2012年10月26日 | チバタカコ

クレヨンで絵付けをする、ほっこり優しい陶芸たち。「clay note」

甘めのパステルとは一味違う、ちょっと大人な淡い色彩と、陶芸用のクレヨンで絵付けをした、優しい表情の陶芸が函館にありました。

 

 
この土鍋。とても不思議な色合いだと思いませんか?全体のトーンはパステル調なのだけど、子供っぽい甘さはなく、ちょっと和の色調も混ざった大人淡い色。絵柄は、手描きの不安定な線で、こっちはハート、こっちは水玉、その裏側はストライプといったように、どことなくアンバランスに描かれています。そして、この色彩と絵柄が一体となると、なんともほっこりした、優しい表情の作品に仕上がるのです。

 

 
この作品をつくっているのは、函館在住の陶芸作家、石川久美子さん。

 
▲clay note石川久美子さん。函館市出身。函館バウハウス工房で活動を開始し、2年前に独立。日常使いの器、子供の器などから干支の置物やオブジェまで、さまざまな作品をつくっています

 
 函館出身の石川さんは、陶芸とは全く無縁の仕事で東京に住んでいましたが、函館に帰ってきたのをきっかけに、「自分にしかできない仕事、代わりのいない仕事をしたい」と思うようになったそうです。その時、たまたま声をかけてくれたのが、地元作家の作品を並べている店でした。そこを手伝いながら、オリジナルの技法や自分なりの考え方を磨いていったそうです。

 

 
「絵付けは陶芸用のクレヨンを使います。自分の中で、今は滴や水滴をテーマにしており、それが組み合わさって今の作品ができています。作品は少しずつ変化していると思いますが、私自身が興味のあるもの、つくってみたいものをカタチにしています」と石川さん。

 

 
▲「実用的…というものではないのですが、これ単語帳なんです」と並べてくれたのが、これ。「なんだか、つくてみたくなったんですよね~」(笑)

 
 最近は子供の器をつくり始めたという石川さん。「お母さんから、子供に使わせたいとオーダーがあったのがきっかけ。好きな器で、嫌いなものも好きに食べられるようになればいいなぁ…と」。
 
一つとして同じ絵柄、色がない、オリジナルの器たち。これからの季節、鍋と一緒に食卓に並べると、いつもより温かい団らんが生まれそうですね。

 
 
 
●clay note(クレイノート)
函館市富岡町3丁目7‐2
TEL・FAX/0138‐87‐0343
 
 
北海道Likersライター チバタカコ
 
写真撮影:仙北慎次写真事務所プロボ 仙北慎次

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