北海道情報サイト「北海道ライカーズ」北海道情報サイト「北海道ライカーズ」

what likers

Icon search探す

公開 | nobuカワシマ

ぐるり北海道一周【24】広尾→えりも:黄金道路を走り抜け日高地方最南端の襟裳岬へ




北海道の海岸線沿いを時計回りにぐるりと一周する様子を紹介する連載企画。
小樽市を起点に、第6回目に稚内市の宗谷岬、第18回目に根室市の納沙布岬を巡り、
第24回目となる今回はえりも町の襟裳岬まで進みます。

今回の起点は、十勝地方の広尾町にある広尾サンタランド。
険しい海岸線が続く黄金道路を進み、緑化が進む百人浜を走り抜け、
さいはて感あふれる襟裳岬へ向かいます。


北海道の背骨といわれる日高山脈を背に襟裳岬を目指します▲北海道の背骨といわれる日高山脈を背に襟裳岬を目指します

 

目次

・ぐるり北海道一周について
・ルート紹介:広尾町 広尾サンタランド → えりも町 襟裳岬
・広尾サンタランド → フンベの滝 : 海辺に険しい断崖が迫る黄金道路へ
・フンベの滝 → 森と湖の里ふれ愛館 : 黄金道路のオアシスでひと息
・森と湖の里ふれ愛館 → 百人浜 : 砂漠から蘇った緑の大地 
・百人浜 → 襟裳岬 : さいはて感たっぷり!いよいよ襟裳岬に到着!


※今回の記事内の写真は一部別日程で撮影したものを使用しているため、写真により空の色あいや天候の雰囲気が異なります。

 

ぐるり北海道一周について

北海道の海岸線沿いを時計回りで巡り、
キレイな風景、美味しいグルメ、素敵な人たちとの出会いを楽しみつつ、
ゆるりとドライブします。

この企画での基本ルールは以下とします。

・基本ルートは海岸線沿いの国道もしくは道道
・都市部や岬付近などは市町村道も利用
 ただし、生活道路や私道と思われるルートは通らない
・北海道本土のみ走行(離島のみなさん、すみません…!)
・景色を楽しめるよう、走る時間は日の出から日没まで
・取材の都合、一周を数回に分けてレンタカーで訪問


 

ルート紹介:広尾町 広尾サンタランド → えりも町 襟裳岬


 
今回のルートはこちら(Google My Maps)ぐるり北海道一周24▲今回のルートはこちら(Google My Maps)


広尾町 広尾サンタランド → えりも町 襟裳岬
走行距離 約49km
所要時間 約1時間(途中の休憩や観光時間を除く)


詳細のルートマップはこちらをクリック
ぐるり北海道一周【19】~
ぐるり北海道一周【11】~
ぐるり北海道一周【1】~【10】

前回の記事はこちら
ぐるり北海道一周【23】豊頃→広尾:十勝の礎と、日高山脈が背後にそびえるサンタの里へ

 
ぐるり北海道一周24、ここまで通りました!(Google My Maps)▲ぐるり北海道一周、ここまで通りました!(Google My Maps)

 

広尾サンタランド → フンベの滝 : 海辺に険しい断崖が迫る黄金道路へ

広尾サンタランド → フンベの滝
走行距離 約5km
所要時間 約10分


今回のスタート地点は、広尾町の広尾サンタランド。
訪れた時は雪が溶け、花はこれからというタイミング。

 
広尾サンタランドがある大丸山森林公園は知る人ぞ知る花の名所(写真提供:広尾町役場)▲広尾サンタランドがある大丸山森林公園は知る人ぞ知る花の名所(写真提供:広尾町役場)


それでもここは春夏秋冬クリスマス!
訪れるだけで心なしかワクワクします。

○北海道Likersのこちらの記事もチェック!
広尾サンタランドは花やイルミネーションに彩られ、毎日がクリスマス♪

気分は浮かれても運転は慎重に。
いざ、襟裳岬へ向けて出発!

 
街中を通り抜け海辺の道へ▲街中を通り抜け海辺の道へ

 
広尾町の港、十勝港を見下ろす展望台から大樹町方面を望みます▲広尾町の港、十勝港を見下ろす展望台から大樹町方面を望みます


港湾施設や住宅などが並ぶ街中を抜け、国道336号に出ます。

この先、広尾町からえりも町の庶野(しょや)地区付近まで
約33.5kmの区間は通称「黄金道路」と呼ばれています。

海岸線は断崖絶壁が続く険しい地形のため道路建設は容易ではなく、
「黄金を敷き詰められるほど、莫大な建設費用がかかった」
といわれたことから黄金道路と呼ばれるようになったそうです。

