日本最高峰のフットサルリーグ「Fリーグ2019/2020 ディビジョン1(1部)」が5月25日から開幕しています!
北海道をホームとするフットサルクラブ「エスポラーダ北海道」は9日に北ガスアリーナ札幌46でバルドラール浦安とのホーム開幕戦を迎えます。
昨年度はFリーグ参戦10周年、北海道150年協賛パートナーという記念すべき年だったのですが、11位と過去最低の成績に終わったエスポラーダ。今季は新戦力も充実し、令和元年からの反攻=プレーオフ進出を目指します!
▲有力な新戦力も加わり上位進出を目指すエスポラーダ北海道のメンバー(プレシーズンマッチ・名古屋戦より)
逆境跳ね返し目指すはプレーオフ!
注目選手は?
昨年度はどん底でした。主力が引退、もしくは移籍し、新戦力は若手主体となり経験不足も相まって厳しい1年となりました。2009 / 2010シーズンにFリーグに参入してから過去最低の11位に終わり、ディビジョン2(2部)1位との入れ替え戦寸前まで追い込まれます。
リーグ戦33試合でわずか5勝、140失点はリーグワースト、70得点もワースト2 位という結果に。ホームゲームでは、わずか2勝でした。
「昨シーズンは本当に厳しかったですね。スタートして3連勝したのが、『いけるんじゃないか』と過信につながったのかもしれません」と水上主将は話します。
第2節からの3連勝以降、負けが込み始め、特にディフェンス面で問題が多く、簡単に失点を重ね、リードしても逆転される、追いついても引き離されるパターンの繰り返しで、最後まで修正できないままでした。
「うちはスーパーな選手がいないので守備も組織的に連動してやらないといけません。それが最後までハマらず、最後はどうしたらいいか迷いながらやっていました」と水上選手。
どんなスポーツもそうですが、負けが続くとメンタル面も落ちていって、失点すると『今回もだめかな』と全体が後ろ向きになってしまう悪循環に陥ります。
しかし、どん底の中でも光はありました。小野寺孝彦監督は「厳しいシーズンの中でも、若い選手たちがあきらめずに、最後までチャレンジしてくれました。その姿勢は感動しましたし、またこの選手たちと一緒にフットサルをしたいと思わせてくれました」と言います。
▲チーム創設にも関わり、チームを率いる小野寺孝彦監督。自身も現役時代はサロンフットボール日本代表選手でした(プレシーズンマッチ・名古屋戦より)
クラブのGM(ゼネラルマネージャー)でもある小野寺監督ですが、昨年度の成績を鑑み自らの進退も当然、考えました。しかし、「彼らにフットサルの楽しさを味あわせてあげたい」と不退転の決意で今季も続投を決めたのです。
ディビジョン1の上位3位までが日本一をかけプレーオフに進出できます。果たして昨年度11位のチームが上位進出できるのか?
