
「白花豆」(しろはなまめ)の生産量が全国の約7割りで日本一!という北見市留辺蘂町(きたみしるべしべちょう)。
町内にある「ふじや菓子舗」では、真っ白で大粒の地元産「白花豆」を使ったお菓子を製造販売しています。
創業100年以上の老舗「ふじや菓子舗」
大正2年4月に湧別町芭露(ゆうべつちょうばろう)でお店を始めた「ふじや菓子舗」。昭和7年3月に現在の北見市留辺蘂町に店を移し、親子四代続く老舗のお菓子屋です。
皆さんの地元にも、御使い物やお土産のお菓子はここで!というようなお店ってありませんか?

「ふじや菓子舗」もそんなお店で、北見市留辺蘂町の温泉郷「おんねゆ温泉」銘菓として、昔から親しまれているお菓子がたくさんあります。
四代目の藤田照さんは、洋菓子店で修行後、家業のお店に戻り、伝統の味を守りつつ新しいお菓子を作り続けています。
上品な甘さの「白花豆」のお菓子たち
皮が硬くて大粒な「白花豆」、小粒の豆に比べると煮る時間は2倍。「白餡の主な原料である小粒の手亡豆(てぼうまめ)より手間はかかるが、上品な甘さの白餡に仕上がる」と藤田さん。

これまでも「白花豆」を使ったお菓子を考案してきた藤田さんですが、「いつか白花豆がゴロゴロ入った、どら焼きをイメージしたお菓子も作ってみたい」と、新しいお菓子のアイディアも考えているようです。

「白花豆」を使ったお菓子は、三代目が考案した「白花パイまんじゅう」を皮切りに、徐々に種類が増えていきました。
では、その中から自慢のお菓子を少しご紹介します。

四代目が広島のもみじ饅頭をイメージして考案したこのお菓子、形はもみじではなく、もちろん「白花豆」の可憐な花。
ほんのり甘さのあるカステラに、上品な甘さの白花豆の餡が入ったお菓子は一番人気。
味も見た目も「白花豆」のまち北見市留辺蘂町らしいお菓子です。

チーズケーキのようにしっとりとしたスポンジの中に、「白花豆」の煮豆が丸ごと一個入った濃厚な味のお菓子、緑茶やコーヒーにもよく合います。

「るべしべ白花豆くらぶ」とは、地元の白花豆生産者が多業種メンバーと協力し、白花豆の魅力発信と消費拡大を目的とした集まりで、四代目の藤田さんもメンバーの一人です。

かつて三代目が考案した評判の白花豆ムース、温泉郷「おんねゆ温泉」の温泉宿でのみ提供されていました。
そのレシピを町内の料理講習会で伝えたところ、そこに現「るべしべ白花豆くらぶ」のメンバーが数人参加しており、くらぶ設立後、そのレシピを元にアレンジして生まれたのが「白花豆むーす」。
いい意味で「白花豆」のザラっとした食感と豆の味が楽しめる、ふんわりムースです。

「白花豆もんぶらん」の一番上のトッピングは、栗ではなく「白花豆」のグラッセ。

アーモンド風味のタルトの上に乗っているのは白花豆の餡…だけではなく、白花豆のムースも入っています♪

「ふじや菓子舗」は、北見市留辺蘂町の市街と温泉郷「おんねゆ温泉」を結ぶ国道39号線沿いにあります。
この道は通称「白花豆ロード」と呼ばれ、毎年7月頃に白花豆の花が咲き誇ります。
オホーツク方面へお出かけの際には、北見市留辺蘂町の特産「白花豆」を使ったお菓子をぜひ味わってみてください。

今すぐ食べてみたい!という方は、「ふじや菓子舗」公式ホームページからも購入できますよ。
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・ふじや菓子舗取材・写真・文/北海道Likersフォトライター さとうふみえ
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