歴史がつまったガラスの浮き玉を港町小樽から

漁業に欠かせない道具として活躍してきたガラスの浮き玉。その生まれ故郷であり、日本で唯一、今も昔ながらの浮き玉をつくり続ける小樽の浅原硝子製造所を訪ねました。どこか懐かしく、インテリアとしても楽しめるガラスの浮き玉が、海の匂いも一緒につれてきてくれそうです。
浅原硝子製造所の創業は1900(明治33)年。現在小樽に数あるガラス工場の中で、最も古い歴史をもちます。ガラスの浮き玉が誕生したのは、創業から10年後の1910(明治43)年のこと。当時の水産試験場から依頼を受け、それまで漁網につけていた木や竹の「浮き」に代わるものとして初代が考案し、製作したのが始まりだそう。
今ではプラスチック製のものが主流となり、漁業用の浮き玉の需要はわずかになったそうですが、受け継がれてきた製法を生かし、魅力的な製品を生み出しています。

 

 
古い煉瓦の旧窯と、手づくりしたという新窯が並ぶ工場で、汗を流しているのは4代目の浅原宰一郎さんです。一つひとつ息を吹き込んでつくる浮き玉は、色を選んだジュースや牛乳、酒の空き瓶を砕いた再生原料を使うことで、自然と海になじむ色を出しているそう。また、新たに蛍光管のリサイクルガラスを取り入れ、「普段の生活の中で使ってもらえるものを」と、浮き玉やキャンドルシリーズのほか、グラスや器なども製作しています。

 

 

 
 

 
工場では浮き玉づくりなどの体験(要予約)も受け付けています。小樽を旅するときの楽しみのひとつに加えてみてはいかがでしょう。
※各種製品は、同製造所のホームページからでも購入することができます。