JR帯広駅から車で約15分。幕別町の見晴らしの良い丘の上に、昭和28年創業の豆の卸問屋「丸勝」が経営する、農と食のテーマパーク「十勝ヒルズ」があります。


十勝は国内有数の豆の産地。 “豆の国・十勝"と異名を取りますが、実は最近は食べづらさなどが原因で、消費が減っているのが現状。そこで「豆農家を守るために、新しい豆の食べ方を提案したい」とこの施設をオープン。レストランで豆を使った料理を提供しています。
カフェには「あずきソフト」があり、こちらは、あずきを潰して醗酵させた独自開発のあずきペーストを用い、茹で豆特有のざらっとした食感を残しているのが特徴。あずきの風味が豊かです。

▲あずきソフト 300円
また、お土産には「十勝純粋酢」。約5年かけて自社で開発・製造したこの製品は、十勝で生産されたの豆や野菜から生まれた酢で、「あずき」「金時豆」「白いんげん豆」「紫じゃがいも」「ながいも」「かぼちゃ」の6種が揃います。 どれも素材の持ち味がほんのり感じられ、一般の穀物種ほど酸味が強くなく、まろやかな味わい。あずき酢はご飯に良く合い、ちらし寿司やいなり寿司にぴったりですし、白いんげん酢はとろみがあるので、塩と一緒に野菜にかけるとおいしい。 添加物無添加で、原料は、あずきならあずきだけと素材オンリーです。

▲十勝純粋酢(大:1,575円)。この酢を炭酸で割った酢ソーダもメニューにあります
見どころは、今年誕生したオーガニック・ポタジェ。豆、野菜、穀物、果物、エディブルフラワーなどを無農薬で育てています。収穫物はレストランで使うほか、ショップで販売することも。

▲大樹町在住のガーデン・デザイナー、白井温紀さんがデザインした見て楽しい、食べておいしい菜園。写真は7月上旬に撮影したので少しさみしいですが、今は花がたくさん咲いて華やかです

▲紫花豆の花。豆は紫なのにオレンジ色!
日高山脈や街並みを望むロケーション抜群のガーデンでは、季節を通して1000種以上の樹木や草花が観賞できます。


周囲に視界を遮る建物がないせいか、空がとても近くに感じる清々しい場所です。十勝観光の際には、ぜひお立ち寄りを!

取材・撮影/北海道Likers フォトライター FUKKO
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