水上主将は「可能性はあると思う」と迷いなく言い切りました。
一番は大幅に戦力が入れ替わり、一からチームを作りなおした昨季と違い、今季は経験のある新戦力が充実したことです。
今季の新戦力は、新加入というより、戻ってきてくれた!という印象です。
Fリーグ選抜(2020年FIFAワールドカップに向け各クラブから有能な若手選手を集め育成を目的に結成した2年限定のチーム)で貴重な経験を積んだ。坂桂輔、三浦憂、小幡貴一選手が戻ってきました。
そして、昨年度2位の強豪シュライカー大阪から堀米将太選手が3シーズンぶりに復帰。さらに「経験豊富で、テクニックもある。ピヴォ(サッカーでのFW)の層が厚くなるし期待しています」と水上主将が評価する、函館市出身の三上優貴選手がヴォスクオーレ仙台から移籍してきました。
トレーニングは3月末から始め、「間違いなく選手層は今までになく厚くなったと思います。練習も良い意味で激しくなりましたし皆で言い合うようになりました」と水上主将。
▲札幌市内のゲーム形式の練習で競り合う水上選手(写真中央)、三上選手(右)、堀米選手(左)
「今年にかける意気込みは私以上に選手たちが持っています。昨年度はあまりに失点が多かったので、まずは高い位置でボール奪えるような守備を組織的にできるように練習しています。また、攻撃ではシュート総数が200本と少なかったのでもっとシュートが打てるように攻撃も整備しないといけません」と小野寺監督も手ごたえを口にします。
練習の成果は4月28日のプレシーズンマッチの名古屋オーシャン戦に表れました。絶対王者を相手に激しいディフェンスで対抗し、3倍近いシュートを打たれたものの2-2の引き分けに持ち込みました。
Fリーグ前哨戦となるオーシャンカップ、アグレミーナ浜松戦では1-1からPK戦で惜敗。したものの、内容では圧倒しました。
迎えた5月25日のFリーグ開幕のフウガドールすみだ戦は、シュートわずか9本で0-6と完敗を喫しましたが、2日の2節Fリーグ選抜戦は3-2と初勝利を飾りました!
リーグは始まったばかり!ホームに戻って連勝を期待できる陣容なので、皆さん、会場に足を運びましょう!
▲近い将来の日本代表ゴレイロになる素質を秘める坂桂輔選手(プレシーズンマッチ・名古屋戦)
坂桂輔選手(21歳)
日本のフットサル界が注目する若手ゴレイロ(サッカーでいうGK)といえるでしょう。札幌大谷高校サッカー部出身で高校時代はインターハイ全国大会にも出場しています。
足技に優れ、時にはドリブルでコート中盤まで攻め上がるスタイルはゴレイロとして異彩を放ちます。
「2桁ゴールを狙いたい」と冗談とも本気ともつかぬことも口にするまさに「超攻撃的ゴレイロ」。Fリーグ選抜で大きな成長を遂げ戻ってきました。
▲スペースがあれば自らもドリブルで攻撃参加します(プレシーズンマッチ・名古屋戦)
チームに戻った印象は「声が出ていない。自分が声を出してチームを動かしたい」と意気込みます。多かった失点についても「ロースコアの接戦で勝つチームなので、失点をリーグで50点以内に抑えないと優勝にからめない」と大幅な失点減を宣言。強気な性格もプロ向きです!
元エスポラーダの関口優志選手(現・名古屋)が日本NO.1のゴレイロとして羽ばたきました。2020年はフットサルFIFAワールドカップがリトアニアで開催されます。坂選手も十分代表を狙えますし、関口選手に続ける逸材です!
堀米将太選手(26歳)
札幌大学サッカー部を経て2012年にエスポラーダに加入。5シーズン在籍した後、強豪のシュライカー大阪に移籍。主力選手として活躍、3シーズンぶりに北海道に戻ってきました。
直近の4月、6月3日から行われた日本代表合宿に選出されるなど、実績も十分。国内トップクラスの快速ドリブラーの復帰です!
▲攻撃の中心として期待される堀米選手。ドリブルや前線からのアグレッシブなディフェンスに定評があります
「エースの玄太さん(水上玄太選手)、10番の裕太郎さん(鈴木裕太郎選手)とまた一緒にやりたくて、2人と1つでもタイトルが取りたくて」戻ってきたと言います。
しかし、鈴木選手が5月20日の練習中に右前十字靭帯損傷、内側側副靭帯損傷で全治7か月の重傷となってしまいました。
クラブ創設期から支えるベテランの離脱はチームにとって大きな痛手ですが「ベンチにも裕太郎さんのユニフォームを置いたり、裕太郎さんと一緒に今季は戦いたいです」と決意を述べました。
▲練習中に右ひざを故障し全治7か月となった鈴木選手(プレシーズンマッチ・名古屋戦)
昨年のエスポラーダを外から見ていて、「たくさん走れるという評価のチームなのにディフェンスでは全然走れていないし、カウンターも昔に比べてかなり遅い」と感じていました。
若手が多いだけにチームを引っ張る1人としての自覚も持っています。「大阪や日本代表などでディフェンスのプレー強度を体感しました。その部分で口でもうるさく言うし、練習でもプレーを見せて体感させ、気づかせたいですね」と話します。
尊敬する水上選手越えを目標としています。「玄太さんより点を取る。もしくは玄太さんにたくさんアシストしたい」。ここぞという勝負時に、水上選手とのホットラインがさく裂するシーンを見せて欲しいですね!
