今も受け継がれる老舗の味。「カレーそば」

丼からあふれるほどのカレーは、とろみの表面張力のなせる技?
かつて夕張に1954(昭和29)年創業の「藤の家」という、カレーそばが大人気のお店がありました。炭鉱が盛んな頃は炭鉱マンたちに愛され、やがて口コミで広がり、道内各地から人が訪れるようになりました。さらに、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭やスキーに来た道外の人にも噂は広がり、いつも行列の絶えないお店でした。が、オーナーが体を壊し、惜しまれつつ閉店。
 
もう二度と、あの味が食べられないのか…と誰もが落胆した時、「私が味を引き継ぎます!」と手を挙げたのが「鹿の谷3丁目食堂」でした。

 

 
このカレーそばの特徴は、「とろみ」と「辛み」。あふれる寸前まで丼になみなみと注がれたカレーは、そばにからむ絶妙のとろみがあります。そばと一緒にすすると、スパイシーなカレーの辛さが口いっぱいに広がりますが、そこは「そば」なのでカツオ出汁がしっかり効いています。

 

 

 
「藤の家」のカレーそばを知っている夕張生まれの私も、「これは!」と驚くほど「藤の家」直伝の味が再現されていました。
 
 ちなみに通な食べ方は、そばを食べ終わって残ったカレー汁に、ご飯を入れて食べるというもの。スタッフの安達さんによると「おススメは、肉カレーそばにして、肉を半分残しておきます。この時、汁にはほとんど手をつけません。ご飯を入れてから、たっぷりのカレー汁と残り半分の肉を食べるというものです」とのこと。

 

 
 

 
高級な料理でも何でもない、極々普通のカレーそばですが、夕張でしか味わえないこの逸品、ぜひお試しを。