クレヨンで絵付けをする、ほっこり優しい陶芸たち。「clay note」

甘めのパステルとは一味違う、ちょっと大人な淡い色彩と、陶芸用のクレヨンで絵付けをした、優しい表情の陶芸が函館にありました。
 
 
この土鍋。とても不思議な色合いだと思いませんか?全体のトーンはパステル調なのだけど、子供っぽい甘さはなく、ちょっと和の色調も混ざった大人淡い色。絵柄は、手描きの不安定な線で、こっちはハート、こっちは水玉、その裏側はストライプといったように、どことなくアンバランスに描かれています。そして、この色彩と絵柄が一体となると、なんともほっこりした、優しい表情の作品に仕上がるのです。
 
 
この作品をつくっているのは、函館在住の陶芸作家、石川久美子さん。
 
 
 函館出身の石川さんは、陶芸とは全く無縁の仕事で東京に住んでいましたが、函館に帰ってきたのをきっかけに、「自分にしかできない仕事、代わりのいない仕事をしたい」と思うようになったそうです。その時、たまたま声をかけてくれたのが、地元作家の作品を並べている店でした。そこを手伝いながら、オリジナルの技法や自分なりの考え方を磨いていったそうです。
 
 
「絵付けは陶芸用のクレヨンを使います。自分の中で、今は滴や水滴をテーマにしており、それが組み合わさって今の作品ができています。作品は少しずつ変化していると思いますが、私自身が興味のあるもの、つくってみたいものをカタチにしています」と石川さん。
 
 
 
 最近は子供の器をつくり始めたという石川さん。「お母さんから、子供に使わせたいとオーダーがあったのがきっかけ。好きな器で、嫌いなものも好きに食べられるようになればいいなぁ…と」。
 
一つとして同じ絵柄、色がない、オリジナルの器たち。これからの季節、鍋と一緒に食卓に並べると、いつもより温かい団らんが生まれそうですね。
 
 
 
●clay note(クレイノート)
函館市富岡町3丁目7‐2
TEL・FAX/0138‐87‐0343
http://www.studioclaynote.com/
 
 
北海道Likersライター チバタカコ
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写真撮影:仙北慎次写真事務所プロボ 仙北慎次