「福山(松前)城と寺町」松前町:北海道遺産シリーズ(14)



※この記事は2013年のものです
 
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今年は、関東圏では春が早く、もうお花見の時期はすっかり終わってしまったところもあるようですが、北海道はこれからがお花見シーズン。桜の名所でもあり幕末の北海道の歴史を今に伝える「福山(松前)城と寺町」を訪れてみてはいかがでしょうか。

 


「福山(松前)城」は、江戸時代の日本で最後に築城された和式城郭です。当時、新たな築城を禁じていた幕府が、その慣例を破ってまでも北方警備のために築城を命じ、前身となる福山館を改修・補強し、5年の歳月をかけて1854(安政元)年に完成しました。兵学者として名高い高崎藩・市川一学が設計した城郭は、本丸・二の丸・三の丸・隅櫓・城門を備えた堂々たる設えで、外国船打ち払いのため、海岸に面した三ノ丸に7基の台場を有するという特色があります。

しかし、完成からわずか13年後、明治維新の箱館戦争で土方歳三ひきいる幕府脱走軍の攻撃を受けて落城。明治維新後には、政府の廃城令により、城の主な建物や石垣の撤去・堀の埋め戻しが行われ、天守閣と城郭の一部が残るのみとなりましたが、1941(昭和16)年にはその歴史的価値がみとめられ、天守閣が国宝に指定されました。しかし、その8年後、火災による延焼で天守閣が焼失。現在の天守閣は道内唯一の城を誇りに思う町民や道民からの寄付により、コンクリートで再建されたもので、内部は松前藩の歴史を知ることができる資料館となっています。

また、福山(松前)城建設の際、城の山側を守り、鬼門(北東)に対して仏の加護をもとめるよう配置されていた15の寺院からなる寺町は、明治維新の際に多くが焼失しました。現在は、松前家の菩提寺である法幢寺を含む5つの寺が残っており、今でも近世的で情緒あふれる寺町の雰囲気を醸し出しています。
 
 

 


松前町では、城を中心とした歴史を活かす町並みの整備を行ってきました。
この整備計画には、行政だけでなく商店街店主らをはじめとする町民が主体的にかかわっており、城を誇りに思う町民の強い気持ちがうかがえます。

城と寺町の一帯は、現在、北海道でもっとも早く見ごろとなる桜の名所「松前公園」として多くの人々に親しまれています。
今年の松前さくらまつりは、4月29日(月)~5月19日(日)!
期間中は、さまざまな行事が行われ、250品種ほどの桜が、約1ヶ月の間、早咲き・中咲き・遅咲きと「時差開花」して目を楽しませてくれます。
 

 


特設会場では、アワビ弁当や松前漬け、松前山菜そばなども販売されています。お城と桜吹雪…まるで、時代劇の中に入り込んでしまったような風景の中で、松前の物産に舌鼓を打つのも楽しみですね~。
 

 

関連リンク

北海道松前藩観光奉行のホームページ

 
 

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