渡り鳥の中継、越冬、繁殖地である網走(あばしり)の濤沸(とうふつ)湖では、冬を南で過ごしたオオハクチョウが3月上旬から数多く飛来し、4月にピークを迎えます。豊かな湖で羽を休めるたくさんのオオハクチョウ。その姿を眺めにでかけませんか。
▲(写真提供/濤沸湖水鳥・湿地センター)
鳥獣保護区でありラムサール条約登録湿地。
カモやオオワシなど、数多くの渡り鳥が季節毎に飛来し、なかでもオオハクチョウは秋〜春に訪れます。
北に帰るオオハクチョウの数が最も多いのは、4月中旬〜下旬。
▲(写真提供/濤沸湖水鳥・湿地センター)
オホーツクの春はまだまだ寒いのですが、ご心配なく。「濤沸湖水鳥・湿地センター」の展示スペースから、その姿を見ることができます。
▲大きな窓の前には望遠鏡が置いてあり、濤沸湖にいるオオハクチョウが観察できます。斜里岳も見えますよ!
▲手をのばしたらさわれそうなくらい、すぐ近くに見られました
気温が上昇し、岸辺の氷が溶けてくるとオオハクチョウはすぐそこまで寄ってきます。
体長が140cm~160cmにもなるため、外のデッキに出るなどして至近距離で見るとその大きさにびっくり!赤ちゃんくらいなら乗れそうです。
▲(写真提供/濤沸湖水鳥・湿地センター)
ちなみに、北から渡ってきたオオハクチョウは10月上旬から飛来し、11月中旬頃が最盛期。2016年は約600羽を確認。多い年は1,000羽を超えることもあるそうです。
と、ここで気になったのが、2月下旬の取材時に、結氷した湖上で休んでいた50羽ほどのオオハクチョウについて。彼ら彼女らは移動しないのでしょうか?
▲こちらがそのオオハクチョウです。首をたたんで休んでいる姿がかわいい…!
実は12月~3月の間に見られるのは、〝定住〟派。「ここでひと冬を越せると判断したオオハクチョウは、居残るんですよね。湖が凍った時は、凍っていない海や川に行きます」と、センターの細川さん。
そうえいば前日には、流氷の上でもその姿を見かけました。オオハクチョウの中にも、いろいろなタイプがいるんですね。
▲オホーツク海の流氷の上にオオハクチョウが…
「内陸が農地(私有地)のため、センター対岸の岸辺には、誰でも気軽に行けるわけではありません。それも自然環境が保全されている理由のひとつですね」と、細川さん。
そんな濤沸湖の自然については、「環境と生命のかかわりを知る」をテーマにしたセンターの展示で楽しく学べます。
▲濤沸湖水鳥・湿地センターの展示の様子
▲ライブカメラで外の風景が中で見られる展示も。画面手前のレバーを動かすと、カメラが動きます
なかでも「生命(いのち)のゆりかご」という紹介映像は必見!濤沸湖の四季が、とても美しい映像で表現されています。
▲13分の紹介映像ですが、とにかくきれい。見入ってしまいます
自然や野鳥の魅力に触れるひと時を、お過ごしください。
▲濤沸湖水鳥・湿地センター(写真提供/濤沸湖水鳥・湿地センター)

オオハクチョウが訪れる濤沸湖
濤沸(とうふつ)湖は、網走(あばしり)市と小清水(こしみず)町にまたがった周囲27km、平均水深1mの汽水湖です。鳥獣保護区でありラムサール条約登録湿地。
カモやオオワシなど、数多くの渡り鳥が季節毎に飛来し、なかでもオオハクチョウは秋〜春に訪れます。
北に帰るオオハクチョウの数が最も多いのは、4月中旬〜下旬。

オホーツクの春はまだまだ寒いのですが、ご心配なく。「濤沸湖水鳥・湿地センター」の展示スペースから、その姿を見ることができます。


気温が上昇し、岸辺の氷が溶けてくるとオオハクチョウはすぐそこまで寄ってきます。
体長が140cm~160cmにもなるため、外のデッキに出るなどして至近距離で見るとその大きさにびっくり!赤ちゃんくらいなら乗れそうです。

ちなみに、北から渡ってきたオオハクチョウは10月上旬から飛来し、11月中旬頃が最盛期。2016年は約600羽を確認。多い年は1,000羽を超えることもあるそうです。
と、ここで気になったのが、2月下旬の取材時に、結氷した湖上で休んでいた50羽ほどのオオハクチョウについて。彼ら彼女らは移動しないのでしょうか?

実は12月~3月の間に見られるのは、〝定住〟派。「ここでひと冬を越せると判断したオオハクチョウは、居残るんですよね。湖が凍った時は、凍っていない海や川に行きます」と、センターの細川さん。
そうえいば前日には、流氷の上でもその姿を見かけました。オオハクチョウの中にも、いろいろなタイプがいるんですね。

濤沸湖の自然がわかる紹介映像がおすすめ!
ところで、たくさんの渡り鳥が飛来することからわかるように、濤沸湖はエサが豊富です。とても豊かな環境で、春から秋にかけては湖まわりの湿地帯に咲くさまざまな花が見られ、また、湖ではワカサギやスジエビがとれるそうです。「内陸が農地(私有地)のため、センター対岸の岸辺には、誰でも気軽に行けるわけではありません。それも自然環境が保全されている理由のひとつですね」と、細川さん。
そんな濤沸湖の自然については、「環境と生命のかかわりを知る」をテーマにしたセンターの展示で楽しく学べます。


なかでも「生命(いのち)のゆりかご」という紹介映像は必見!濤沸湖の四季が、とても美しい映像で表現されています。

自然や野鳥の魅力に触れるひと時を、お過ごしください。

取材・文/北海道Likersライター FUKKO
撮影/大滝恭昌
http://fhotof8yasu.blog55.fc2.com
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