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公開 | 佐崎リョウ

縄文人もサケを食べていた? 標津町に根付いたサケの食文化に迫る

▲北海道観光といえばイクラ丼!


定番のシャケおにぎり。お寿司屋さんで食べるサーモンの握り。大盛りのイクラ丼。

サケ(シャケ・鮭・サーモン・アキアジなど、呼び名は様々です)は日本全国で食べられている定番の魚ですが、その80%以上が北海道で水揚げされていることをご存知ですか?

サケ漁が盛んな北海道の中でも、根室管内にある標津(しべつ)町は、その名前の由来が「シベ・ツ=貴重な食料のあるところ→サケのいるところ」を意味するアイヌ語からきているほど、サケがこの地域に住む人たちの生活を支えてきました。

そんな標津町に暮らす人々の生活に根付いている、サケの食文化と郷土料理。その魅力に迫ります。

 

目次

・標津町へのアクセス
・周辺の観光スポット
・標津町はなぜサケの町として有名?
・郷土料理 武田で味わうサケ料理
・サケのお土産を買おう!


 

標津町へのアクセス

標津町は根室管内の中部に位置し、知床連山から続く山地や台地(根釧台地)、標津川や忠類川、太平洋など北海道の自然の恩恵が豊か。
海岸からは北方領土である国後(くなしり)島を望むことができます。

北海道の東の海沿いなんて「ものすごく遠くて、簡単には行けないのでは?」と思うかもしれませんが、意外と空港からの距離が近く、実はアクセスしやすい地域なんです。

札幌から来る場合、新千歳空港-根室中標津空港で約50分。
そして東京から来る場合は羽田空港-根室中標津空港で約1時間40分です。

根室中標津空港からバスで標津町に向かうには、空港連絡バス(運行:根室交通)に乗車し、中標津バスターミナルにて下車。
路線バス(運行:阿寒バス)に乗継ぎ、標津バスターミナルで下車します。(所要時間は60分程度)

また関西方面から標津町まで行く場合は、Peach Aviationの関西国際空港-たんちょう釧路空港便の利用で約2時間30分のフライトです。
たんちょう釧路空港から釧路駅までは、空港連絡バスを利用して約1時間。釧路駅から標津町までは、路線バス(運行:阿寒バス)でさらに2時間30分程度かかります。
合計すると、関西方面から標津町に行くには、移動だけで約6時間かかることになります。

 

周辺の観光スポット

標津町には、歴史や文化を感じられる様々な観光スポットがあります。その一部をご紹介します。

湿原と史跡を歩いて歴史に触れる。標津町ポー川史跡自然公園
国指定天然記念物の標津(しべつ)湿原と、国指定史跡の伊茶仁(いちゃに)カリカリウス遺跡からなる「ポー川史跡自然公園」。1,000年前に知床半島周辺に広がったトビニタイ文化に触れることができます。

川のカラフトマス釣りは日本でここだけ!忠類川サーモンフィッシング
標津町の忠類川で、毎年8月~11月上旬までサーモンフィッシングが楽しめます。

冬こそ道東!標津サーモン科学館へ
飼育・展示するサケ科魚類の種類数が日本一という、サケ専門の水族館! 世界のサケ科魚類66種のうち、18種30種類以上が飼育されています。

 

標津町はなぜサケの町として有名?



▲標津町歴史民族資料館


標津町がサケの町として有名なのは、文明の発展と歴史、そして地域の取組に関係があります。

歴史を紐解いていくと、古くは縄文時代から貴重な食の資源として、サケが食べられていたことがわかっています。

北海道の豊富な資源は、川と海が交わる場所に集まります。トビニタイ文化(9世紀ごろから13世紀ごろにかけて、北海道の道東地域および国後島付近に存在した文化様式)からアイヌ文化へ変遷するにつれ、忠類川や標津川を擁する標津町で、サケを食べる食文化が根付き、発展していきました。


▲サケは昔から重要な食資源だった


このような食文化の土壌があった標津町では、サケは基幹産業と結びついた観光振興のキーワードになっていきました。
そして漁獲量が全国一位になったことも追い風となり、サケをシンボルとしてまち興しに取組みました。

それが功を奏し、結果的に標津町は「サケの町」として有名になったのです。

 

郷土料理 武田で味わうサケ料理



▲標津町の伝統的な郷土料理を食べるなら「郷土料理  武田」は外せません! 


▲郷土料理 武田の女将 武田 敬子さん


郷土料理 武田は、地元の方からも観光客からも人気のお店です。定番の丼メニューの他に、鮭節おにぎりや鮭山漬のお茶漬けなど、サケ料理がたくさんです!

また、サケの飯寿司(乳酸発酵させて作るなれずしの一種)やルイベ(半冷凍の刺身)、めふん(サケの腎臓の塩辛)など、長く地域で食べられてきた伝統的なメニューも充実しています。


▲独特の歯ざわりが楽しめる郷土料理 サケのルイベ


サケのルイベは、半分冷凍された状態で提供されます。
元々はアイヌ民族に伝わる食べ方で、雪に埋めて冷凍保存することで保存性を高めるとともに、余計な脂分が落ちることでサケの風味が高まる効果もあります。

そのまますぐに食べても独特の歯応えがしておいしいのですが、少し時間をおいて溶けた状態にしてから食べても絶品です。


▲しべつ鮭三代漬け丼


サケの町、標津町を訪れたら必ず食べたいのが、しべつ鮭三代漬け丼。

鮭節(祖父母)、鮭の刺身(親)、イクラ(子)で三代です。サケの親子がこれでもかと言うほど散りばめられた、豪華な一品です。
まさに標津町の粋が詰まった、郷土を代表する料理ですね。(念のため確認したところ、ホタテは家族ではないとのことです)


▲TVや新聞でも取り上げられ、話題となったイクラカレー


郷土料理 武田は、伝統を大事に守り繋いでいきながらも、新たな食文化の開拓にも積極的に挑戦しています。

この「イクラカレー」は正直なところ、ひがし北海道に生まれ育った私でさえも少し不安に感じます。本当においしいのだろうか…。完食できるだろうか…。

最初は、恐る恐るカレーの部分とイクラの部分を交互に食べてみますが、それでは何の意味もありません。意を決してイクラとルーを混ぜて食べてみると…。おいしい!

もともとは常連のお客さんが「裏メニュー」として食べていたとものをメニュー化したとのこと。プチっとはじけるイクラの甘みが、カレーの辛さを中和してくれます。
この組み合わせを最初にやってみようと思った方には脱帽ですが、なぜかやみつきになる味で、気付けば完食です!

 

サケのお土産を買おう!



▲「郷土料理 武田」から車で数分の距離にある標津漁協直売所


「郷土料理 武田」でお土産の購入やお取り寄せはできませんが、標津町内にある標津漁協直売所で買うことができます。
サケやイクラ、鮭トバなどの加工品を始め、標津町の海産物が勢ぞろい!


▲常温で手軽に持ち帰れる鮭トバはお土産にオススメ!


通信販売もやっているので、日本全国どこからでも購入できるのが嬉しいですね。
標津漁業協同組合WEB直売所


古くは縄文時代から、そして北海道の開拓においても重要な「食」の資源として役割を果たしたサケ。北海道の、そして標津町の発展を支えたサケの郷土料理を、ぜひ味わってみてくださいね。
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