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公開 | 田中 勲

札幌国際芸術祭2017、これが見どころ!〜家族・デートで楽しい郊外編〜

SIAFモエレ沼公園ガラスのピラミッド1階▲モエレ沼公園「ガラスのピラミッド」の作品 《(with)without records》


2017年8月6日に開幕、10月1日まで開催される「札幌国際芸術祭2017(SIAF<サイアフ>2017)」。開幕直後の会場を一巡り。アートにそんなに詳しくない人(まさに私のこと!)でも楽しむことができる会場・作品を、2日間にわたってご紹介していきます。

ぐるりと一巡した感想を先に言ってしまえば、いろんな会場で日常生活にはない「不思議感覚」を味わうことができましたよ!まず1日目の今日は、メイン会場となる札幌芸術の森とモエレ沼公園中心のレポートです。

 

聴覚と視覚で不思議体験!「札幌芸術の森」



SIAF 札幌芸術の森 展覧会タイトル▲札幌芸術の森美術館の会場入口


悲しいかな、札幌芸術の森での目玉作品は撮影不可なので、文章でご紹介。まず札幌芸術の森美術館のクリスチャン・マークレーの展示へ。プレイヤーで鳴らす以外のあらゆる方法を使って、つまりこすったり叩いたり、最後は割ったり!で、レコードで音を出す短編動画や、リサイクルされそうなモニターに映し出されるリサイクル工場の様子などなど。いきなりストレートをくらったようなインパクトのある作品群です。刀根康尚の作品《IL Pluet(雨が降る)》(これも撮影不可で…)は、雨が降るという詩を音として降らせるというもの。いや、実際に体験すると、なるほど〜なのです。

もう一つ、この会場での必見は工芸館のEYƎの作品『ドッカイドー/・海・』。専用のスリッパに履きかえて、真っ暗な空間の中へ。しだいに、ぼんやりと視界に光の海が浮かんできます。足や手でも感じることのできる不思議作品です。


SIAF 札幌芸術の森美術館 without records▲札幌芸術の森美術館の廊下に置かれた古いレコードプレイヤーはどこかで見覚えが…。これ、モエレ沼公園会場の作品とシンクロして、音を出しているそう


SIAF 鈴木昭男 点音▲この「おとだてマップ」は野外美術館の受付で入手できます


さて、天気の良い日はとても気持ちがいい札幌芸術の森野外美術館では、鈴木昭男の《点音》(おとだてと読みます)が。この作品は、マップに従って野外美術館のいろいろなスポットに置かれたプレートの上に乗って、耳を澄まして自然の音を聞くというもの。そんな作品、アリなんだ〜と思いつつ、この長年作者が提唱してきた点 音の作法に、次第に熱中。


SIAF 札幌芸術の森 砂澤ビッキ▲砂澤ビッキの彫刻作品《四つの風》もスポットの一つ。どんな音が聞こえるかな?


札幌芸術の森から少し足を伸ばして、「札幌市立大学 芸術の森キャンパス」へ。私、前も来たことがあったのですが、建築家・清家清設計のこの校舎のスカイウェイは、ホントに見もの。今回はこの場所に毛利悠子の作品《そよぎ またはエコー》が作られているというのです!


SIAF 札幌市立大学芸術の森キャンパススカイウェイ


スカイウェイの片側には壊れたグランドピアノ、そして様々な音を出すモノたちや街路灯を経て、美しいグランドピアノへ。自動演奏されるピアノの音や、砂澤ビッキの詩の朗読が次第にきれいに聞こえてくる感じ。現在に残る過去のメッセージを表現しているそうなのですが、この空中歩廊を歩くだけで、なんとも切なく、そして心地よい気分になってくるのです。


SIAF札幌市立大学 毛利悠子▲電磁石を使って音を出す風鈴


SIAF 札幌市立大学 毛利悠子▲歩廊の先にはグランドピアノの姿が…

 

不思議空間とイサム・ノグチのコラボ!「モエレ沼公園」



SIAF モエレ沼公園 ガラスのピラミッド▲モエレ沼公園「ガラスのピラミッド」入口


モエレ沼公園のガラスのピラミッドの中にいろいろな作品が。中の各所には大友良英+青山泰知+伊藤隆之の作品《(with)without records》が展示されています。いろいろな場所の古びたレコードプレイヤーから音が発せられる不思議な空間が現出。


SIAF ガラスのピラミッド《(with)without records》


2階の展示室ではまずナムジュン・パイクの作品《K-567》がお出迎え。


SIAF ガラスのピラミッド ナムジュン・パイク


このロボットへのオマージュとしての伊藤隆介の作品が《メカニカル・モンスターズ》。アレにアレが乗っているだけなのですが…。展示室を徘徊して、笑いを誘います。


SIAF ガラスのピラミッド メカニカル・モンスターズ


もう一つの伊藤隆介の作品は《層序学》。中央にある精巧な地層のミニチュアをカメラが撮影、その姿を周囲の壁へ投影しています。かつてはゴミ処理場だったモエレ沼公園らしい作品。見てるとなんか、すごくカッコイイのです。


SIAF ガラスのピラミッド 層序学


松井紫朗の《climbing time/falling time》は、ガラスのピラミッドの中の1階から3階まで16メートルにも及ぶ作品。3階から下に向けて写真を撮ると、この通り!天気の良い日はこんな風に、ピラミッドの骨格が美しい模様を描きます。


SIAF ガラスのピラミッド climbingtime


屋外にも作品が。伊藤隆介の《長征ーすべての山に登れ》は、モエレ山に登ろうとする古自転車たち。行き着けない頂上を目指すような姿に、なぜか哀愁が漂いますね。


SIAF モエレ山

 

行楽ついでにぜひ見ておきたい不思議作品が!「札幌市円山動物園」


札幌市円山動物園ではクワクボリョウタの作品《LOST#16》を展示。これはスゴイ!前にライトを付けたミニチュアの列車が、周囲のものを壁に影絵として映し出しながら進んでいくのです。観ていて、ホント、全然飽きなかったですね。一緒に観ていた親子連れも、大喜びでした。


SIAF 円山動物園


SIAF 円山動物園


さていかがだったでしょうか。明日は、さらにディープにまちなかで不思議体験できる作品たちを紹介していきます。お楽しみに。

それではまた。See You!

 

札幌国際芸術祭2017(SIAF2017)


日程/8月6日(日)〜10月1日(日)
会場/下記ウェブサイト参照
問い合わせ/札幌国際芸術祭事務局
tel.011-211-2314
http://siaf.jp/
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  • 札幌国際芸術祭2017、これが見どころ!〜家族・デートで楽しい郊外編〜

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Writer

田中 勲

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