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公開 | チバタカコ

井原水産の数の子+チーズ「カズチー」

井原水産(株)カズチー


高級食材の数の子がチーズと出会って誕生したのが数の子チーズ=「カズチー」です。つくったのは、留萌に本社がある数の子のスペシャリスト・井原水産(株)。これぞ数の子屋の真骨頂!いやいや、おいしくて、なんぼでも食べらさるから、わやだわ。

 

目次

・井原水産の数の子チーズ「カズチー」とは
・井原水産(株)は、道内屈指の数の子のスペシャリスト
・「カズチー」誕生秘話
・数の子の「ポリポリ」と「サクサク」の違い
・数の子は健康食品
・「カズチー」は、どこで買えるの?


 

井原水産の数の子チーズ「カズチー」とは

カズチー」とは、お正月のお節料理でおなじみの高級食材「数の子」と「チーズ」が絶妙なハーモニーでコラボした、今までにない全く新しいおつまみです。


井原水産カズチー


つくっているのは、道内で「数の子」といえばここ!というくらい有名な井原水産(株)です。


井原水産カズチー小袋


「カズチー」は、2018年11月の発売直後から大ブレイク中!

「え?大ブレイクしているの?知らないなぁ」

「大ブレイクのわりに、見たことないけど?」

「どこでブレイクしているの?」

…と思った人いるでしょ?

それもそのはず、発売直後から口コミでおいしさが広まり、品切れ続出で、店頭に出すとあっという間に売り切れ。井原水産の通販サイトでも「しばらくお待ちください」状態の時があるとか。


小袋から出した井原水産カズチー▲欲しいのに手に入りづらい状態が続いているカズチー


要するに、売れに売れて、幻化しているくらい大人気のおつまみ、それが「カズチー」なのです。

 

井原水産(株)は、
道内屈指の数の子のスペシャリスト

留萌に本社がある井原水産(株)は、1954(昭和29)年創業の、数の子生産を主体とする水産加工食品製造会社です。

屋号である「ヤマニ」で知っている人もいるのでは?

井原水産(株)代表取締役社長、井原慶児さんに、井原水産と数の子の関係について話をうかがいました。


井原水産(株)代表取締役社長、井原慶児さん▲井原水産(株)代表取締役社長、井原慶児さん


昭和29年当時、日本海側はニシン漁に沸いていて、「ニシンの数の子は儲かる!」と井原社長のお父さんは会社を起こします。しかし、その年を境に、ぱったりとニシンが獲れなくなりました

でも、オホーツク海の方ではまだニシンが獲れたので、そこで買い付けして留萌まで輸送。ニシンは数の子の成子(成熟して育った卵)が何%入っているかで取引価格が決まっていたそうです。


ニシン※Image


お父さんが買い付けたニシンの中には未熟な卵を持っているのもいて、それは取引価格からは外されました。

「実は、ニシンの卵(数の子)は、ニシンを獲った後もお腹の中で育つんですよ。つまり親(ニシン)は死んでいるのに子(数の子)は育つということです」と井原社長。

このニシンの特性のおかげで、オホーツクから留萌へ、4日間ほどかけて運んでいる間に、取引から外された未熟な卵は育って成子になりました。


井原水産の塩数の子※提供写真


留萌に到着した時は、お腹にパンパンに数の子を育てたニシンになっていて、運賃や手数料も十分に出るほどの儲けになったそうです。


「数の子をもっともっと広めたい」と語る井原社長▲「数の子をもっともっと広めたい」と語る井原社長


やがて国内で獲れなくなったニシンを海外へ求め、カナダやアラスカから数の子を輸入するようになります。

井原水産は今、主力商品である塩数の子、味付け数の子、干し数の子はもちろん、ニシンを使った商品やタラコ、イクラなど、素材の持ち味を生かした水産加工品の製造、販売で、北海道を代表する企業のひとつに成長しました。

 

「カズチー」誕生秘話

数の子は、言わずと知れたお正月の縁起物。お節料理には欠かせない食材です。数の子は井原水産の主力商品ですから、毎年お正月に向けて工場は大忙し。


箸で数の子を持つ※Image


「でも、お正月が終わると、パタリと仕事がなくなるんですよ」と井原社長は言います。

そこで、通年食べてもらえる数の子はつくれないだろうか?と、常日頃社員一同で考えていたそうです。

ある時、道内の商談会に出ていた井原水産の社員が、隣のブースにいた珍味屋さんと「数の子で何か珍味ができないかな?」と話したのがすべての始まりでした。
2016年のことです。

しかし、数の子は日持ちがせず、常温で流通ができないなど課題満載。

それでも、井原社長がカナディアン・パシフィック・カズノコ協会の集まりで、数の子のチーズフォンデュを食べたらおいしかったことがきっかけで、数の子とチーズを組み合わせるというとっかかりができました。

チーズの上に数の子を乗せてみたり、サンドしたり、味付け数の子、塩抜き数の子など種類を変えてみたり、あれこれあれこれ試行錯誤を繰り返しました。が、チーズはチーズ、数の子は数の子と、味が分離したり、バランスが悪かったり、結果はさんざん。

そんなある日、数の子を燻製してみることにしました。

燻製にしたのは、出汁で味付けした井原水産の人気商品「味付き数の子 御寿味付(おすみつき)」。


井原水産の人気商品「味付き数の子 御寿味付」▲井原水産の人気商品「味付き数の子 御寿味付」(250g)、2,754 円(税込み)。これを燻製にしてカズチーに採用
※提供写真