三浦憂選手(20歳)
坂選手と同じく、Fリーグ選抜の経験を積んで戻ってきました。プレシーズンマッチの名古屋戦でチーム全得点の2ゴールを挙げ、一躍、注目を浴びる選手となりました。
▲プレシーズンマッチ・名古屋戦でゴールを決め喜ぶ三浦選手
「選抜で王者の名古屋と一緒の練習場でやっていたので、名古屋戦は燃えていました。自分でも驚いているのですが、選抜でゴールの意識も高くなっていました。それが生きたと思います」と話します。
得点力のアップも必須なエスポラーダだけに「玄太さんだけが得点していても上位にはいけないし、プレーオフも目指せません。皆がゴールも常に意識していかないと」と意気込み、2桁得点を目指しています。
▲名古屋戦で1点目のシュートを決めた三浦選手
帯広北高校サッカー部出身で2017年に加入した1年目はフットサルのことを何も知らずに入り、技術をある程度学び、昨年度の選抜でさらにフットサルの奥深さを学びました。
「選抜で動き方がサッカーとは違うことを痛感しました。Fリーグやスペインリーグなどフットサルの試合を見まくって勉強し、練習で実践する毎日でした」と話します。フットサル選手としての純度を高め北海道に戻ってきました
168㎝と小柄ながら激しくアグレッシブなプレーが持ち味。「自分の特徴は技術ではなく、メンタルの強さと泥臭さなので、特にディフェンスは強くいきたい」。
若さと躍動感あふれるプレーを北海道のファンに見せるのはもうすぐです!
水上玄太選手(36歳)
言わずと知れたエスポラーダのレジェンドでありエースであり、Fリーグを代表するゴールゲッターの1人です。昨年度も23得点と全ゴールの約3割を奪い、また決定率もFリーグ1位と大活躍。
独特の得点感覚は円熟味を帯び職人芸の趣も出てきたベテランは、5月24日に36歳となりましたが衰えを感じさせません。
▲プレシーズンマッチ・名古屋戦でシュートを打つ水上選手。今年もゴールラッシュを期待できます
「まだ成長できると感じています。昨年も決定力があったといっても、自分のシュートが少ないし、ゴールでチームを勝たせることができていない。もっとシュート数を増やして同じ決定率にしていきたい」。今季も20ゴール以上を狙い、よりゴールと結果を結びつけていくつもりです。
小学生からの知り合いで、最も彼のゴールをアシストしている1歳下の鈴木選手の故障は「自分は周りの力を借りて得点する選手なので、翼をもがれた気分」と落胆しますが、
「全員で穴を埋めて戦うしかない。裕太郎が戻った時に笑顔で迎えられるように」と鈴木選手の無念を背負ってリーグを戦い抜く覚悟です。
チームで水上選手の23得点に次ぐのが8得点(3人)と、彼に続く点取り屋がいないのも課題です。
「どこを狙えばゴールできるのか、どの位置にいればシュートを打てるのかという勘所は分かっています。その辺も伝えていきたい」と仲間の成長を望みます。
それでも「もっとレベルの高い競争をして、その中で少しだけぼくが1番であるのが理想」と付け加え、トップの座は譲るつもりはありません。
彼のゴールを数多く見られれば今季の勝利は必ず増えていることでしょう。
Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 第3節
●日時
2019年6月9日(日)13:00キックオフ
●会場 / 北ガスアリーナ札幌46
札幌市中央区北4条東6丁目
チケット等詳細は、公式HPをご覧ください
エスポラーダ北海道
Fリーグ
北海道をホームとするフットサルクラブ「エスポラーダ北海道」は9日に北ガスアリーナ札幌46でバルドラール浦安とのホーム開幕戦を迎えます。
昨年度はFリーグ参戦10周年、北海道150年協賛パートナーという記念すべき年だったのですが、11位と過去最低の成績に終わったエスポラーダ。今季は新戦力も充実し、令和元年からの反攻=プレーオフ進出を目指します!
