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公開 | チバタカコ

コンサドーレカラーの赤黒「フクモリ餃子」、札幌「つつみ人」

つつみ人のフクモリ餃子
 
 
餃子の餡は道産食材入り、皮も道産小麦で、コンサドーレカラーの赤と黒。その名も、コンサドーレの福森選手の名がついた「フクモリ餃子」。命名者はコンサドーレの野々村社長。盛り上げたのはコンサドーレサポーター。話を聞いたら、そこにはたくさんの愛と奇跡がありました。
 
 

目次

・「つつみ人」の赤と黒の餃子
・赤と黒の「フクモリ餃子」は、こうして誕生した
・赤黒餃子が「フクモリ餃子」と命名された理由
・これが、赤と黒の「フクモリ餃子」だ!
・たくさんの人に支えられてきた、その恩返しをしたい
・店内チャント禁止!


 

「つつみ人」の赤と黒の餃子

北海道コンサドーレ札幌(以下、コンサドーレ)といえば、北海道札幌市を本拠地とするJリーグのプロサッカーチームです。今現在(2019年8月4日)、J1の順位は8位。チームカラーは赤と黒。
 
そのコンサドーレと、まるで赤い糸が結ばれているかのように縁があるのが、2019年3月、札幌市西区宮の沢にオープンした餃子と中華の店「つつみ人」です。

 
札幌市西区宮の沢「つつみ人」外観▲札幌市西区宮の沢にある「つつみ人」
 

そして、コンサドーレサポーターの間では、知らない人はいないというくらい有名なのが、「つつみ人」の「フクモリ餃子」です。
 

つつみ人の店内にあるサイン▲店内にはコンサドーレの選手や北海道に所縁のある人たちのサインが。北海道Likersで紹介したお笑い芸人アップダウンの竹森巧さんのサインもありました
 
 
赤と黒の強烈インパクトのこの餃子は、「北海道」「コンサドーレ」「サポーター」という要素のどれが欠けても誕生しなかったかもしれない奇跡の餃子でした。

 

赤と黒の「フクモリ餃子」は、こうして誕生した

「つつみ人」の店長は、壮瞥町出身の杉村拓哉さん。
 
2018年9月に休業するまで、西区琴似にあった全国チェーンの中華料理店の店長として勤めていました。
 

「つつみ人」店長、杉村拓哉さん▲「つつみ人」店長、杉村拓哉さん

 
その頃の杉村さんは、サッカーには全く興味なし!
 
ある時から、「色黒で茶髪の厳つい兄ちゃん(杉村さん談)」が店に来るようになり、そのフレンドリーさから親しく話をするようになったそうです。
 
「お兄さん、いい体しているよね。仕事何してるの?」
 
「何だと思う?」
 
「えーっと、ガテン系?」
 
「ちがいますよ!(笑)」
 
この時、杉村さんがガテン系の兄ちゃんだと思ったのが、コンサドーレのDF、#5、福森晃斗(ふくもり あつと)選手でした。
 
福森選手は、左足から繰り出す正確なフリーキックで直接ゴールを決めたり、ゴールをアシストをするなど、好調コンサドーレを支える主力選手の一人です。
 
それがきっかけで、コンサドーレの試合に足を運んだ杉村さんは、そこでゴールを決めた福森選手を目撃します。
 

「つつみ人」店長、杉村拓哉さん▲「サッカーのことは本当に知らなかった」と話す杉村さん
 

「その瞬間、この人すごい!と思いました。高揚感というか、気持ちというか、本当に熱くなりました」と杉村さん。
 
そして、自分のつくった料理を食べてくれた人(福森選手)に、これからもがんばってほしい、強くなってほしい、そして料理でもっともっと喜んでもらいたい!と考え、
 
「そうだ!赤と黒の餃子をつくろう!」
 
と、思ったそうです。
 
2016年.コンサドーレが5年ぶりのJ1昇格を決めた年でした。
 
 

赤黒餃子が「フクモリ餃子」と命名された理由

赤黒餃子が「フクモリ餃子」と命名されたのには、奇跡的な出会いがありました。
 
ある時札幌のテレビ局が、コンサドーレの野々村芳和社長の撮影を大通エリアで予定していましたが、野々村社長のスケジュールの都合で、ロケ現場が中央区大通から西区琴似に変更になりました。
 

「フクモリ餃子」について話す杉村さん▲「なんか、奇跡みたいな話なんですけど…」と「フクモリ餃子」について話す杉村さん

 
その番組ディレクターが琴似でロケ場所を探していた時、たまたま昼食で入ったのが、杉村店長が勤めていた中華料理店でした。
 
店内には、コンサドーレの福森選手や増川隆洋選手(現・京都サンガF.C.)のサインが貼ってあり、ディレクターとコンサドーレの話をしていた中、「実は、赤黒の餃子をつくったんですよ」と話したところ、杉村店長の店が野々村社長のロケ現場に決定。
 
撮影日に野々村社長に赤黒餃子を出し、なぜこの餃子をつくったのかを語ると、「じゃあ、これは『フクモリ餃子』だ」と名付けられました。
 
そして、そのテレビ放送がきっかけとなり、「フクモリ餃子」はあっという間にコンサドーレサポーターに広まりました。
 
「フクモリ餃子」は福森選手公認、野々村社長命名者という肩書を持つ人気商品になりました。
 
 

これが、赤と黒の「フクモリ餃子」だ!

