北海道大学 ぐるりお散歩ツアー(1)/札幌市

JR札幌駅から徒歩約7分。北海道大学は札幌郊外ではなく中心部に位置します。
「エルムの森」とも言われますが、エルムとはハルニレの木のこと。
キャンパス内ではその大木をあちこちで見ることができ、緑豊かな空間が広がっています。
また北大のキャンパスは、学生だけのものではありません。
一般にも開放されているので、だれでも自由に入ることができます。
※教室や研究施設へ許可なく入ることはできません
 
 
 
 
まず、門を入って左手のインフォメーションセンター「エルムの森」へ。
 
 
 
 
2010年にオープンしたばかりの施設です。内部は木がふんだんに使われ、天井の葉っぱ模様からはやわらかな光が降り注ぎ、なんだかゆったりした気分になります。北大生がスタッフを務める受付のほか、カフェとお土産を扱う「エルムの森ショップ」が併設されています。
 
 
 
 
しかし、ここはスタート地点。正面に置かれたラックから、「キャンパスガイドマップ」と「北大ぐるぶらマップ」を取りましょう(持ち出し自由)。キャンパスガイドマップによると広さは「東京ドーム約38個分」とのことなので、スポットの事前確認は必須!です。
 
 
 
 
最初に現れるのは、川の流れる森のような空間「中央ローン」です。明治時代に、構内を流れる「サクシュコトニ川」のほとりにつくられました(現在は人工の川です)。どこかヨーロッパの公園のような雰囲気があり、芝生に腰を下ろすととてもリラックスできます。よく木陰でぐっすり寝ている学生がいるのも、そのせいでしょうか。
 
 
 
 
学問の場である大学には、ゆっくり考えるために落ちつける時間と場所が必要、という理念がかいま見えます。じっくりと研究に取り組める環境が、世界に通用する人材を育ててきたのです。
 
中央ローンの北西側には、北大の前身である「札幌農学校」が開校したときの初代教頭・クラーク博士の像があります。羊ケ丘展望台にある右手で指差す全身像が有名ですが、こちらは胸像。もともとは大正時代に作られ、現在の像は昭和23年に再建されたものです。
 
 
 
 
台座には、あの有名な「BOYS BE AMBITIOUS」の文字と、蓮の花(アマゾン原産のスイレン)が刻まれています。これはクラーク博士が植物学を志すきっかけになった花なのだとか。ぜひ台座にも注目してみてください。
 
クラーク像から左側に目を転じると、白い壁が印象的な洋館が目に入ります。
 
 
 
 
「古河講堂」は明治42年に林学教室として建設されました。フランス・ルネサンス風の屋根(マンサード屋根)や、玄関ポーチに施された装飾など、凝ったデザインが特徴的。当時鉱山事業の財閥だった古河家の寄付で建てられたため、二階の窓のところに「古河家寄贈」の文字が入っています。
 
現在も現役で研究室として使われているため、中に入ることはできませんが、外からでも十分美しい姿を観賞できます。100年以上も前の歴史的建造物の中で勉強できるなんて、北大生がうらやましい。
 
さらにクラーク像と古河講堂を背にして、まっすぐ進みます。すると正面に見えてくるのが農学部です。
 
 
 
 
前身が札幌農学校だったことからも、農学部はまさに“北大の顔”と言えます。明治以降、日本に近代的農業がもたらされたとき、北海道はその最先端を実践できる場でした。クラーク博士をはじめ多くの外国人研究者が、西洋式の農業や植物・生物学などを教えたのです。
 
校舎は最初、上からみると「北」という形に見えるよう設計されたそうですが、工事の中断などを経て、「北」の字になることはありませんでした。しかし、それだけ北大のルーツである農学部は特別だったとわかります。
 
クラーク像の前へ戻り、北大のメインストリートへ!
 
 
 
 
道沿いには各学部の校舎がずらりと並んでいます。なかでもひときわ目を引くのが、旧理学部の重厚な建物です。現在は「北海道大学総合博物館」になっています。大学の歴史だけでなく、北海道の歴史がわかる場所としてオススメ。
 
 
 
 
北海道Likersが紹介した北海道大学総合博物館はこちら↓
デスモスチルスとアインシュタインドーム。「北海道大学総合博物館」
 
見学のあとに、ぜひ立ち寄ってほしいのが1階にあるミュージアムショップです。
 
 
 
 
ひと味違うお土産が手に入る、知る人ぞ知る穴場スポットなのです。
 
 
 
 
特に今、博物館学の授業の一貫として、学生によるミュージアムグッズの企画・開発に力を入れています。
 
 
 
 
 
 
「5月の発売以来、どちらも売れ行きは好調です」と販売スタッフの多田明央さん(工学部4年)。ショップでは、レジや接客、売上の管理まで北大生が担当します。授業の一貫ではなく、広報の仕事として行なわれているとのこと。こうした取り組みをしている大学は、全国的に見ても例がないようです。
 
 
 
 
ようやく、キャンパスの半分くらいまで来ました。
実は、6月23日(日)、構内を巡る「初夏のキャンパスツアー」が開催されます。北大生がガイドをつとめ、参加は無料。大学を知り尽くした学生ならではのツアーになるはずです。
申し込みは、メールで21日(金)まで受け付けていますので、札幌への旅行を計画している方は、参加してみてはいかがでしょう。
くわしくは、以下のホームページをご覧ください。
 
 
北大キャンパスビジットプロジェクト(リンク)
http://www.hokudai.ac.jp/bureau/nyu/campus/cam-tour.html
 
 
行きたくても行けない!という方も大丈夫。まだまだ奥が深い北海道大学の「ぐるりお散歩ツアー」は、次回へ続きます。お楽しみに!