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公開 | 大宮 あゆみ

ウトナイ湖での渡りは今がピーク!水鳥たちの圧巻のパフォーマンスを見逃すな!

長く厳しい冬を越え春の足音を日ごとに大きく感じるようになりました。本州で越冬していた渡り鳥たちも、春の訪れとともに北へと移動する季節です。最終目的地極東ロシアへ渡る前のひと時を過ごすウトナイ湖も、今が一年で最もにぎわう季節です。


▲長旅の中継地点としてウトナイ湖で休息をとる「ガン」(主にマガン)の大群 ©日本野鳥の会▲長旅の中継地点としてウトナイ湖で休息をとる「ガン」(主にマガン)の大群 ©日本野鳥の会


▲春と秋に姿を見せる「オオハクチョウ」。多い時で数百羽の群れが見られる ©日本野鳥の会▲春と秋に姿を見せる「オオハクチョウ」。多い時で数百羽の群れが見られる ©日本野鳥の会

 

日本で最初の野鳥のためのサンクチュアリ

新千歳空港から車で約20分で到着するウトナイ湖は、苫小牧東部に位置する周囲約9㎞、面積約275ha、平均水深60㎝という淡水湖です。湿地帯に囲まれ、草原や林など多様な自然環境が見られ、1991年にはラムサール条約にも登録。野鳥たちの重要生息地として保護されています。


▲オレンジのグラデーションの胸と黒い帽子が目印の「ノビタキ」 ©日本野鳥の会▲オレンジのグラデーションの胸と黒い帽子が目印の「ノビタキ」 ©日本野鳥の会


▲道東のイメージが強い「オジロワシ」の雄姿もみられる ©日本野鳥の会▲道東のイメージが強い「オジロワシ」の雄姿もみられる ©日本野鳥の会


これまでに約270種が観察されている野鳥たちのオアシスで、春から夏にかけては様々な鳥たちがさえずり、愛らしい姿を見せてくれるウトナイ湖。3~4月は、マガンやヒシクイ、ハクチョウ類などの渡り鳥たちが主役。早朝には数万羽単位の鳥たちが一斉に空を舞う大迫力の瞬間を体験できるのもこの季節のお楽しみです。

 

息をのむ大迫力!数万羽の水鳥がみせる「ねぐら立ち」

▲夜明けとともに一斉に飛び立つガンの群れ ©日本野鳥の会▲夜明けとともに一斉に飛び立つガンの群れ ©日本野鳥の会


本州から帰ってきたマガンやヒシクイなどのガン類は、ウトナイ湖を休憩ポイントとして利用し十分に体力を蓄えてから北の空へ旅立ちます。

湖周辺にとどまっている数日間は、毎朝夜明けとともに採食場となる近隣の田畑へ飛び立ち、日が暮れるころ湖に帰ってきて朝まで休む、というルーティーンを繰り返すのだとか。
ウトナイ湖は鳥たちにとって「ねぐら」だったのですね。

この間、ガン類が毎朝夜明けと同時に見せてくれる飛び立ちのパフォーマンスは「ねぐら立ち」と言われているそうです。湖上の数万羽の鳥たちが一斉に羽ばたき、飛びかう様子は必見。これぞまさしく鳥肌モノの大迫力です。

 

森林浴にも気持ちのいい季節の始まりです

また、春は木々の緑がまだ浅いため、通年姿を見ることができるオジロワシや愛らしい姿が人気のシマエナガなどの野鳥たちを見つけやすい季節でもあります。澄んだ空気のなか、双眼鏡を片手に鳥たちのさえずりや気配に耳を傾け、その姿を探してみるのも楽しいですね。


▲よく見ると本当に男前な「オジロワシ」 ©日本野鳥の会▲よく見ると本当に男前な「オジロワシ」 ©日本野鳥の会


▲顔が白いのが特徴の「エナガ(亜種シマエナガ)」は北海道のみでみられる ©日本野鳥の会▲顔が白いのが特徴の「エナガ(亜種シマエナガ)」は北海道のみでみられる ©日本野鳥の会


5月上旬になると周辺の緑も一気に芽吹き、姿を変え始めます。散策路を歩くだけでも気持ちが良くなる季節です。


▲湖周辺で真っ先に開花する黄色い花が「ナニワズ」 ©日本野鳥の会▲湖周辺で真っ先に開花する黄色い花が「ナニワズ」 ©日本野鳥の会


▲白い花を穂状に広げる「フッキソウ」もみられる ©日本野鳥の会▲白い花を穂状に広げる「フッキソウ」もみられる ©日本野鳥の会

 

ネイチャーセンターで最新情報を入手しよう

湖のほとりには日本野鳥の会が管理・運営しているネイチャーセンターがあります。ここでは、最新の野鳥情報が手に入るほか、自然観察路マップなどもあるので利用してみましょう。


▲林の中に建つネイチャーセンター▲林の中に建つネイチャーセンター


館内にはお茶を飲みながら湖に集う鳥たちを望遠鏡で見られるコーナーや、野鳥について楽しく学べるコーナーがあるほか、ウトナイ湖はもちろん勇払原野全体の自然環境や動植物についての情報も入手できます。
日本野鳥の会のレンジャーが常駐しているので話かけてみるのもおすすめです。とっておきの情報を教えてくれるかもしれません。


▲室内から望遠鏡で湖上を観察できる▲室内から望遠鏡で湖上を観察できる


 ▲2階は畳敷きになっている。腰を据えて観察したいときに便利そう▲2階は畳敷きになっている。腰を据えて観察したいときに便利そう


▲環境教育の一環として小学生が学びに来ることも。地元の小学生がうらやましい!©日本野鳥の会


▲日本野鳥の会レンジャーの瀧本宏昭さん 「季節ごとに様々な鳥たちに出会えます。この季節はガンたちのねぐら立ちが見どころです。ぜひ見にいらしてくださいね」▲日本野鳥の会レンジャーの瀧本宏昭さん 「季節ごとに様々な鳥たちに出会えます。この季節はガンたちのねぐら立ちが見どころです。ぜひ見にいらしてくださいね」


ネイチャーセンターでは、日の出とともに飛び立つ数万羽のガンを観察する「あかつきに雁(ガン)を見る会」を3月25日(日)に開催します(事前申し込みが必要)。

当日は早朝5:00にネイチャーセンターに集合し、日本野鳥の会のレンジャーのガイドのもと水鳥たちの圧巻のパフォーマンスを観察。モーニングコーヒー、保険料、資料代として参加費が1人300円です。

水鳥たちの「ねぐら立ち」を見てみたいけど早朝に一人で湖周辺を歩き回るのが不安という人はぜひ参加してみましょう。早起きしてよかった!と感動することでしょう。
詳しくは日本野鳥の会サンクチュアリネイチャーセンターのホームページをご覧ください。


▲「雁を見る会」の様子 ©日本野鳥の会▲「雁を見る会」の様子 ©日本野鳥の会


イベントに参加希望の方は日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ・ネイチャーセンターへ3月24日(土)17:00までにお申し込みください。
電話番号 0144-58-2505(月曜・火曜を除く9:00~17:00)

取材協力/日本野鳥の会 ウトナイ湖サンクチュアリ ネイチャーセンター
写真提供/日本野鳥の会(画像に©日本野鳥の会とついてある画像)
写真撮影/吉田公貴(画像に©日本野鳥の会とついているもの以外の画像)
取材・文/北海道Likers ライター 大宮あゆみ
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