2013年08月09日 | nobuカワシマ

秘境シリーズ~徒歩でしか行けない集落を目指して(1)

礼文島の西海岸にある宇遠内(うえんない)地区。
この地区には車道がありません。正確に言うと、ここへ通じる車道がありません。
訪ねる手段は、徒歩か漁船のみ。
 
電気あるの?電話通じるの?買い物どうしてるの?
「?」マークがいっぱい。
 
約15年前に訪ねた時には、約10名少々の方々が暮らしていると聞きました。
では今は?
ということで、2013年7月、歩いてこちらの集落を目指してみました!

 
▲車はここで終わり。まずは礼文林道を歩いて進みます

 
宇遠内へ訪ねるには以下の3択。
 
1番:東海岸の林道から山道に入り、峠越えをして島を横断。(片道約1時間30分)
2番:島北西部の集落から山道と海岸の岩場などを延々と進む。(片道約3時間)
3番:漁師さんの船に乗る。
 
3番は、一般の方は無理です。
2番は、相当歩くことが好きな方が行くルート。(ただし単独行動は危険)
 
ということで、この中では一番楽な(!?)1番を選びました。
 
 
▲最初は比較的歩きやすい林道を行き、約15分程度進むと分岐があります。道なりに進むと、レブンウスユキソウ群生地など花トレッキングのルートへ続きます。宇遠内は分岐で右
たった3キロか、と安堵するのは大間違い!看板が示す方角を見ると道が…

 
▲鬱蒼とした草木に覆われ、道が消えかかっているように見えます…

 
「え、これ進むの?ホント?」
一瞬、心が折れました。
 
ただ、周囲に行ってくると豪語した手前、やめるわけにはいきません。
意を決し、GO!

 
▲まずはセルフタイマーで記念にポース。でも、腰がひけています

 
カメラをしまい、身支度を整えいざ出発!
とその時でした。人の話し声が聞こえてきました。
 
土木関係者らしき男性お2人。
どうやら、宇遠内へ向かう途中にある橋での点検があり、これからこの先を進むのだとか。
 
なんと奇遇な。ということならば…
 
 
▲ご一緒しちゃいました~!

 
絶妙なタイミング。
まるでテレビのバラエティー番組のような展開です。
(やらせではありません。ガチです)
 
札幌から仕事でいらしたTさんとKさん。
この地はお2人とも初訪問。いざ来てビックリ、というご様子でした。
 
「確か町道って聞いてたんだけど、これ廃道じゃないよね?」「ホントにこの先に橋なんかあるのかよ?」
歩き続けていくと、ボヤきたくなる気持ちもわかる気がします。
 
 
▲草木に覆われた山道。ひたすら数十分登っていきます。ところどころぬかるんでもいました

 
「長靴で来るところじゃないな…」「最悪~、タオル忘れた、汗だくだ~」
愚痴を言いつつも笑って雑談しながら登っていました。
 
いつしか、だいぶ山の上のほうまで来ました。

 
▲少しだけ東海岸方面が遠くに見えます。勾配は多少ゆるやかになりましたが、いっこうに山を下りていく気配がありません

 
「いつまでこのまま山の中歩くのだろう…」
不安を感じ始めていたところで、反対側から二人組が現れました。
お話を伺うと、ご夫婦で宇遠内へトレッキングをしてきた帰りだそうです。
 
「あとどれくらいですか?」「この先橋ってありますか?」「この先誰かいましたか?」
矢継ぎ早に質問をする我々。
どうやらまだ中間くらいの距離ではあるものの、この先は下りらしい。
橋も小さいものが2、3あり、集落では人も見かけたとのこと。
 
少しでもリアルな情報があると心強いものです。先へ進む希望と勇気を胸に、ちょっぴり元気になって歩きはじめました。

 
▲山の西側へ来ると視界が開け、陽射しが入るところも増えます。たまに道端で見かける花の姿にも癒されました

 
しばらく下っていくと…

 
▲海!西海岸が遠くに見えてきました!!でも標高はだいぶ高いようです。まだまだ下ります

 
谷間に沿った少し急な道を下っていくと、また向こうから人が!
 
男性お2人に遭遇。
そのうちのお1人は主旨を説明したところ撮影にもご快諾頂きました。

 
▲栃木県からいらしたHさん

 
宇遠内を訪ねるもう1つの徒歩ルートで、礼文島北西部の集落から山道を延々歩いてきたのだとか。
 
「宇遠内?んー、まだもうちょっとかかる。でも、大したことないですよ」
既に5時間以上歩いてきた方が語る言葉。
力強い。
 
元気をもらって先を目指します。

 
▲崖に近い斜面を九十九折の道で下りきると、小さな沢にかかる橋がありました。土木の皆さんはここではなく先の橋へ

 
川を渡るとまた草木に覆われた道へ突入。

 
▲振り返ると「本当に道あるの?」と思うほど両側を草木に覆われていました。たまに見かける花の姿が心のオアシス♪
 
 
だいぶ視界が開けてきました。心なしか海が近くなってきた気配。

 
▲このような山の中を歩く時、北海道内ならヒグマが出てきやしないか不安になるもの。でも礼文島にはヒグマもエゾシカもいないので、この点に関しては安心
 
 
と思っていたところ、山の角を曲がったところで出会いがしらに、なんと!!!
 
山ガールが登場!!

 
▲島内に暮らすEさん。この日は仕事が休みで、天気がいいので礼文林道と宇遠内までの間をトレッキングしてみたそうです
 
「あともう少しですよ~頑張って下さい」
 
まさかこんなところで山ガールに出会うとは。
単純な私。元気100倍!足取り軽やかに山道を下っていきました。
 
思わす途中で振り返りますが、当然もう誰もいません。

 
▲岩壁が続く山道。澄んだ青空がすがすがしく、より気持ちが元気になります

 
だいぶ下ってきました。
あともう少し、という言葉どおりのような雰囲気です。

 
▲山裾を下りていき沢に沿って右手に進んでいくと、ほどなくして宇遠内地区へと入っていきます。ご一緒してきた土木のお2人、この先で目的の橋の1つを見つけたようです

 
いよいよ到着です。さて、宇遠内とはどんな地区なのでしょう。
続きは次回!
 
 
問い合わせ:礼文島観光協会

 

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