これが、ドンピシャ!と当たりました。

そこからは商品化に向けて一直線です。

大人も子どももおいしく食べることができ、常温保存ができて、手に取りやすい大きさ、そして価格は手軽な500円以下。

こうして誕生したのが、「カズチー」です。


井原水産カズチーを小皿に盛る


火がついたのは、道内ではなく関東の「コーヒーと輸入食品のワンダーショップ カルディコーヒーファーム」。

そこから口コミでどんどん広がり、お土産やプレゼントで「カズチー」をもらった芸能人たちがブログなどで紹介するとさらに加速。

「ネットの口コミって、すごいですね」と井原社長。

商談に行くと「待ってました!」と言われ、サンプルを置いていくとすぐになくなり、取引をすると途端に追加発注が届くという、「カズチー」フィーバー状態。

取材時(2019年5月)は在庫がほとんどなく、オーダーがくるのに商品が出せないという、なんともじれったい状態。
この品不足を解消するのに、生産量を増やすということでした。

夏あたりから、「カズチー」を目にすることが増えそうですよ。

 

数の子の
「ポリポリ」と「サクサク」の違い

ところで、皆さんは数の子を食べていて、その食感が「ポリポリ」するものと「サクサク」と感じるものがあることに気づいていますか?

実は、ニシンが育ったのが太平洋か大西洋かで、数の子の食感が変わります。

太平洋は波が荒く、潮の流れも強いことから、ニシンは産卵する時に昆布にくっつけるように産み付けます。

ちなみにこの昆布が、子持ち昆布です。


子持ち昆布▲子持ち昆布
※提供写真


昆布につくくらい粘度が高いということです。なので太平洋のニシンの数の子は、食感がポリポリします。

このポリポリと歯ごたえのある数の子は「本チャン」と呼ばれています。

一方大西洋は、波は穏やかで海が深いことから、ニシンは海中に産卵します。粘度が低く、水分が多いので、大西洋のニシンの数の子は、強い歯ごたえがなく、食感がサクサクします。

「カズチー」で燻製にしている「味付き数の子 御寿味付」は、ポリポリ食感の本チャンを使っているので、「カズチー」も食べるとポリポリとした食感があります。


太平洋産の本ちゃんかずのこ▲カズチーは、太平洋産のポリポリ食感の数の子を使用
※提供写真


「カズチー」を食べると、口の中でまろやかなチーズの舌触りと、ポリポリポリポリとした力強い歯ごたえが絶妙なハーモニー♪

硬貨大の一口サイズなので、丸ごとポンと口にほおばることができますが、最初は、半分だけかじってみてください。

ほんのひとかじりでも、数の子のポリポリ感を強烈に感じますから。


井原水産カズチーのアップ▲数の子の粒がはっきりわかりますよね?これが、絶妙な食感を生み出します


そして、残りの半分を、またもぐもぐ、ポリポリ。

そうしているうちに、手には次の「カズチー」があり、気づいたら袋をあけて、今度は一口でパクリ、そしてもぐもぐ、ポリポリ。

そして手にはまた次の「カズチー」が…。

これを、「カズチー」の無限ループと言います。

 

数の子は健康食品
~間違いだらけの思い込み

かつて魚卵は、コレステロールを多く含む食べ物としてマイナスのイメージが持たれていました。

しかし、さまざまな研究が進んだ今、数の子の脂質にはDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)といった機能性の高い栄養成分が多く含まれていることがわかっています。

DHAやEPAは、動脈硬化予防、血圧低下作用、抗肥満作用、アレルギー軽減作用、抗癌作用、脳機能維持作用などの効果があり、生活習慣病の予防に期待されている成分です。


井原水産の健康数の子▲井原水産の健康数の子
※提供写真


数の子を食べたら、「コレステロール取りすぎるし…」とか「痛風になる」とか、数の子の知識が昔の間違った情報のままだとしたら、なんてもったいない!

さまざまな栄養素を含む機能性食品として注目されている数の子です。
お正月だけではなく、普段に食べてもいーんですよ!

 

「カズチー」は、どこで買えるの?

新千歳空港のお土産屋ではたいてい扱っているそうです。ただし、早い時間に売り切れになるので、早い者勝ちです。


カズチー一袋(7個入り)430円(税込み)▲カズチー一袋(7個入り)


札幌市内のデパートなら、札幌三越、丸井今井札幌、東急百貨店さっぽろ店の地下で購入可能。

すすきののラフィラ地下のイトーヨーカドーに「カズチー」のワゴンがあります。地下鉄すすきの駅方面からラフィラに入ってすぐのエスカレーターを上ると、すぐ右側がワゴンの定位置です(2019年5月現在)。

道外なら「カルディ」の他、成城石井や紀伊国屋で取り扱いがあるとのこと。

まだ全国隅々までは届いていないので、近くで手に入らない場合は、井原水産のオンラインショップカズチードットコムで。

ビールはもちろん、ワインとも相性抜群の「カズチー」。

自分で食べるもはもちろんですが、お手頃価格なので北海道のお土産としてもおすすめです。

でも、カズチー無限ループに陥ると、お土産で買っていっても自分で食べてしまうかもしれない…。

だって…なんぼでも食べらさるんだもの!しかたないべさー!

 

関連リンク

カズチー
井原水産株式会社
井原水産オンラインショップ
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