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公開 | チバタカコ

「あへあほ体操」で札幌から世界へ!プロトレーナー しものまさひろ

あへあほ体操、しものまさひろ


全道各地で「あへあほ」と言いながら、楽しく体幹を鍛えるトレーニング方法を実践、指導しているプロトレーナーのしものまさひろさん。なぜ「あへあほ」なのか、「あへあほ」で何が鍛えられるのか?「あへあほ」の謎、探ってきました。

 

目次

・ 「あへあほ体操」とは、何か?
・中学校の歴代新記録樹立で、勘違いした少年時代
・夜は学校で学び、昼は現場で実践
・体幹を鍛え、お腹の奥から元気になろう!
・「あへあほ体操」とテクノロジーの融合
・実践!「あへあほ体操」をやってみよう!


 

「あへあほ体操」とは、何か?

あへあほ体操」とは、札幌在住のプロトレーナー、しものまさひろさんが2007年に考案し、実践・指導している、体幹トレーニングのこと。


あへあほ体操、トレーナーしものまさひろ▲(株)AHプロジェクト代表取締役、しものまさひろさん


「あへあほ」と声を出して言いながら、「へ」と「ほ」でお腹をへこませ、丹田(へその下あたり)、つまり体幹を鍛え、お腹の奥から元気になろう!というものです。

ベースになっているのは「ドローイン」という、インナーマッスルを鍛えるエクササイズです。

息を吐く、お腹をへこませるエクササイズが、しものさんの手にかかると「あへあほ体操」となり、いま、全国で100クラスもの教室で実践されています。

 

中学校の歴代新記録樹立で、勘違いした少年時代

しものまさひろさんは、札幌生まれ札幌育ちの生粋の道産子。子どもの頃の将来の夢はスポーツ選手か社長。小さい頃から運動が大好きで、小中学校時代は野球部に所属していました。

走ることが大の得意で、中学校の陸上記録会1,500m走で、陸上部を抜いて学校の歴代新記録を樹立。それまで学内の記録を保持していたのは、同中学の卒業生で箱根駅伝にも出場した人でした。


あへあほ体操について話す、しものまさひろさん


「やった!箱根駅伝の人に勝った!」と喜ぶしもの少年。

「これは、オリンピックも夢ではない」とすっかり勘違いし、高校進学後は陸上部へ。しかし、現実はそう甘くはなく、思うように成績も伸びませんでした。

やがて自衛隊に持続走訓練隊という「走る専門部隊」があることを知り、卒業後は自衛隊へ入隊。駅伝選手として大会に出場するなどしていましたが、立つこともできないくらい重度の腰痛に悩まされ、22歳の時に競技者としての幕を下ろしました。

「あの頃は、周りにも負けたくなくて1日50㎞走り、自分を追い込んでいました。もちろん、筋力トレーニングもしていたので、腹筋なんかはバッキバキの6パックですよ」。

「でも、アスリートだけどトレーナーではなかったんですね。腰痛は、腹筋や背筋を1,000回やろうが2,000回やろうが、よくなるはずもなく、『なぜ、腰が痛いのか』を調べて、考えた結果、『スポーツトレーナー』というキーワードにたどり着きました」としものさん。

そして、自衛隊を辞め、キーワードである「スポーツトレーナー」を目指すことにしました。

23歳の時でした。

 

夜は学校で学び、昼は現場で実践

しものさんは、自衛隊を辞めて、夜間はカイロプラクティックの学校に通いました。そして、日中は実際の現場で学びたいと考え、1年目は整骨院で働き運動療法を、2年目は整形外科でリハビリのアシスタントをするなどして、ひたすら知識と経験を積みました。

そして25歳の時に独立。

スポーツ選手の夢は絶たれましたが、スポーツにつながる社長という小さい頃の夢をここで実現。

しかし、10万円の開業資金で教室やスタジオを持てるはずもなく、当初は出張でカイロプラクティックを行いながらスタートしました。

やがて、自身が体験した腰痛とその原因を追究しながら、人の体のケア、メンテナンスに注目します。


しものまさひろ


「本人が感じる痛みやハリは、その人の脳と痛む箇所が結びついているので、いくら他人がそこをマッサージしたりしても、その人本人がアクションを起こさないとダメだと思うんです」。

そうして、フィットネストレーナーやエアロビクスなどの資格を取得しながら、学んできたカイロプラクティックをはじめ、フィットネスや現場で経験したリハビリや運動療法、そしてアスリートとしての経験と失敗を組み合わせた、オリジナルの運動指導を確立していきます。

そこから導き出された今度のキーワードは、「ドローイン」でした。

 

体幹を鍛え、お腹の奥から元気になろう!

