七飯岳の湧水 「北海道の湧水を訪ねて」シリーズ(1)

七飯町東部は山深い亀田半島へと連なっています。

これらの山々に浸透・ろ過された水が地下水脈をつくり、町のあちこちで井戸から水が湧き出し、古くから地域の生活用水として利用されてきました。

 

その中で一般でも汲めるように開放されているのが「七飯岳の湧水」です。

ガソリンスタンドを経営する大清水さんの自宅敷地内に、きれいに整備された和風庭園と取水施設があります。


 


 

スタンドで使おうとボーリングをした井戸で、飲料水として申し分ないという保健所のお墨付きを得て一般開放をはじめたのだとか。

七飯岳に降った雨や雪が地中に浸透し、60~70年を経て湧出しているそうです。


 


 

苔むした岩と湧水。なんとも涼しげで風情のある雰囲気です。

水温は通年10℃前後で、水量は毎分約1,000リットル。

パイプをひいた吐出口は5ヶ所あります。

 

取材中もペットボトルやポリタンクをたくさん持った近隣の住民が、ひっきりなしに訪れてきていました。


 


 

水を汲みに来ていた地元のおかあさんに聞くと、

「この水でごはんを炊いたり、料理に使ったり、お茶を淹れたりだね。この水は格別よー。他の水は飲めないもん」と話をしてくれました。


 


 

取水口の前はちょっとした公園のようになっており、ベンチやポリタンクを置く台も設置されています。水を飲みながらちょっと休憩するのも良いですね。

 

「七飯岳の湧水」は、国道5号の赤松街道沿いにある大清水産業のガソリンスタンドの裏にあります。

 


 

20台ほどの車を停めることができる駐車場。駐車料は100円です。

 



 



「七飯岳の湧水」に行ったらぜひ立ち寄ってほしいのが、同じ敷地内に建てられている「そば屋のながを」。

この水に店主がほれ込み、恵山から約10年前に移転してきたそうです。もちろんそばには「七飯岳の湧水」が使われています。

 

おススメは「げんこつ山のたぬきそば」(680円)。


 


 

たぬきそばは普通揚げ玉を使うのですが、「ながを」のたぬきそばには山盛りの天ぷらが器に盛られて出てきます。

 

「たぬきに具を入れたのがはじまり。かき揚げをバラしたようなものでね、私はなんでも天ぷらにするのが好きなのよ~。だんだん種類増えてきちゃって(笑)」

と店主の長尾さんが話をしてくれました。

七飯町の野菜や近海の新鮮な魚介類も入ってこの値段。かなりお得です!

 

もう一つのおすすめが「がごめそば」(600円)。


 


 

つゆの中には、恵山の“手削り”とろろがごめ昆布がタップリ入っています。

手削りのがごめ昆布をつくる人は、今では恵山に1人しかいないそうです。

 

そばにトロトロのつゆがよく絡むため、2つのつゆが付いてきます。

 

 

つゆが残ったら、アツアツのご飯の上にかけてとろろ昆布ご飯にしていただきます。

なんとこのご飯はサービス!

 

もちろんお冷も「七飯岳の湧水」です。

店内には「七飯岳の湧水」の看板が設置されています。


 


 

おいしい水を汲みに、名水そばを味わいに、ぜひ「七飯岳の湧水」訪れてみてください!