チェンソーアート大会「EZO CUP 2013」/下川町

今年で3回目となるチェンソーアート大会「EZO CUP 2013」。
会場となったのは、下川町桜ヶ丘公園ガーデニング・フォレスト「フレペ」です。

競技には、全国からアーティスト10人5組のペアが参加。
長さ3.6メートル、直径50センチ前後の道産トドマツとエゾマツの丸太を4本使い、7月5日(金)から7日(日)の3日間にわたり作品を仕上げていきます。

2013年のテーマは「梵(ぼん)」

「宇宙の大原則」、「神聖なもの」という意味があります。
この壮大なテーマに沿ってどのような作品が生まれるのでしょうか。

7月5日(金)、イベント初日の様子



会場には大きなモーター音が響きます。
午前11時。開始からわずか2時間で形が浮かび上がってきました。

7月6日(土)、2日目の様子



皆さん軽快な手さばきで彫り続けています。
鳥の羽や丸みを帯びた女性の形など、繊細な形が次々と表現されていきます。
このような彫刻テクニックも、チェンソーアートの見どころの一つです。

7月7日(日)の最終日。
午前中は皆さん作品の追い込みにかかります。
午後からは各作品の審査結果が発表されます!
上位3組に選ばれたペアは、来年下川町で開催する国際大会に参加することができます。

EZO CUPの審査では、作品を見て感じるものがあるかどうか「ストーリー性」「素描性」が重視されるとのこと。
最終的には点数の高さではなく、審査員の話し合いで決まることも多いそうです。
どれだけ人の心を動かすか、という芸術性を重んじているのですね。

では上位3組を含む今年の作品をご覧いただきましょう!

グランプリ

杉山・乗上ペア/テーマ「つなぐ」


お2人とも東北出身で震災を体験。その経験から人と人のつながりを「家族」という形で表現したそうです。

ベストストーリー賞

西間・小林ペア/テーマ「化身」


女性の化身である鶴がダンスを踊るところだとか。一番会話の多かったお二人。抜群のチームワークが表現力にあらわれています。

ベストデザイン賞

林・柴田ペア/テーマ「妖精の森」


エアーブラシを使って、絵本の中から飛び出してきたような素敵な作品となりました!お互いにペアに恵まれたと言い、とても楽しく作ることが出来たそうです。

太田・内藤ペア/テーマ「水、木、土、風、FIFTH ELEMENTS」


「木、火、水、風」という宇宙の要素を表現。作品の中央に立つと自分が5つめの要素となるというなんとも素敵なストーリー!人間も宇宙の一部と感じさせてくれる作品です。

堺・村田ペア/ テーマ「天地創造」


昨年のグランプリペア。事前に作品を決めていたのではなく、当日打ち合わせをしながらその場のインスピレーションで作ったのだとか。それでこの完成度の高さ!さすがです。

実行委員長を務める木霊光さんに、チェンソーアート大会開催のきっかけを伺いました。
木霊さん自身も、チェンソーアート国際大会で優勝した経験を持つ日本での第一人者。
下川町森林組合に勤めており、チェンソーの技術を磨きたくて独学で学んできたそうです。

「日本にはもともと木の文化があります。木が朽ちて土に還ってまた再生する。そこに木の魅力があります。彫るときは木と対話しているような感覚になるんです」



来年には国際大会を下川町で行う予定だそうですが、なぜ国際大会を開催しようと思われたのでしょうか。

「今は、海外アーティストの方がはるかに技術は高いです。
日本人アーティストにとっても、海外の人と同じ舞台に立つことは、良い刺激になると思います。日本のチェンソーアートはまだまだこれからですが、ここ下川町に文化を定着させ、さらに発展させていきたいです」(木霊さん談)。

木の文化を持つ日本人らしい感性を生かした作品と、海外の高い技術との競合。
来年の国際大会が楽しみです!
大会の日時は未定ですが、例年通りであれば来年の7月上旬に開催されます。

作品は会場となった下川町桜ヶ丘公園ガーデニング・フォレスト「フレペ」に期間を区切らずに展示されており、触れてみることもできます。過去2回の作品も展示しているので、ぜひ一緒にご覧ください。




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