2013年06月26日 | うずらはしちあき

6センチのギターに思いを込めて。「Wood Beat Studio」/帯広市

事に使ってきたものや、憧れのもの。音楽ファンの楽器への思いを、木彫りのミニチュアという形にして届けているのが帯広市の「Wood Beat Studio(ウッド ビート スタジオ)」です。

作品をつくっているのは、工芸作家、谷内日出夫さん。


Wood Beat Studio 谷内日出夫さん▲Wood Beat Studio谷内日出夫さん。アコースティックギターを弾き、バンドを組んでライブ活動もしているそう


谷内さんは、鳥をモチーフにした木彫りアクセサリーの技術を学び、長年にわたってつくり続けてきました。そのなかで独自の作品を模索するようになり、自身が学生時代から弾いてきたギターに着目。ミニチュアギターを手がけて9年になるそうです。


Wood Beat Studio ミニチュアギター

Wood Beat Studio ミニチュアギター▲これまでに制作した作品(一部)。見るほど、その精巧さに驚きます!このギターたち、ギターフリークの方ならお分かりでしょうか!?


飾っておくだけでなく、身につけて楽しめる谷内さんの作品はすべてオーダー制です。依頼者から制作するギターの写真を受け取り、木から形を切り抜き、削って、色付け。色合い、模様、キズ、塗装の剥がれも実物と同じように仕上げていきます。
木材は道産のホオノキとイチイを使用。色を塗り重ねるギターは色の白いホオノキ、ウッドベースやバイオリンなどは、木の色を活かせるイチイでつくるそうです。


Wood Beat Studio ミニチュアギター▲依頼者から送られてきた写真をもとにつくり込んでいきます


「10年、20年と使っているギターは、キズひとつにも愛着や思い出がしみ込んでいるもの。持ち主の方の思い入れを表現したいと考えています」。約6センチのギターに、谷内さんはそんな思いを込めています。


Wood Beat Studio 谷内日出夫さん

Wood Beat Studio ミニチュアギター▲作品は全長約6センチ、実物の16分の1のスケール。色付けは水彩絵の具で。色を塗り重ね、濃淡や使い込まれた表情を再現。細い筆で模様を描いていきます


谷内さんのもとには、様々なオーダーが寄せられます。2012年には、震災チャリティー公演を続けてきた札幌交響楽団元首席チェロ奏者、土田英順さんの活動に感銘を受けた方から、土田さんへ贈るミニチュアチェロの依頼を受けて制作。弓の弦の馬の毛は、帯広のばんえい競馬の協力を得て、ばん馬の尻尾の毛を使ったそうです。


Wood Beat Studio ミニチュアチェロ▲こちらがそのミニチェロと同様の作品(谷内さんが自身用に制作)


「受け取った方に喜んでもらえるのが何よりうれしい」と谷内さん。今日も世界にひとつだけのミニチュアギターをつくり続けています。

ギターを愛する大切な人へのサプライズなプレゼントにも喜ばれそう。気になる方は、同スタジオのホームページをチェックしてみてください!

※2013年5月下旬取材


 

Wood Beat Studio

http://www3.ocn.ne.jp/~woodbeat

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