「つつみ人」の餃子は、白い餃子も「フクモリ餃子」も、皮も餡もすべて手作りです。
 

フクモリ餃子、6個620円▲フクモリ餃子、6個620円。皮は道産小麦を使用
 

「フクモリ餃子」に限り、北海道産食材を取り入れています。
 
まず、赤。
 

フクモリ餃子の赤▲火を通しているのでセロリ独特の味や匂いはほとんど感じません。肉汁がじゅわわ~と染み出すくらいジューシー!

 
皮の色は着色料、餡は通常の餃子餡に、道産牛肉と道産セロリを加えています。
道産セロリが採れない季節は道外産も使うとのこと。
 
開発当初、「赤」を出すのにトマトを使ったそう。
しかし、福森選手がトマトは苦手ということがわかり、トマトは断念。
 
次に使ったのが唐辛子。
しかし、罰ゲーム並みに辛くなってしまい、これも断念。
 
結局、食用の着色料に落ち着いたそうです。
 
次に、黒。
 

フクモリ餃子の黒▲最初は「どこにじゃがいもある?」と思ったのですが、かみしめているうちに、じゃがいもの味が広がってきます。そこにチーズのまろやかさが加わり、とてもマイルドな味
 

皮の色は竹炭を使用し、通常の餃子餡に、道産じゃがいもと十勝産チーズを加えています。

 
フクモリ餃子
 

一般的な餃子は1個20g程だそうですが、「フクモリ餃子」は30g。箸でつまみ上げると、ズシリと重量感があり、一皿食べるとかなりの満腹感!
 
実は、赤黒餃子から派生して、川崎フロンターレ、清水エスパルス、サンフレッチェ広島、鹿島アントラーズなど、アウェイで来る他のチームのカラー餃子もつくっています。
 

川崎フロンターレ餃子▲川崎フロンターレ餃子。海老バジルの餃子
※提供写真
 

清水エスパルス餃子▲清水エスパルス餃子。中身はシラスと桜エビで皮が静岡茶
※提供写真
 

サンフレッチェ広島餃子▲サンフレッチェ広島餃子。広島といえばお好み焼きということで、お好み焼き風餃子に。ソースをつけて食べる新感覚餃子です
※提供写真
 
 
アウェイチームの地元の特産物・名産品などを使うようにしているそうですが、そこにも杉村さんの小さなこだわりが。
 
「例えば農産物などは、比べると北海道の方が生産量1位だったりすることが多く、そっちの地物を使っているけど、1位はうち(北海道)だから勝ってる!とか(笑)」と楽しそうに話す杉村さん。
 
サッカーには全く興味がなかったのに、「フクモリ餃子」がきっかけで、コンサドーレ愛に目覚めたようです。

 

たくさんの人に支えられてきた、その恩返しをしたい

琴似の中華料理店が2018年9月に突然休業になり、ひとまずチェーン店の他店舗を手伝っていた杉村さんですが、「フクモリ餃子」が縁で親しくなったコンサドーレサポーターたちが、温かい言葉をたくさんかけてくれたそうです。
 

フクモリ餃子を焼いているところ

 
「『フクモリ餃子』って、すごいことをしたんだなぁと、改めて実感しました」と杉村さん。
 
「普通に料理をつくっていただけならこんな経験はできなかったし、このまま辞めてしまうのは悔しい、続けたい!」と一念発起し、独立することに。
 
当初、昔の店があった琴似エリアで物件を探していましたが、なかなか見つからず、宮の沢までエリアを広げた時、たまたま今の店舗に出会いました。
 
コンサドーレの練習場である宮の沢白い恋人サッカー場まで徒歩約11分の場所です。
 
2018年11月頃、空き店舗を見学して外に出ようと店のドアを開けると、目の前を一台の車が通り過ぎました。
 
運転していたのは、コンサドーレの野々村社長でした。
 

つつみ人の杉村店長▲「店を探している時に、野々村社長が前を通るって、こんな偶然ありますか?」

 
新店舗オープンにあたり、店のHP、メニューなどは、コンサドーレサポーターがつくってくれました。
 
来店したサポーターたちは、SNSで情報を拡散してくれます。
 
コンサドーレの福森選手はもちろん、他の選手たちも来店してくれます。
 
杉村さんは「本当にたくさんの人たちに支えてもらっています。『つつみ人』は餃子を包む人という意味もありますが、みんなを包みたい、みんなに包み込んでもらいたいという意味もあります。いま、こうして支えてもらっていることを、そのままコンサドーレに返したいし、サポーターのみなさんにも恩返しがしたい」と語ってくれました。

 

店内チャント禁止!

「つつみ人」は、餃子と中華の店ですから、他のメニューももちろんおいしいものばかり。ビールは、もちろんサッポロクラシック!
 
 
つつみ人の杉村さんと、奥さんの智子さん▲杉村さんと、奥さんの智子さん
 

白ごま担々麺は、ごまを焙煎するところから手づくりの本格派。あんかけ焼きそばも炒飯も人気上位のメニューです。
 
「フクモリ餃子」があるのでサポーターたちが、聖地のように訪れていますが、通常は近所の方々が立ち寄る気軽な店です。
 
20席の小さな店なので、コンサドーレのホーム戦のある時は、試合後にサポーターたちで混み合うこともあるそうです。が、毎回毎回貸し切り状態ということもないとのことなので、行く前に電話をするといいかもしれません。
 
コンサドーレサポーターにとっては、おだってしまうくらいの聖地ですが、店の上がマンションなので、調子にのって店内でチャント(※1)はNGです。

※1「チャント」:サッカーなどでリズムにのって応援する歌。
 
 

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