デスモスチルスとアインシュタインドーム。「北海道大学総合博物館」

北海道大学キャンパス内に、誰でも自由に見学できる博物館があるのをご存知ですか? 
北海道大学総合博物館は、1999年開館、今年で14年目を迎えます。

 

 
「大学の中に博物館を置くということは、学生はもちろん、地元の人たちに、もっと大学のことを知ってもらい、大学がやっていることをわかりやすく理解してもらうという目的があります」と話してくれたのは、北海道大学総合博物館館長 津曲敏郎(文学研究科教授)氏。 

 

 
「北大には、本州の大学とは違う開拓の歴史があります。北大創設時のクラーク博士ら外国人の先生と学生たちの様子、農学校としての出発など、博物館では北大の歴史を紹介しています。また、植物、鉱物、化石、道内にしかない古生物、さらにノーベル化学賞を受賞された鈴木章名誉教授の研究内容も、わかりやすく展示しています」(津曲館長談)。 

 

 

 
博物館は、常設展示物とテーマによって展示内容が変わる企画展示物があります。取材に行った時には、様々な藻類、南極観測で実際に使われたテントや南極食(フリーズドライ)が展示されていました。

 

 

 
 博物館というと理系のイメージがありますが、館長の津曲氏は、文学研究科教授であり北方民族言語学が専門。豊富な標本も文系の視点で見ると、そこには研究者の熱意や人間のドラマがあると言います。「展示物はある意味、人間の文化遺産」という津曲氏の話を聞いてから改めて展示物を見ると、これらを収集したり、研究した人たちの声が聞こえてくるような気がしました。

 

 
北大博物館の見どころは、学術的な資料展示だけではなく、実は建物もその一つ。建てられてから80年は経つという理学部本館は、歴史的建造物としても興味深いものです。 

 

 
特にここ、「アインシュタインドーム」は、津曲氏もお気に入りとか。なぜ、アインシュタインドームと呼ばれるかというと…おっと、それは博物館で確かめてください。お楽しみは残しておかないと。

 

 
アインシュタインドームには、東西南北に「果物」「ひまわり」「こうもり」「ふくろう」のレリーフがあります。これは、果物=朝、ひまわり=昼、こうもり=夕方、ふくろう=夜を表し、「北大生たるもの、24時間寸暇を惜しまず勉学に励みなさい」という意味が込められているそうです。

 

 

 
博物館では、展示だけではなく、セミナーや講演会、子供向けのイベントなども行っています。館内には、ここでしか手に入らないグッズを扱ったミュージアムショップもあるので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう。