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公開 | チバタカコ

本殿は道内最古、元禄12年建立。「上ノ國八幡宮本殿」

上ノ國八幡宮

「上ノ國八幡宮本殿」は、1699(元禄12)年に建立された、北海道最古の神社建築で、2017年、北海道の有形文化財に指定されました。

 

「上ノ國八幡宮本殿」とは

「上ノ國八幡宮」は、1473(文明5)年に、武田信広(※1)が勝山館内に守護神として建立した社です。
 


上ノ國八幡宮
 
「上ノ國八幡宮本殿」は、1699(元禄12)年に建立されたもので、北海道最古の建築物とされています。2017年、北海道の有形文化財として指定されました。忠臣蔵で浅野内匠頭が吉良上野介に斬りかかったのが元禄14年なので、それより2年前にできたもの…というと、時代がわかりやすいしょ?
 

上ノ國八幡宮▲上ノ國八幡宮の拝殿

 
その本殿は、拝殿の奥に安置されています。それだけ歴史的価値があるものなら、ぜひ一度は拝んでみたい…と思うでしょうが、残念ながら拝観することはできません。正式参拝(昇殿参拝)をお願いすれば、拝殿までは上がることはできますが、それでも本殿の拝観はできません。
でも、観光などで立ち寄った場合、拝殿の外から普通にお参りすることはできます。「中見せてよー」「少しくらいいいじゃん」などと決して無茶なことは言わないように。ここは神社ですので、ルールとマナーは守りましょう。

 

上ノ國八幡宮は、拝殿、灯篭、狛犬も実はすごいんです

本殿は拝観できませんが、そこは北海道最古の神社です。境内で歴史をたっぷり感じることができるので、見どころを紹介しましょう。 


上ノ國八幡宮▲細かい装飾が施され、歴史ある建築物としても見応えがあります。かすかに色が残っているところもあり、建立当時はさぞかし色鮮やかだったのでしょう


上ノ國八幡宮▲木鼻(像鼻)と呼ばれる装飾。上ノ國八幡宮の隣にある「上國寺」にも同じ装飾があるので、見比べてみるのもおもしろい
 

拝殿は、1845(弘化2)年に江差町の正覚院に「金毘羅堂」として建立されました。それを1876(明治9)年に今の場所へ移築。2007(平成19)年の修繕で瓦葺替えをした時に、瓦にあった金毘羅さんの紋を、縁起である武田信広の家紋に変更したそうです。
 
 
上ノ國八幡宮▲武田の家紋といえば、有名なのは武田信玄の武田菱。上ノ國八幡宮は丸に武田菱。後の松前家の家紋
 

上ノ國八幡宮の狛犬▲拝殿を守る狛犬は、出雲の来待(きまち)石(島根県松江市)
 

境内にある2つの灯篭も見どころ。左側の細長い柱のような部分に下がり龍、それを支えている土台は鶴、右側の細長い柱のような部分に上り龍、それを支えている土台は亀、火袋(火が入るところ)のふちには松竹梅が彫られています。風化しているので見ただけではわかりづらいかもしれませんが、触ってみるとそのカタチがわかりますよ。
 
 
上ノ國八幡宮の灯篭▲上ノ國八幡宮の灯篭
 

神社やお寺は、時として住む人がいなくなったり、一人の宮司が複数の神社を管理するということがありますが、上ノ國八幡宮宮司の松崎さんによると、この神社は建立時から今日まで「必ずひとが住んでいる」神社なのだとか。つまり、上ノ国町のこの地域は、500年以上の間、ひとが途絶えたことがないということです。内地の古都から見たら「たかが500年」かもしれませんが、ここ北海道で同じ地域に500年というのは、道民としてはかなり自慢できる歴史だと思いませんか?
 
周辺の函館、江差、松前に隠れてしまって、ちょっと地味なイメージの上ノ国町ですが、なんもなんも!歴史好な人は、きっと興味がつきないところなので、機会があればぜひ立ち寄ってみてください。
 
 

上ノ国町の道内最古建築物エリア

実はこの「上ノ國八幡宮本殿」の両隣には、現存する道内最古の寺院と言われる「上國寺本堂」と道内最古の民家と言われる「旧笹浪家住宅」があります。つまり、道内最古のお寺、神社、民家が並ぶ道内最古建築物エリアなのです。
 

左から、旧笹浪家住宅、上ノ國八幡宮本殿、上國寺本堂▲左から、旧笹浪家住宅、上ノ國八幡宮本殿、上國寺本堂
 

上ノ国町へ行ったら、ここは見逃してはいけないスポットです。
 
※1 武田信広:室町時代の武士で、1450年代に蝦夷地(北海道)へ渡り、花沢館の主、蠣崎季繁(かきざきすえしげ)の婿養子となる。和人とアイヌの争い「コシャマインの戦い」で功績をあげ勝山館を築城。松前藩の松前氏の始祖。

 

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