 
広尾町内にある石碑。この付近から先が黄金道路です▲広尾町内にある石碑。この付近から先が黄金道路です


険しい海岸線をトレースするように進むのでカーブが多く、
時折崖を貫くトンネルもあります。

黄金道路に入って数分で最初の立ち寄りポイントに到着。
フンベの滝です。

 
国道脇にあるフンベの滝。車数台停められる駐車帯があります▲国道脇にあるフンベの滝。車数台停められる駐車帯があります


フンベとはアイヌ語でクジラのこと。
かつてこの地にクジラが打ち上げられたことから、
クジラのとれる浜という意味で名付けられたそうです。

 
滝の水は川から流れ落ちるのではなく、地下水が岩盤から染み出てきて流れ落ちています▲滝の水は川から流れ落ちるのではなく、地下水が岩盤から染み出てきて流れ落ちています


岩から染み出て滴り落ちるいくつもの細い水流。
天然のミストシャワーのようです。

マイナスイオンを浴びてリフレッシュ。
心地よい気分のまま、この先へ進みます。

 

フンベの滝 → 森と湖の里ふれ愛館 : 黄金道路のオアシスでひと息

フンベの滝 → 森と湖の里ふれ愛館
走行距離 約18km
所要時間 約20分


険しい海岸線沿いに造られた道路のため、
落石防止の覆道やトンネルが続きます。

 
フンベの滝付近の駐車帯にて▲フンベの滝付近の駐車帯にて


近年は道路改良が進み、
カーブが多い区間や高波がかぶる可能性がある箇所などは長大トンネルで一気に通り抜けます。
昔に比べて眺望の楽しさは減りましたが、安全で楽に走れるようになりました。

とはいえ、覆道に続く柱と柱の間から見える海の風景はパラパラ漫画を見ているよう。
長いトンネルを抜け、暗闇からぱっと明るくなった先に見える青い海はCM明けのドラマみたい。
「わき見注意しないと」って思うほど、ステキな風景が広がります。

 
今まで通ってきた道を遠望。荒々しい地形ながらも波は思いのほか穏やか▲今まで通ってきた道を遠望。荒々しい地形ながらも波は思いのほか穏やか


覆道やトンネル、海辺を幾度も繰り返し通り抜けるうちに、
広尾町からえりも町へ入り、すぐに目黒地区の集落へ到着。

ここでちょっと寄り道。
国道を右折して2、3分進んだところにある「森と湖の里ふれ愛館」へ立ち寄ります。

 
旧目黒小中学校の校舎などを再利用した「森と湖の里ふれ愛館」▲旧目黒小中学校の校舎などを再利用した「森と湖の里ふれ愛館」


黄金道路沿いにはコンビニはおろか、商店や飲食店などがほとんどありません。
この界隈で貴重な休憩スポット兼お食事処です。

廃校を活用した施設で、
元職員室の飲食スペースにて、地元食材を使用したランチや軽食を楽しめます。

 
黒板の前で食事をすると気分は給食♪▲黒板の前で食事をすると気分は給食♪


高橋牧場の「えりも短角牛」のメンチカツや、
えりもなかの牧場のブランド牛「花子」のコロッケなど、どれも絶品!

このほか、えりも町産のツブやホッキを使ったカレーやパスタ、
鮭フライやホッケの定食などを味わえます。

昔懐かしい学び舎の風情を楽しみつつ、地元グルメを手軽に味わいました。

○北海道Likersに掲載しているこちらの記事も要チェック!
豊似湖や襟裳岬観光の昼食に。廃校を活かした森と湖の里ふれ愛館

 

森と湖の里ふれ愛館 → 百人浜 : 砂漠から蘇った緑の大地

森と湖の里ふれ愛館 → 百人浜
走行距離 約18km
所要時間 約20分


目黒地区を後にすると、総延長が5km弱もある「えりも黄金トンネル」に入ります。
2019年現在、北海道で一番長いトンネルです。
長~い長~いトンネルを抜け、短めなトンネルを2、3抜けると黄金道路は終了。

 
えりも町庶野地区にある展望広場「望洋台」で、今まで通ってきた黄金道路を振り返ります。なかなか絶景!▲えりも町庶野地区にある展望広場「望洋台」で、今まで通ってきた黄金道路を振り返ります。なかなか絶景!

 
庶野地区で国道を左折し、襟裳岬へと向かう道道34号に入ります▲庶野地区で国道を左折し、襟裳岬へと向かう道道34号に入ります


この先は今までの険しい海岸線の風景とは一変。
左右広々とした中を比較的直線が多い道を進みます。

 
進行方向右手後方には日高山脈が連なります▲進行方向右手後方には日高山脈が連なります

 
左手は少し離れたところに太平洋が続きます▲左手は少し離れたところに太平洋が続きます


開放的な雰囲気の中を数分進むと、道路右手に百人浜の駐車場が見えてきました。
ここで散策タイム。

 
周囲にはオートキャンプ場などもあります▲周囲にはオートキャンプ場などもあります


百人浜という名前の由来は、
江戸時代に南部藩の大型船がこの付近で遭難し、
100名もの方々が犠牲になったため名付けられたといわれています。

悲しい言い伝えがありつつも、景色はとってもよいところ。

駐車場の山側では「悲恋沼」を眺めることができ、
道路を渡った海側にはクロマツ林の中を通る散策路があり、浜辺まで行くことができます。

 
駐車場の一角から悲恋沼へ続く散策路があります▲駐車場の一角から悲恋沼へ続く散策路があります

 
悲恋沼。日高山脈をバックに青々とした湖が印象的♪▲悲恋沼。日高山脈をバックに青々とした湖が印象的♪


風光明媚な風景が広がるこのエリア。
でも、百人浜から襟裳岬手前までの一帯は昭和時代中期まで、
なんと砂漠だったのです!