目次
過去最低の成績だった2018 / 2019シーズン逆境跳ね返し目指すはプレーオフ!
注目選手は?
過去最低の成績だった2018 / 2019シーズン
「今年のエスポラーダは違うな、観ていて楽しいな、と思ってもらえるシーズンにしたい。北海道のサポーターを喜ばせたいし、全国のフットサルファンを驚かせたいです」。今季はキャプテンともなったクラブのレジェンドで、主将でもある水上玄太選手は強い決意を語りました。昨年度はどん底でした。主力が引退、もしくは移籍し、新戦力は若手主体となり経験不足も相まって厳しい1年となりました。2009 / 2010シーズンにFリーグに参入してから過去最低の11位に終わり、ディビジョン2(2部)1位との入れ替え戦寸前まで追い込まれます。
リーグ戦33試合でわずか5勝、140失点はリーグワースト、70得点もワースト2 位という結果に。ホームゲームでは、わずか2勝でした。
「昨シーズンは本当に厳しかったですね。スタートして3連勝したのが、『いけるんじゃないか』と過信につながったのかもしれません」と水上主将は話します。
第2節からの3連勝以降、負けが込み始め、特にディフェンス面で問題が多く、簡単に失点を重ね、リードしても逆転される、追いついても引き離されるパターンの繰り返しで、最後まで修正できないままでした。
「うちはスーパーな選手がいないので守備も組織的に連動してやらないといけません。それが最後までハマらず、最後はどうしたらいいか迷いながらやっていました」と水上選手。
どんなスポーツもそうですが、負けが続くとメンタル面も落ちていって、失点すると『今回もだめかな』と全体が後ろ向きになってしまう悪循環に陥ります。
しかし、どん底の中でも光はありました。小野寺孝彦監督は「厳しいシーズンの中でも、若い選手たちがあきらめずに、最後までチャレンジしてくれました。その姿勢は感動しましたし、またこの選手たちと一緒にフットサルをしたいと思わせてくれました」と言います。
クラブのGM(ゼネラルマネージャー)でもある小野寺監督ですが、昨年度の成績を鑑み自らの進退も当然、考えました。しかし、「彼らにフットサルの楽しさを味あわせてあげたい」と不退転の決意で今季も続投を決めたのです。
逆境を跳ね返し、目指すはプレーオフ!
とはいえ、今季も下馬評は2部降格候補という評価です。まさに逆境ですが、選手たちは異口同音に「プレーオフを目指す!」と言います。ディビジョン1の上位3位までが日本一をかけプレーオフに進出できます。果たして昨年度11位のチームが上位進出できるのか?
