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公開 | チバタカコ

イランカラプテ~はじめての平取探訪、アイヌ文化モニターツアー500da714 faab 40a3 988a 49088cf2d731

~イランカラプテ~はじめての平取探訪 見て・聞いて・感じるアイヌ文化モニターツアー

イランカラプテ~!(※1)アイヌ文化を見て、聞いて、感じる、アイヌ文化モニターツアーに同行してきました。行先は平取(びらとり)。アイヌゆかりの地を歩いたり、口承文芸の語り部による特別口演など、アイヌ文化をたっぷり感じてきました。

 

平取でアイヌ文化に触れるバスツアー、出発!

アイヌ文化が生まれ育まれた地を訪れ、そこで五感でアイヌの文化を感じ、学ぼうという札幌発着の「~イランカラプテ~はじめての平取探訪 見て・聞いて・感じるアイヌ文化モニターツアー」が、11月28日に行われました。
これは、「イランカラプテ」キャンペーン推進協議会の事業の一環として行われたもので、11月初旬に開催された「はじめての白老探訪」に続く第2弾。今回の行先は、日高振興局管内の平取(びらとり)町です。

 
「~イランカラプテ~はじめての平取探訪 見て・聞いて・感じるアイヌ文化モニターツアー」のバス▲北海道遺産がデザインされたバスで出発


平取町に入ると、二風谷アイヌ文化博物館の学芸員が同乗し、さっそくアイヌ文化についてレクチャー開始です。
平取町には、文化財保護法の「重要文化的景観(国文化財)」に選定された景観があります。それが「アイヌの伝統と近代開拓による沙流川流駅の文化的景観」です。

 
バスツアーに同乗し説明する二風谷アイヌ文化博物館の学芸員▲バスに同乗し説明する二風谷アイヌ文化博物館の学芸員


平取町の重要文化的景観については、「アイヌ民族の伝説を探る~平取町の沙流川沿いの文化的景観」というタイトルで北海道Likersでも紹介しているので、ぜひ読んでみてください。


文化的景観と言われても、ちょっと抽象的なので「?」となりましたが、バスを降りて学芸員さんが「この辺りは、アイヌの人たちが暮らしていた当時と、ほとんど景色が変わっていないところです。私たちが今見ている風景と同じものを、アイヌの人たちも見ていたと思うと、なんだか神秘的な感じがしませんか?」と指を差した方向を見ると、小さい三角山が、△△△△とぼこぼこくっついた山並みが。

 
平取町の山並み▲逆光なのでちょっと見づらいですが、お菓子のたけのこの里みたいな山がぎゅぎゅっと並んでいます

 
説明する学芸員▲参加者は熱心に耳を傾けていました


この山の反対側には、かつてはアイヌの人たちが暮らすコタン(村)があったそうです。

 
かつてアイヌコタンがあった場所▲ぼこぼこ山の反対側。かつてはアイヌコタンがあったところ


このエリアのことは、アイヌの口承文芸「オキクルミトレシヒ」(※2)の中でも語られています。

昔のアイヌの人たちと同じ場所で、同じ目線で景色を見ているのかと思うと、なんだか不思議な感じがします。「見て・聞いて・感じるアイヌ文化」をさっそく実感しました。

 

びらとり和牛モモステーキ丼

ランチタイムは、去年7月に前面改装オープンした「びらとり温泉ゆから」で、平取町特産のびらとり和牛を使ったステーキ丼です。

 
びらとり和牛モモステーキ丼▲びらとり和牛モモステーキ丼


柔らかいびらとり和牛がどーん!そして、トマトの出荷量全道一を誇る平取自慢のトマトもトッピング。

 
びらとり和牛モモステーキ丼にのった山ワサビ▲ガーリックスライスと山ワサビがアクセント


おいしいランチを堪能した後は、再びアイヌ文化を知るために、二風谷アイヌ文化博物館へ向かいました。

 

二風谷アイヌ文化博物館でさらに深く学ぶ

二風谷アイヌ文化博物館では、展示品を学芸員が詳細に説明してくれました。この頃になると、参加者たちも慣れてきたのか、学芸員に積極的に質問する姿も見られました。

 
二風谷アイヌ文化博物館▲二風谷アイヌ文化博物館

 
二風谷アイヌ文化博物館で説明する学芸員
 
二風谷アイヌ文化博物館で説明する学芸員▲アイヌの住まい「チセ」を身振り手振りでわかりやすく説明


博物館では、展示品についてはもちろんですが、アイヌの神様や世界観などについても詳しい解説がありました。

 

口承文芸の語り部、木幡サチ子さん

博物館見学の後は、今回のツアーの目玉、博物館敷地内にあるチセ(アイヌの家)で、アイヌ文化の口承文芸の語り部、木幡サチ子さんの特別口演が開催されました。

 
アイヌ文化の口承文芸の語り部、木幡サチ子さんの特別口演▲チセで行われた木幡サチ子さんの特別口演

 
アイヌ文化の口承文芸の語り部、木幡サチ子さん▲アイヌ文化の口承文芸の語り部、木幡サチ子さん(86歳)


木幡サチ子さんは、アイヌ文化を伝承してきた祖父母と幼少時代を過ごし、多くのアイヌ文化と触れ合いながら育ちました。現在は、全国各地でアイヌの口承文芸の語り部として活躍しています。

この日は、子どもが鳴きまねするのを怒った鳥が、村中を水不足にしたが、オキクルミ(※
3)が「お前(鳥)が悪い」と叱ったという昔話を心地よい旋律にのったアイヌ語で、歌うように語ってくれました。

ツアーの締めは、ランチを食べた「びらとり温泉ゆから」に戻り、今日1日の疲れを癒す温泉でのんびり入浴を楽しみました。

 
びらとり温泉ゆから

道産子なら、木彫りなどの民芸品や民族衣装、アイヌの歌や踊りなど目に見えるものは、子どもの頃から触れる機会は多々あります。しかし、アイヌの人たちの考え方や自然や動物に対する接し方など精神的なものは、なかなか知る機会はありません。
今回のツアーでは、実際にアイヌの人たちが暮らしていたゆかりの地を訪ね、そして現地を知る学芸員たちが時折アイヌ語をまじえながらアイヌ文化について詳しく案内をしてくれました。これは、より一歩踏み込んでアイヌ文化を知り、理解したいという人たちには、とても有意義で魅力的なツアーだと感じました。

今回のツアーを企画した(株)JTB北海道では、今後もアイヌ文化に触れるツアーを予定しているそうです。北海道の人も、道外の人も、改めてアイヌ文化を知るいい機会だと思いますので、チャンスがあればぜひ参加してみてください。


※1:イランカラプテ~!
正式には小さい「プ」と表記します。

※2:オキクルミトレシヒ
正式には小さい「ル」、「ト」に「゜」と表記します。
和訳すると「大空に描いたコタン」という意味。

※3:オキクルミ
正式には小さい「ル」と表記します。
アイヌの人たちにさまざまなことを教え伝えた人文神のこと。

 

関連リンク

イランカラプテキャンペーン
二風谷アイヌ文化博物館
株式会社JTB北海道
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