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公開 | 大宮 あゆみ

まだまだ美味しく進化中!北海道のコメを知る

9月下旬、稲刈り時期を迎えた雨竜町の様子▲9月下旬の雨竜町。町全体が黄金色に染まる。いよいよ稲刈りが始まった

重たそうに首を垂れる稲穂
そよそよとなびいていた青い稲穂がすっかりと黄金色に染まり、重たそうにこうべを垂れてきました。北海道もいよいよ稲刈りがスタート。待ちに待った新米の季節です。



 

生産量も美味しさも TOPと肩を並べるまでに

現在北海道は、日本一の米どころを目指し新潟県を相手に熾烈なトップ争いを繰り広げるほどのコメ産地になりました。食味試験においても、北海道米が他産地の有名銘柄をおさえて高評価を得ることが珍しくなくなりました。
今のように美味しい北海道米を口にすることができるようになったのは、平成の世になってから。それまでは、冷害に負けない寒くてもよく実る品種の育成が先決でした。寒さに強く十分な収量も見込める品種は誕生しましたが、鳥も喰わない『鳥またぎ米』と揶揄されるほど食味については評価が低い時代もありました。そこで次に取り組んだのが美味しくて十分な収量を得られる品種の育成でした。『食味にこだわり北海道でもよく実る米の品種を作る』。このミッションを託された道内の農業試験場のうち上川農業試験場で10年以上の歳月を費やして育成されたのが「きらら397」です。平成元年にデビューした「きらら397」は、現在の北海道米の流れを作ったトップバッター的な存在です。
「きらら397」誕生後は、さらに食味を追求した品種が次々と生まれました。北海道では現在、主食として食べられているうるち米だけでも10数品種が作付されています。どれも育成者が自信をもって世に送り出した食味にもこだわった品種です。
ちなみにコメの食味を左右するのは、でんぷんの一種『アミロース』と、タンパク質の含有率といわれています。アミロースが少ないほど粘りが強いコメとなり、タンパク質の含有率が低いほど白くて柔らかい炊き上がりになります。もちもち感や香り、甘さなど、美味しさの好みは人それぞれ。お弁当用など冷めたときの評価においても品種選びは異なります。
ずらりと並んだ新米の銘柄を前にどの品種をチョイスするかの参考になるよう、北海道米主要品種のいくつかを見てみましょう。

 

主要銘柄の特徴をおさえ、お気に入りを見つけよう

 【きらら397】
まずは、食味向上の先陣をきってデビューしたこの品種。かむほどに甘みが広がり、しっかりとした食感が特徴です。タレがからみやすいので丼モノやピラフ、チャーハンなどの料理に向いています。飲食店を中心に全国で重宝されているロングセラー。


きらら397
 
【ほしのゆめ】
平成9年にデビュー。きらら397を親に持ち、よりやわらかくふっくらと炊き上がるように進化。ほどよい粘りもあり、くせのない素直な味わいがおかずの引き立て役になると人気を得ました。


ほしのゆめ
 
【ななつぼし】
平成14年にデビューした品種で、現在北海道でも最も多く作られ、消費されている品種です。ほどよい甘さで冷めても美味しさが長持ちするのが特徴。甘み、硬さ、粘りのバランスがよく、お弁当やお寿司などにも多く使われています。


ななつぼし

【ふっくりんこ】
ほしのゆめを親に持ち、平成15年に道南で誕生し、平成16年にデビューした品種。ふっくらとした見た目でつやもあり、甘みが強いのが特徴です。粘りもあり和食全般との相性がいいと評判です。現在は道南と空知の一部の産地限定で作付し、品種本来の美味しさを大切に守っています。


ふっくりんこ

 【おぼろづき】
現在の主流となりつつある低アミロース米のエースとして平成17年に誕生し翌年デビュー。食味官能試験では新潟産のコシヒカリに匹敵する高評価を得て、道産米として全国トップの銘柄に肩を並べた記念すべき品種。シンプルに白いご飯として食べるほか、冷めても固くなりにくいのでお弁当などにも向いています。現在市販されている道産米の中では最も粘りの強い品種です。


おぼろづき

 【ゆめぴりか】
平成21年にデビュー。財)日本穀物検定協会によるコメの食味ランキングで最高位の特Aを獲得した品種で、豊かな甘みとやわらかさ、粘りも強い低アミロース米です。品種改良を積み重ねてきた北海道米の集大成ともいえる品種。現在、北海道最上級ブランド米として全国展開中。


ゆめぴりか


ちなみに、最初に財)日本穀物検定協会によるコメの食味ランキングで最高位の特Aを獲得した品種は『ななつぼし』なのだとか。現在は上記の『ゆめぴりか』のほかに『ふっくりんこ』も特Aを獲得しています。
味や食感、つやや香りなど、ごはんの美味しさの基準は十人十色。なにはともあれ、食欲の秋。新米を早く炊きたい、味わいたい!
誰かが言った 『NO RICE NO LIFE』
日本人に生まれてよかったわ~と思う季節なのであります。


おぼろづき、ななつぼし、ふっくりんこ、ゆめぴりか▲左からおぼろづき、ななつぼし、ふっくりんこ、ゆめぴりか。新品種の育成は現在も継続して研究されており、次にどう進化した品種が誕生するのか楽しみだ


北海道米販売拡大委員会のサイト『北海道のお米』では、上記を含めた全ての品種、もち米、酒米まで詳しく紹介しています。北海道米についてさらに詳しく知りたい方はぜひチェックしてみましょう。
※現在販売されているお米は販売元によってパッケージが異なります。品種選びの際にはパッケージだけではなく、品種名を確認して購入しましょう。

取材協力 北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場、北海道米販売拡大委員会
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