水上主将は「可能性はあると思う」と迷いなく言い切りました。
一番は大幅に戦力が入れ替わり、一からチームを作りなおした昨季と違い、今季は経験のある新戦力が充実したことです。
今季の新戦力は、新加入というより、戻ってきてくれた!という印象です。
Fリーグ選抜(2020年FIFAワールドカップに向け各クラブから有能な若手選手を集め育成を目的に結成した2年限定のチーム)で貴重な経験を積んだ。坂桂輔、三浦憂、小幡貴一選手が戻ってきました。
そして、昨年度2位の強豪シュライカー大阪から堀米将太選手が3シーズンぶりに復帰。さらに「経験豊富で、テクニックもある。ピヴォ(サッカーでのFW)の層が厚くなるし期待しています」と水上主将が評価する、函館市出身の三上優貴選手がヴォスクオーレ仙台から移籍してきました。
トレーニングは3月末から始め、「間違いなく選手層は今までになく厚くなったと思います。練習も良い意味で激しくなりましたし皆で言い合うようになりました」と水上主将。

「今年にかける意気込みは私以上に選手たちが持っています。昨年度はあまりに失点が多かったので、まずは高い位置でボール奪えるような守備を組織的にできるように練習しています。また、攻撃ではシュート総数が200本と少なかったのでもっとシュートが打てるように攻撃も整備しないといけません」と小野寺監督も手ごたえを口にします。
練習の成果は4月28日のプレシーズンマッチの名古屋オーシャン戦に表れました。絶対王者を相手に激しいディフェンスで対抗し、3倍近いシュートを打たれたものの2-2の引き分けに持ち込みました。
Fリーグ前哨戦となるオーシャンカップ、アグレミーナ浜松戦では1-1からPK戦で惜敗。したものの、内容では圧倒しました。
迎えた5月25日のFリーグ開幕のフウガドールすみだ戦は、シュートわずか9本で0-6と完敗を喫しましたが、2日の2節Fリーグ選抜戦は3-2と初勝利を飾りました!
リーグは始まったばかり!ホームに戻って連勝を期待できる陣容なので、皆さん、会場に足を運びましょう!
独断で選んだ今季の注目選手
エスポラーダは突出した個の力はなく全員で戦うチーム。もちろん注目選手は全員なのですが、筆者独断で、会場でぜひ観て欲しい今季の注目選手を紹介しましょう!坂桂輔選手(21歳)
日本のフットサル界が注目する若手ゴレイロ(サッカーでいうGK)といえるでしょう。札幌大谷高校サッカー部出身で高校時代はインターハイ全国大会にも出場しています。
足技に優れ、時にはドリブルでコート中盤まで攻め上がるスタイルはゴレイロとして異彩を放ちます。
「2桁ゴールを狙いたい」と冗談とも本気ともつかぬことも口にするまさに「超攻撃的ゴレイロ」。Fリーグ選抜で大きな成長を遂げ戻ってきました。
チームに戻った印象は「声が出ていない。自分が声を出してチームを動かしたい」と意気込みます。多かった失点についても「ロースコアの接戦で勝つチームなので、失点をリーグで50点以内に抑えないと優勝にからめない」と大幅な失点減を宣言。強気な性格もプロ向きです!
元エスポラーダの関口優志選手(現・名古屋)が日本NO.1のゴレイロとして羽ばたきました。2020年はフットサルFIFAワールドカップがリトアニアで開催されます。坂選手も十分代表を狙えますし、関口選手に続ける逸材です!
堀米将太選手(26歳)
札幌大学サッカー部を経て2012年にエスポラーダに加入。5シーズン在籍した後、強豪のシュライカー大阪に移籍。主力選手として活躍、3シーズンぶりに北海道に戻ってきました。
直近の4月、6月3日から行われた日本代表合宿に選出されるなど、実績も十分。国内トップクラスの快速ドリブラーの復帰です!

「エースの玄太さん(水上玄太選手)、10番の裕太郎さん(鈴木裕太郎選手)とまた一緒にやりたくて、2人と1つでもタイトルが取りたくて」戻ってきたと言います。
しかし、鈴木選手が5月20日の練習中に右前十字靭帯損傷、内側側副靭帯損傷で全治7か月の重傷となってしまいました。
クラブ創設期から支えるベテランの離脱はチームにとって大きな痛手ですが「ベンチにも裕太郎さんのユニフォームを置いたり、裕太郎さんと一緒に今季は戦いたいです」と決意を述べました。
昨年のエスポラーダを外から見ていて、「たくさん走れるという評価のチームなのにディフェンスでは全然走れていないし、カウンターも昔に比べてかなり遅い」と感じていました。
若手が多いだけにチームを引っ張る1人としての自覚も持っています。「大阪や日本代表などでディフェンスのプレー強度を体感しました。その部分で口でもうるさく言うし、練習でもプレーを見せて体感させ、気づかせたいですね」と話します。
尊敬する水上選手越えを目標としています。「玄太さんより点を取る。もしくは玄太さんにたくさんアシストしたい」。ここぞという勝負時に、水上選手とのホットラインがさく裂するシーンを見せて欲しいですね!
