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公開 | nobuカワシマ

豊平峡温泉の謎その1:なぜこんな山奥にインドカリー?

豊平峡温泉カレー 


札幌市郊外、定山渓温泉の奥地にある豊平峡(ほうへいきょう)温泉は、温泉目当てではなくカリー目当ての人が数多く訪れる不思議な場所。なぜなら、か~なり本格的なインドカリーを味わえるから。でも、どうしてこんな山奥の日帰り温泉でインドカリーなの?

 

温泉目当てはもちろん、カリー目当ての人が数知れず

豊平峡温泉は、源泉100%かけ流しの濁り湯を楽しめる日帰り入浴施設。湯あがりは肌がツルツルすべすべになると言われ、温泉好きの人たちに人気があります。

豊平峡温泉▲山の中の露天風呂。このロケーションとお肌に嬉しい泉質。温泉好きにはたまらないです!


そんな素晴らしい美肌の湯に惹かれてやってくる人が多いのですが、温泉には目もくれずカリーを食べるためにわざわざ訪問するという人も珍しくありません。札幌市中心部から車で1時間弱もかかるというのに…。
それだけここのインドカレーは好評なんです。

 
豊平峡温泉カレー▲豊平峡温泉のインドカリーには、きっと何か不思議な磁力と魔力があるのかも…!?


それにしても、札幌の山奥で源泉かけ流しの湯とインドカリーとは何ともミスマッチ…。
なぜ、ここでインドカリーなのでしょう?

 

山奥の本格インドカリーの秘訣はネパール人

豊平峡温泉の社長ははるか昔、札幌市内中心部のすすきのでインドカリー専門店の経営をしていたそうです。平成に入り人の縁で豊平峡温泉の運営をすることとなったため、すすきののお店を閉じることになりました。
お店には本格的なインドカリーを作る器材が多数あるうえ、本場ネパールからやってきたスタッフが何人も活躍していました。

 
豊平峡温泉カレー▲豊平峡温泉でインドカリーを作るスタッフはインド人ではなくネパール人。みなさん明るく陽気でフレンドリー


家族を連れ来日しているスタッフやビザをとったばかりの人たち。閉店とともに彼らを解雇するのはあまりに忍びないと社長は考え、お店の器材とともに社長もスタッフも丸ごと温泉へ移動しちゃったのです。
これが、山奥の温泉で本格的なインドカリーが出てくる理由です。

 
豊平峡温泉カレー▲作り置きではなく、オーダーが入ってから一品ごとに仕上げていきます

 

手間暇かけて作るカリーのルーは味わい深い!

インドカリーは、ネパールなどで食べられている本場の北インド料理をベースに、調理方法や味わいを日本向けにアレンジしたもの。ちなみに、豊平峡温泉では「カレー」ではなく「カリー」と呼ぶそうです。

ルーはタマネギベースとトマトベースの2種類。このほか、タマネギベースとトマトベースのブレンドしたものもあります。

 
豊平峡温泉カレー▲大量の野菜をじ~っくり煮込み、数十種類のスパイスを組み合わせて作っています


これらのルーに、豚肉、鶏肉、ラム肉、野菜などさまざまな具材を使い分けることで、数多くのカリーメニューを提供しています。どれも辛さは5段階あり、基本は中辛。お子様向け、甘口、中辛、辛口、激辛から指定できます。

タマネギベースとトマトベース、それぞれの一番人気のメニューを教えてもらいました。

 
豊平峡温泉カレー▲タマネギベースで人気ナンバー1は、チキンカリー


タマネギベースのルーは、タマネギの甘さがたっぷり溶け込み、さまざまなスパイスの香りが織り交ざります。チキンカリーは、濃厚で深~い味わいのルーにチキンの胸肉のさっぱり感がちょうどよし!

 
豊平峡温泉カレー▲トマトベースで人気ナンバー1は、ナスとトマトのカリー


トマトベースのルーは、きつさがない程よい酸味で、うま味がギューっとの濃縮されてスパイスの香りも華やかに感じます。ナスとトマトのチキンカリーは、ごろごろっと入った炭焼きのナスにルーが染みてひたひた感がよい塩梅!

 

タンドール窯で焼くナンは、おかわりしたくなる美味しさ!

手間暇かけて作られた味わい深いルー。豊平峡温泉では、ごはんではなくナンで食べます。このナンが、たまらなく絶品なんです!

ナンは注文が入ってから一枚ずつ、タンドール窯という特注のセラミック製の窯で焼き上げます。

 
豊平峡温泉カレー▲小麦粉などで作ったナンのタネを手でのばして形を作ります

 
豊平峡温泉カレー▲超高温のタンドール窯の中へ。なんと、素手で窯の中のへりにペタッと貼り付けるんです。慣れ、でしょうか。スタッフのみなさん、すごすぎる…!

 
豊平峡温泉カレー▲2、3分もすればいい感じに焼きあがります。取り出す時はさすがに素手ではなく棒で…

 
豊平峡温泉カレー▲表面にサッとバターを塗ったらできあがり!焼きたて熱々のナン、カリールーとともに冷めないうちに召し上がれ♪


焼きたてのナンはふわっふわで巨大に膨れ上がっています。

 
豊平峡温泉カレー▲ルーの器に対してナンが巨大すぎる…!でも、余裕でぺろっと1枚食べられます


外はカリッカリで、中はふわっとモチモチ!ルーに浸して食べるのが本来の食べ方なのですが、ナンのあまりの美味しさに、ルーをつけず思わずそのままパクパク食べちゃいそうです。もう1枚おかわりしたくなる美味しさ!

 

テイクアウトしたくなる「ターバン」も捨てがたい!

絶品のナンをカリーで食べてもそのまま食べてもよいのですが、「ターバン」で味わうのもオススメ!

ターバンは、スパイシーな味付けの挽肉を串状にしてタンドール窯で焼いたシークカバブと生のキャベツをナンで巻いたもの。豊平峡温泉のオリジナル料理で、もともとはネパール人スタッフが忙しい時に食べていた”まかない”メニューだったそうです。

 
豊平峡温泉カレー▲ロール状に巻いたものをカットしたターバン。好みで中央の辛みソースをつけて食べます


かなりスパイシーなシークカバブがシャキシャキ感のあるキャベツと中和して、程よい辛さと肉肉しさ。もっちり感があるナンによく合います。

 
豊平峡温泉カレー▲大口でかぶりつけば1つをひと口で食べられるかも!?


豊平峡温泉流サンドウィッチのようなターバン。お店で食べてもよし。テイクアウトもできるのでお土産にしてもよし!

 

カリーのお供は自家製ハスカップラッシー

最後に、デザート気分でオーダーしたい一品を紹介。
それは、ハスカップラッシー!温泉裏手にある自社畑で栽培したハスカップとヨーグルトで作ったドリンクです。

 
豊平峡温泉カレー▲豊平峡温泉の裏手にある自社畑で栽培しているハスカップで作ったラッシー


ブルーベリーに似たハスカップの実で作ったラッシーは、甘すぎずスッキリした甘さとベリー感たっぷりの酸味が特徴。カリーのウマ辛さが中和され、口直しにピッタリ!

 

美肌の湯と北インド料理を楽しみましょう!

街から遠く離れた山奥に潜む本格インドカリー。立地が悪くても、美味しいからこそ人が集まり長年続いているのでしょう。よくも悪くも、温泉には目もくれずカリーだけ食べて帰る人がいるというのも納得!?
とってもミスマッチですが、美肌の湯とともに北インド料理を楽しみましょう!


豊平峡温泉カレー
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