
昆布を知る、昆布を学ぶ、昆布を食べる。「北海道昆布館」に行くと、奥深い昆布の世界を楽しむことができます。ミュージアムでは「へぇ~」「なるほどね~」を連呼し、ショップでは目移りすること間違いなし!
目次
・「北海道昆布館」で、昆布を知る・昆布ミュージアム
・昆布商品は、こんなにあるものなのか!とびっくり
・昆布ソフトクリームの味は!?
「北海道昆布館」で、昆布を知る
七飯町の国道5号線沿いの峠下、函館方面へ向かう車線側には「道の駅なないろ・ななえ」や「男爵ラウンジ」がありますが、その反対側、大沼方面へ向かう車線側にあるのが「北海道昆布館」です。
館内は、
・昆布ミュージアム:昆布の歴史や生態など、昆布について展示
・イマジカドーム:最新の映像と音声機器を装備した直径16mのドーム型シアター
・コミュニティマーケット:昆布館オリジナルをはじめ、さまざまな昆布商品を販売
・昆布ファクトリー:出汁昆布の生産ラインが見学できる
に分かれており、入場は無料で、誰でも気軽に入ることができます。
昆布ミュージアム
昆布ミュージアムは、昆布の歴史、人と昆布のかかわり、昆布の科学的分析、生態と分布、日本各地の昆布食など、さまざまな面から昆布を紹介しています。

展示パネルを見ていくと、日本では古くから昆布を食していたことや、北海道と昆布の関係などがよくわかります。



北海道の昆布については、北海道Likersでも紹介していますが、
改めて展示を見ると、北海道が昆布の宝庫であることがわかります。
北海道Likersが特に興味を持ったのは「昆布食の類型」という展示で、昆布の食し方が日本全体で7つの区域に分類されるということ。
例えば、
・「北海道型」は、昆布は出汁を取ったらすぐ捨てる
・「北陸型」は、おぼろやとろろなどのように、昆布は削って食べる
この他、大阪型、三陸型、東京型、南海型、西海型があり、思わず「ほほー」とうなずくことばかり。
これはぜひ、「北海道昆布館」で見てみてください。

昆布は食用だけではありません。
昆布から抽出したアルギン酸繊維を活用した、低音域スピーカー用振動版材料「バイオコーン」を使ったスピーカーがありました。
説明によると、バイオコーンは音の反応が早く、よりリアルな低音域を出すことができるとのことでしたが、北海道Likersは力不足で正直よくわかりませんでした。
音には一家言あるという方、ぜひ、お試しを。
昆布商品は、こんなにあるものなのか!とびっくり
ミュージアムを出ると、昆布商品を販売する「コミュニティマーケット」に続いています。

昆布館オリジナル商品をはじめ、「昆布の商品って、こんなに種類あるの?」とびっくりするくらいの品揃えです。
昆布はもちろん、北海道産です。
試食もできるので、ここはじっくり時間をとって、昆布のお土産選びを楽しみたいところ。
マーケットの奥には、「昆布ファクトリー」があり、取材時は「出汁昆布」の生産ラインを見学することができました。


昆布ソフトクリームの味は!?
「昆布ファクトリー」の前には、休憩用のテーブルとイスがあるので、ここでちょっとブレイク。「ピュアグルメ」というファーストフードコーナーにあった「昆布ソフトクリーム」をいただきました。

てっきり昆布出汁たっぷりの昆布、昆布した味を想像していましたが、バニラベースのあっさりした甘さで、食べていると後から鼻の奥に「昆布風味」がふんわり感じられます。
「おお!昆布だ、昆布だ」と喜んでいるうちに、あっという間に食べてしまうおいしさでした。
最後に、「北海道昆布館」館長の石川豊さんに、昆布館についてうかがいました。

「私どもは本社が福井県敦賀にある昆布の卸問屋です。敦賀にも『敦賀昆布館』がありますが、展示や扱っている商品は、北海道昆布館の方が充実しています」
「昆布と言えば、北海道が産地です。そして道南から北前船で日本各地に昆布が運ばれていったという歴史があります。そんな昆布の歴史や、昆布が健康食品でもあることをもっとたくさんの人に知っていただき、さらに食べてもらいたいと思います」。
「道の駅なないろ・ななえ」があり、「男爵ラウンジ」があり、そしてここ「北海道昆布館」がある七飯町の峠下は、このエリアだけでも十分に楽しむことができますよ。
関連リンク
・北海道昆布館北海道Likersライター チバタカコ
写真撮影:諏訪智也
http://www.swatt.jp
記事で紹介したスポット
Writer