三浦憂選手(20歳)
坂選手と同じく、Fリーグ選抜の経験を積んで戻ってきました。プレシーズンマッチの名古屋戦でチーム全得点の2ゴールを挙げ、一躍、注目を浴びる選手となりました。
「選抜で王者の名古屋と一緒の練習場でやっていたので、名古屋戦は燃えていました。自分でも驚いているのですが、選抜でゴールの意識も高くなっていました。それが生きたと思います」と話します。
得点力のアップも必須なエスポラーダだけに「玄太さんだけが得点していても上位にはいけないし、プレーオフも目指せません。皆がゴールも常に意識していかないと」と意気込み、2桁得点を目指しています。
帯広北高校サッカー部出身で2017年に加入した1年目はフットサルのことを何も知らずに入り、技術をある程度学び、昨年度の選抜でさらにフットサルの奥深さを学びました。
「選抜で動き方がサッカーとは違うことを痛感しました。Fリーグやスペインリーグなどフットサルの試合を見まくって勉強し、練習で実践する毎日でした」と話します。フットサル選手としての純度を高め北海道に戻ってきました
168㎝と小柄ながら激しくアグレッシブなプレーが持ち味。「自分の特徴は技術ではなく、メンタルの強さと泥臭さなので、特にディフェンスは強くいきたい」。
若さと躍動感あふれるプレーを北海道のファンに見せるのはもうすぐです!
水上玄太選手(36歳)
言わずと知れたエスポラーダのレジェンドでありエースであり、Fリーグを代表するゴールゲッターの1人です。昨年度も23得点と全ゴールの約3割を奪い、また決定率もFリーグ1位と大活躍。
独特の得点感覚は円熟味を帯び職人芸の趣も出てきたベテランは、5月24日に36歳となりましたが衰えを感じさせません。
「まだ成長できると感じています。昨年も決定力があったといっても、自分のシュートが少ないし、ゴールでチームを勝たせることができていない。もっとシュート数を増やして同じ決定率にしていきたい」。今季も20ゴール以上を狙い、よりゴールと結果を結びつけていくつもりです。
小学生からの知り合いで、最も彼のゴールをアシストしている1歳下の鈴木選手の故障は「自分は周りの力を借りて得点する選手なので、翼をもがれた気分」と落胆しますが、
「全員で穴を埋めて戦うしかない。裕太郎が戻った時に笑顔で迎えられるように」と鈴木選手の無念を背負ってリーグを戦い抜く覚悟です。
チームで水上選手の23得点に次ぐのが8得点(3人)と、彼に続く点取り屋がいないのも課題です。
「どこを狙えばゴールできるのか、どの位置にいればシュートを打てるのかという勘所は分かっています。その辺も伝えていきたい」と仲間の成長を望みます。
それでも「もっとレベルの高い競争をして、その中で少しだけぼくが1番であるのが理想」と付け加え、トップの座は譲るつもりはありません。
彼のゴールを数多く見られれば今季の勝利は必ず増えていることでしょう。
Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 第3節
ホーム開幕戦
エスポラーダ北海道 vs バルドラール浦安
●日時2019年6月9日(日)13:00キックオフ
●会場 / 北ガスアリーナ札幌46
札幌市中央区北4条東6丁目
チケット等詳細は、公式HPをご覧ください
エスポラーダ北海道
Fリーグ
取材・文・写真 北海道Likersフォトライター・木村健太郎
記事で紹介したスポット
Writer