周囲12キロ。100万羽の海鳥がすむ島、天売島

北海道の日本海側、留萌管内羽幌(はぼろ)町の沖合約30キロ。船が天売島に近づくにつれて、目にする海鳥の姿が増えてきます。
 
天売島は、鳴き声からオロロン鳥とも呼ばれる希少なウミガラス、ケイマフリ、ウトウなど、8種約100万羽といわれる海鳥の貴重な繁殖地。早春から飛来し、卵を産みヒナを育て、巣立ちを迎えるまで北の島の短い夏はにぎわいます。

 


島の周囲は12キロほど。東海岸側に玄関口となる天売港や民家があり、海鳥は切り立った崖が連なる西海岸に営巣しています。人が住むそばに、大コロニー(集団営巣地)が存在するのは世界でも珍しいといわれ、ここ天売島では、その海鳥たちの営みを垣間見ることができるのです。また、島内には島在住の自然写真家・寺沢孝毅さんが運営する天売島海鳥情報センター「海の宇宙館」があります。自然観察へ出発する前や休憩に立ち寄ってみるといいでしょう。








赤岩展望台へ向かうと、眼下に天売島のシンボル・赤岩が。そしてあたり一面にすごい数の巣穴が見られます。その巣の主は、ウトウ。天売島にやって来るウトウは約60万羽、世界最大の繁殖地になっているそうです。








ハイライトは夕方。日没とともに、エサをくわえたウトウがヒナの待つ巣穴に一斉に帰ってきます。しかし、そう簡単にヒナにエサを与えることはできません。ウミネコがエサを奪おうと待ち構えているのです。赤岩では毎夜バトルが繰り広げられ、懸命に生きる鳥たちの姿を目の当たりにできます。
ウトウの帰巣見学は、ガイド付きのバスツアーに参加するようにしましょう。帰巣シーンが見られるのは6・7月がピーク。ヒナが巣立ち8月に入ると親鳥の数も激減、次第に島から姿を消します。








日本で唯一のオロロン鳥の繁殖地でもある天売島。1963年には8,000羽がいたとされますが、年々数が減少。絶滅を防ぐため保護活動が続けられています。2012年は12羽のヒナが生まれ、その内10羽のヒナが巣立ちました。ヒナの巣立ちが2ケタになったのは、実に16年ぶりのことだそうです。





人も海鳥も暮らす小さな島を歩いてみると、きっと驚きや発見がたくさんあります。さあ、天売島を目指しましょう!
 
2013年7月27・28日は、天売島唯一のイベント「日本一の味覚 天売ウニまつり」が開催されます。
 
 
※2013年5月末現在の情報です
 

羽幌町観光協会

http://www.haboro.tv/
TEL/0164-62-6666
 

天売島観光案内所

TEL/01648-3-5401(5~8月)