の伊達市、様似(さまに)町、厚岸(あっけし)町に建立した3つの寺院の総称。
和人の葬儀とアイヌ民族への仏教布教、対ロシア政策のため、江戸幕府が設けました。

 
境内など一帯は国指定史跡や北海道遺産に指定され、重要文化財に指定されている宝物も多数あります▲境内など一帯は国指定史跡や北海道遺産に指定され、重要文化財に指定されている宝物も多数


現在の本堂や客殿は、蝦夷三官寺に認定された時に再興され、建てられたもの。

近くには活火山の有珠山があり、過去度重なる噴火があったものの難を乗り越え、
江戸時代の姿のまま今も残っています。

 
北海道では珍しい大きな茅葺屋根の本堂(奥)や客殿(手前)▲北海道では珍しい大きな茅葺屋根の本堂(奥)や客殿(手前)


本堂と客殿は拝観可能。
日本建築の意匠を見て楽しむことができます。


有珠善光寺内


有珠善光寺内


有珠善光寺内

 

長い歴史を見つめてきたいくつもの巨木が見事

有珠善光寺の境内や周囲に広がる森の中には、樹齢200年以上の巨木がいくつもあります。
ここでは3つ紹介します。

こちらは本堂の前にある大銀杏。
推定樹齢280年以上といわれ、
本堂が建立する前からずっとこの地を見つめてきた歴史の生き証人です。

 
有珠善光寺自然公園の大銀杏▲有珠善光寺自然公園の大銀杏


本堂を正面に見て左手の斜面にある散策路を進むと、
さらにいくつもの巨木を見ることができます。

次に紹介するのは石仏ナラ。
樹齢300年以上といわれているミズナラで、
観音様を抱えるように根が張って育っている巨木です。

 
有珠善光寺自然公園の石仏ナラ▲有珠善光寺自然公園の石仏ナラ


3つ目は、善光寺自然公園の中でもっとも有名な巨木、石割桜。
樹齢200年以上と推定されるエゾヤマザクラで、
巨石を割りながら成長をしてきたという力強い巨木です。

 
有珠善光寺自然公園の石割桜▲有珠善光寺自然公園の石割桜


境内や園内には見事な巨木がほかにも多数。
生命の力強さを感じます。

 

桜や紫陽花など花の名所として有名

有珠善光寺自然公園は花の名所としても知られています。

 
石割桜も春になると桜色に衣替え(写真提供:だて観光協会)▲石割桜も春になると桜色に衣替え(写真提供:だて観光協会)


石割桜のほかにも樹齢200年を超える桜の巨木が何本も。
エゾヤマザクラのほかにもソメイヨシノやシダレザクラなど、約1,000本もの桜の木があります。
道南の桜の名所として有名なため、春になるとかなり多くの人たちで賑わいます。

 
桜の見ごろは例年5月上旬▲桜の見ごろは例年5月上旬


桜の季節が終わると、ほどなくしてツツジや牡丹が見頃を迎え、
夏になると紫陽花の季節へ。
本堂周辺で見ることができる淡い紫色や水色の紫陽花は見事!

 
有珠善光寺自然公園内の紫陽花


桜とともに紫陽花も有名で、多くの人たちが訪れます。

 
紫陽花は7月上旬から8月中旬にかけて楽しめます。なかでも見頃は7月下旬から8月上旬(写真提供:だて観光協会)▲紫陽花は7月上旬から8月中旬にかけて楽しめます。なかでも見頃は7月下旬から8月上旬(写真提供:だて観光協会)


このほかにも境内・園内にはさまざまな花を楽しむことができます。

 
春先に楽しめるカタクリの群生地もあります▲春先に楽しめるカタクリの群生地も

 
7月上旬の風景。カスミソウがあたり一面咲いていて黄色のドット模様のじゅうたんのよう▲7月上旬の風景。カスミソウがあたり一面咲いていて黄色のドット模様のじゅうたんのよう

 
同じく7月上旬。ツツジが可愛らしい石仏に彩りを添えます▲同じく7月上旬。ツツジが可愛らしい石仏に彩りを添えます


花の季節が終わると紅葉の季節。
10月になるとあたり一面秋色に染まります。
例年10月中旬が紅葉のピークです。

 
紅葉写真提供:だて観光協会▲写真提供:だて観光協会

 
紅葉写真提供:だて観光協会▲写真提供:だて観光協会

 

有珠山の火山活動で生まれた天然の石庭

有珠善光寺自然公園には、各所に巨岩や巨石が点在しています。
これらは造園のために岩を運んできたのではなく、自然にできたもの。

 
花と岩が絵になります。これも自然にできた風景の一コマ▲花と岩が絵になります。これも自然にできた風景の一コマ


今から約7000年前に、有珠山の山頂部が大規模に崩れ落ちる“岩屑なだれ”が発生し、
山麓周辺は厚さ20mもの岩や土砂で埋め尽くされたそうです。

各所に散在する巨岩や巨石は、この時の岩。
つまり有珠山の溶岩の破片なのです。

 
散策路を歩いてみると、さまざまな巨岩や巨石を目にします▲散策路を歩いてみると、さまざまな巨岩や巨石を目にします


大地の活動が生み出した自然の芸術。
天然の石庭です。


有珠善光寺自然公園内の風景


有珠善光寺自然公園内の風景


有珠善光寺自然公園内の風景


石割桜のごとく、巨岩や巨石に根がまとわりつくような樹木も多数。
ここならではの光景を楽しめます。


有珠善光寺自然公園内の風景


有珠善光寺自然公園内の風景


有珠善光寺自然公園内の風景


有珠善光寺自然公園には、
北海道随一の歴史と大自然が生み出した芸術が溢れています。

草花や樹木が彩る古寺名刹と天然の石庭を楽しみに訪れてみませんか?
きっと気持ちが安らぎ、心が元気になりますよ。
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