 
クロマツ林の中を進む散策路。この周囲がかつて砂漠だったなんて…▲クロマツ林の中を進む散策路。この周囲がかつて砂漠だったなんて…


明治時代に始まった開拓で燃料材としての森林伐採や家畜の過放牧などが起きたため、
次第に植生が失われていき、昭和時代には「えりも砂漠」と呼ばれるほどの砂地に変貌。
飛散した砂が住宅や飲料水に入りこんだり、砂が海に流れて魚や昆布の漁獲量が激減したり、
生活や地域産業を脅かす大問題になりました。

 
草木が広がるこの一帯、一時期は砂漠でした▲草木が広がるこの一帯、一時期は砂漠でした


そこで、1953(昭和28)年から行政や地元の漁師らが緑化事業を開始。
強風が吹く土地柄のため当初は難航しましたが、
ゴタと呼ばれる雑海藻を活かして草地を作り、そこへ生育がよいクロマツを植えて緑化を進めました。

昭和時代後期には砂漠が緑の大地へと蘇り、生活環境や海の環境が劇的に改善したそうです。

 
緑化事業は今でも進行中。クロマツのほか、かつてこの地にあった広葉樹も植えられているそうです▲緑化事業は今でも進行中。クロマツのほか、かつてこの地にあった広葉樹も植えられているそうです

 
百人浜展望台に上ると、緑化した大地を見渡せます▲百人浜展望台に上ると、緑化した大地を見渡せます


百人浜展望台から眺めた様子。植樹活動が進んでいます(写真提供:えりも町役場)▲百人浜展望台から眺めた様子。植樹活動が進んでいます(写真提供:えりも町役場)


▲百人浜展望台から眺めた様子。森が再生!(写真提供:えりも町役場)▲百人浜展望台から眺めた様子。森が再生!(写真提供:えりも町役場)

 

百人浜 → 襟裳岬 : さいはて感たっぷり!いよいよ襟裳岬に到着!

百人浜 → 襟裳岬
走行距離 約8km
所要時間 約10分


今回のゴール、襟裳岬まではあと少し。
蘇った緑の大地の中を駆け抜け、日高地方最南端の地へ向かいます。

 
左右はクロマツ林、ミラー越しに後ろを眺めると日高山脈が!▲左右はクロマツ林、ミラー越しに後ろを眺めると日高山脈が!

 
背後の景色があまりによいので、車を停車して後ろをパシャリ▲背後の景色があまりによいので、車を停車して後ろをパシャリ


林の風景から少しずつ住宅などが見えてくると、えりも岬地区に到着。

かつてこの地区には、
ライダーなど旅人に人気があった「えりも岬ユースホステル」がありました。
晩年は民宿に衣替えしましたが、
“歌って踊る名物かあさん”に会うため訪れる人が絶えなかったようです。

 
残念ながら2017年の春に閉館。現在は更地になっています▲残念ながら2017年の春に閉館。現在は更地になっています


かつてここへ訪れ、恥じらいを捨てかあさんと一緒に歌って踊ったという方、いるのでは?

えりも岬地区の街中を抜けると、いよいよ襟裳岬へ到着です。

 
陸地に沿って右にカーブしていく道路。この先左手が襟裳岬です▲陸地に沿って右にカーブしていく道路。この先左手が襟裳岬です

 
夕刻、襟裳岬の駐車場へ到着!▲夕刻、襟裳岬の駐車場へ到着!


夕方17:00前後だったこともあり、観光客の姿はほとんどなし。
時間が遅いため、駐車場から歩いて3、4分の展望スポットで手短に岬観賞をします。

 
海に点々と続く岩礁。ここが陸地の果てだということがよくわかる岬。さいはて感と、ここまでやってきたという到達感いっぱい!▲海に点々と続く岩礁。ここが陸地の果てだということがよくわかる岬。さいはて感と、ここまでやってきたという到達感いっぱい!


今晩の宿は、襟裳岬から車で5分ほどの「ファームイン守人(まぶりっと)」。
えりも短角牛の焼肉を食べつつ、ゆったりのんびり過ごします。

○北海道Likersのこちらの記事も要チェック!
襟裳岬近くの「ファームイン守人」に宿泊。牧場の夜は短角牛焼肉!
北海道で一度は行きたい「襟裳岬」と「風の館」

今回はここまで。
次回、襟裳岬と周辺を周遊したのち、
新ひだか町にある「道の駅 みついし」まで進みます。
この記事をSNSでシェアしよう!
  • ぐるり北海道一周【24】広尾→えりも:黄金道路を走り抜け日高地方最南端の襟裳岬へ
Title
Close