「ドローイン」とは、体幹トレーニングの基本で、腹横筋という筋肉を使ってお腹をを引っこませること。

いろいろな教室でドローインを指導したところ、生徒さんたちから「効果は出るけど、家でやろうと思ったら、やりかたを忘れている」と言われたことがきかっけで、「インパクトがあって一度聞いたら忘れない、楽しく続けられる運動」として考えたのが「あへあほ」と声を出す方法でした。
 
口の前に手のひらを持ってきて、「は、ひ、ふ、へ、ほ」と声を出すと、手のひらに風が当たるのがわかります。

それは、息を吐き出しているということ。その中でも、「ふ」は口の中の空気を出していますが、「は、へ、ほ」は肺の暖かい空気を出している、としものさんは言います。


あへあほ体操の説明をするしものまさひろさん▲手のひらに向かって「はー」とやると、暖かいでしょ?と、しものさん


「声を出すことで、お腹に意識的に力が入れやすくなり、何より『あへあほって、なにそれ?』って忘れないし、楽しいでしょ?」。

こうして、お腹の奥から元気になろう!という「あへあほ」の哲学が誕生しました。

 

「あへあほ体操」とテクノロジーの融合

現在、テレビやラジオなどのマスコミ出演やトレーニング教室、講演会などで、道内各地を回り、「あへあほ体操」を基本としたトレーニングを指導しているしものさん。

特に地方都市へ行くと、高齢者の参加が大変多く、ひざ痛や関節痛を訴える高齢者たちに、「まずは、お腹の真ん中から鍛えましょう」と、「あへあほ体操」を教えています。

「ただ、その時1回限りではなく、日常生活の中に『あへあほ体操』を取り込むためには、どうしたらいいだろうと考え、これからの時代はテクノロジーと組むことが重要だと思いました」としものさんは語ります。

そうしてたどり着いたのが「あへあほロボットプロェクト」です。

その第一弾が、ロボットのPepperが「あへあほ体操」を行うPepper用アプリケーション「あへあほ体操 for Pepper」の開発です。

Pepperがいることで誰もが興味を持ってくれて、日常的にトレーニングを実施することができると言います。実際にPepperを連れて行くと、どの会場でも大人気だとか。

しかし、Pepperは高額だし、誰もが持っているわけではありません。

そこで今、実験的に行っているのが、手のひらサイズAIロボット「あへあほ君」です。


あへあほ君初号機▲あへあほ君初号機
※提供写真


これは、しものさんが描いたイラストを3Dプリンターで立体化し、頭を押すと「あへあほ体操」が始まるというもの。

「こういう簡単なものが身近にあれば、ちょっとした時間で体操ができるし、特に一人暮らしの高齢者に寄り添うこともできるのではないかと思っています」。

運動することは、広い意味で幸せにつながるとしものさんは言います。

「体を動かさないと心も落ち込むし、テクノロジーと上手に連携できれば、北海道は広いので、僕たちインストラクターが行けない時でも運動するきっかけをつくることができる。そんな環境を、これからはつくっていきたいと思っています」としものさんは語ってくれました。

 

実践!「あへあほ体操」をやってみよう!

北海道Likersファンの皆さん、スマホやPCで北海道Likersを見てくれるのは、大変ありがたいのですが、体、固まっていませんか?
全ての運動の基本は、体幹です。

家でも仕事先でも移動中の電車の中でも、思い出した時にできる「あへあほ体操」の基本を、しものさんに教えてもらいました。

名付けて「サイレントあへあほ」。

本来は、「あ・へ・あ・ほ」と声を出すと、楽しいしテンションも上がるのですが、人前でやると「な…なに、この人…」と白い目で見られそうなので、声を出さなくてもできる方法です。

では、レッツあへあほ!

椅子に座って「あへ」
へそを隠すつもりで両手をお腹にあてて「あ」と言います。
「へ」と言いながら(サイレントなので声は出さなくていいです)、お腹をへこませます。


あへあほ体操の「あ」と「へ」▲会社で椅子に座ったままでもできます。


椅子に座って「あほ」
一回目の「あ」と同様に。
「ほ」と言いながら(サイレントなので声は出さなくていいです)、お腹をへこませます。


あへあほ体操の「あほ」


もちろん、家でやる場合は、楽しく声を出してみましょう。

お腹をへこますのをもっとわかりやすく、横から見てみましょう。


「あ」
しものまさひろ、あへあほ体操の「あ」


「へ」
しものまさひろ、あへあほ体操「へ」

 
「あ」
しものまさひろ、あへあほ体操「あ」


「ほ」
しものまさひろ、あへあほ体操「ほ」


リズムは、「あ・へ・あ・ほ」とアップテンポでも「あー、へー、あー、ほー」とゆっくりでも、どちらでもOK。自分のやりやすいリズムで。

そして、1回〇セットというのはなく、1日合計3分が目安です。

体幹が強化され、腰回りが引き締まり、むくみや冷え性なども解消、歩行もしっかり転びにくくなるなどの効果が期待できます。

腰痛が原因で陸上を断念したしものさんですが、今は全く腰痛はなく、現役の頃より体の使い方が上手くなっているそうです。


あへあほ体操


札幌で生まれた「あへあほ体操」は、今は40人ものインストラクターがいて、全道、全国へと広がっています。

さぁ、夏はすぐそこです!ウエスト引き締め効果も期待できる「あへあほ体操」、今日から取り組んでみませんか?

※取材協力
スポーツクラブジョイフット札幌北14条光星 

 

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