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公開 | 北海道Likers編集部

北海道の澄んだ音色でシベリウス 東京公演は札響楽団員も楽しみ500da714 faab 40a3 988a 49088cf2d731

クラシック音楽ファン、そして北海道ファンが心待ちにする「ホクレン クラシック スペシャル 札幌交響楽団東京公演2014」は、今年3月5日開催。もちろん、演奏者のほうも、このコンサートをとても楽しみにしています。札響楽団員の福田善亮さん・織田美貴子さん・武藤厚志さんに、リハーサル間際のちょっと駆け足インタビュー。
 
 
▲取材をした12月は、前日までは雪なしの札幌市中心部。でもコンサートホールの周囲は1日でご覧の通り。この日は「第九」のリハのために札響メンバーが集まりました。写真は楽団員の福田善亮さん
 
 
<トランペット 福田善亮さん>
 
北海道Likers(以下HL):公演に向けて、曲の練習など、普段はどうしているんですか。
 
福田:私の場合、個人で練習する時は、知っている曲、演奏したことのある曲だと、譜面を見て確認のために吹いてみる感じです。それとあわせて、日々、演奏の基礎を技術的にも気持ちのうえでも、おろそかにしないでいることが大事ですね。体力や体調の維持も含めて。
 
HL:他のオーケストラの演奏もよく聴きますか。変に影響されないように、あえて聴かないものなんですか。
 
福田:聴きますよ。自分だけの音のイメージでは、いずれ演奏が貧弱になってしまうので。影響を受けることもいっぱいあります。こんな音づくりもあるんだ、こんなイメージのふくらませもいいな、と他のトランペット演奏者を聴いて参考や刺激にしています。
 
HL:東京公演でのシベリウスの交響曲、トランペットにとってはどんな楽曲なんでしょう?
 
福田:初期の交響曲はチャイコフスキーの影響があるといわれ、トランペットがかなり活躍します。とくに交響曲第2番は、ピアニッシモのソロがあったり、最終楽章では華々しいファンファーレがあったりと、演奏者にとっては、とてもやりがいを感じる曲です。

 
▲トランペッターの福田善亮さん。「東京でも20年ほど演奏活動をしていました。東京公演では、かつての仲間、いつも聴きに来てくれる北海道ファンに、ますます元気なところを見ていただきたいですね」
 
 
<ヴァイオリン 織田美貴子さん>
 
HL:東京公演で指揮を務める尾高忠明さんは、札響の特色は音のクリアさにある、といいます。
 
織田:たしかに、おっしゃる通りですね。なかでも札響の弦楽器は、きれいな音が持ち味だと思います。もちろん、楽曲によっては濁りのようなものを表現しますけれど、透明感ある音色で聴かせる曲では一層、オーケストラの力量を示せるような気がします。
 
HL:そうした特長は、どこから来るんでしょう? 個々の演奏者の資質だけではないような気もしますが。
 
織田:どこからなんでしょうね。やっぱり北海道の「空気」からきているんでしょうか。大いに関係していると思いますよ。
 
HL:織田さんにとっては、シベリウスの曲はどんなものですか。
 
織田:シベリウスの交響曲を聴くと、冬の情景をイメージさせられることが多いですね。雪原とか、冬木立ちとか。あとは、曲の進行において抑えるところと、盛り上がるところのメリハリが効いているので、演奏者としても面白く取り組めます。前回の札響の東京公演では交響曲第1番と第3番を演奏しましたが、個人的には第1番は初めての演奏でした。これですっかりシベリウスが好きになりました。
 
 
▲ヴァイオリニストの織田美貴子さん。大学卒業前に入団が決まった札響には在籍7年目。「演奏家としての自分の姿勢を定めると、オーケストラでの演奏の楽しさも、よく分かるようになってきました」
 
 
<ティンパニ 武藤厚志さん>
 
HL:すみません。ティンパニってなんだか、オーケストラの中では地味な印象があって……。
 
武藤:そうですか(苦笑)。客席から見ると舞台の奥の方にいますしね。でもオーケストラのなかでは「第2の指揮者」と言われたりもするんですよ。
 
HL:それは知りませんでした。単に打楽器というだけでなくて……。
 
武藤:ええ。リズムを刻むことの多い楽器ですから、時としてオーケストラの音を引っ張るくらいの影響力を持つんです。たとえば、盛り上がりの部分にティンパニが関わる曲は多いですよね。ということは、とりわけティンパニ奏者は指揮者の意図にぴったり合わせないとだめなんです。そうでないと、他の楽器はティンパニの打つリズムに引きずられてしまいますから。
 
HL:ああ、なるほど。たしかに、そうですね。では、シベリウスの交響曲では、ティンパニはどんなふうに使われていますか。
 
武藤:トレモロで通奏低音を鳴らしたりと、シベリウスでは、けっこう出番は多いんですよ。
 
HL:恐れ入ります。ティンパニに対して認識を新たにしました。今度はもっと打楽器に注意してオーケストラを聴いてみたいと思います。
 
 
▲ティンパニストの武藤厚志さん。「東京出身なので、札響の東京公演は、向こうにいる親類や友人に、音楽を通してこの1年間の自分の変化を見てもらう機会にもなっているんです」
 
取材:読売新聞北海道支社
 
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札響の東京公演は、前回に引き続き、フィンランドの大作曲家シベリウスの交響曲をたっぷりと聴かせる、ファン待望のコンサート。今回は交響曲第4番と人気の高い第2番が演奏されます。
 
ホクレン クラシック スペシャル 札幌交響楽団東京公演2014
チケットのご購入についてはこちらをご覧ください↓
札幌コンサートホールKitaraで、ひと足さきに札響のシベリウスを堪能しませんか?「第567回定期演奏会 シベリウス交響曲シリーズvol.2」は、2014年2月28日と3月1日に開催。
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