羊毛の魅力を伝える手仕事。「とかち紡'S」/鹿追町

羊毛から様々な作品を生み出す、帯広の女性作家グループ「とかち紡'S(ぼうず)」。鹿追町にあるショップ&工房を訪ねました。



 
原料となる羊毛は、主に道東・白糠産のものを使っているそう。牧場から届く刈られたままの毛を自分たちで洗い、身近な草木を使って染め、紡いで糸にして織ったり編んだり。作品は手間を尽くした手仕事によって仕上げられます。




 
羊の毛そのままの色や、自然から得た様々な色合いの手紡ぎ糸。セーター、ベスト、ストール、そしてカラー羊毛フェルトを使った小物やアクセサリーなど、どれも手にとってみたくなるものばかりです。




 
「昔は十勝でも多くの農家さんが羊を飼い、長い冬に糸を紡ぎ、家族の着るものをつくっていました。そういった羊毛の文化を大切にして伝えていけたらと思っています」と、とかち紡'Sを運営する菊地さん。
ご自身が羊毛に深くかかわるようになったのは、帯広市で立ち上がった「おびひろニット」という活動に参加したことがきっかけでした。以来、染めや織物を手がけて30年になるそうです。




 
紡ぐところを見せてもらいました。左手に羊毛を持ち、紡毛機の車輪を回転させ、それに合わせてペダルを踏み始めると、毛が右手の指先を通って見る間に糸になっていきます。「すごい!すごい!」。目の前でその変化を見て感心してしまいました。



 
菊地さんに羊毛の魅力をお聞きしました。
「羊はいろんな種類がいて、その毛からいろんなものをつくることができて楽しいですよ。私もスタートは“おもしろそう”という興味からでした。ここがちょっとしたきっかけになって、何かつくってみたいという方が増えていったら嬉しいですね」。
 
手仕事で紡ぐ、とかち紡'Sの素敵な作品たち。手にして、その優しさぬくもりを感じてください。
また、工房では、フェルト、織り、紡ぎ、染色の講習会も行われています(基本は火曜日実施・応相談/有料)。十勝の旅で体験をしてみたいという方はお問い合わせを。

 


 

※2013年5月下旬取材