毎朝8時45分、167個の命が灯る「北一ホール」

小樽運河にある北一硝子。そこに、本物のランプが灯るホールがあるのをご存知ですか?
「三号館北一ホール」は、小樽軟石の古い倉庫を利用したカフェで、1983(昭和58)年のオープン以来、たくさんの人が訪れています。
 
 
 
 
観光客にも人気のスポットなので、「行ったことある!」という人も多いと思いますが、朝8時45分の北一ホールを見たことはありますか?
 
ホール内には、壁、テーブル、シャンデリア合わせて167個のランプがあります。
すべて石油ランプで、毎朝8時45分、人の手で一つずつランプに火が灯されます。そして、この作業の様子は誰でも見学することができるんですよ!ご存知でしたか?
 

 
 
朝、壁の間接照明だけの薄暗い中、ランプが準備されます。
ランプは、石油が入っている「ツボ」と呼ばれる部分と上部の「ホヤ」と呼ばれる部分に分けられています。
 
 
 
 
 
 
「ツボとホヤは、2セット分あります。わかりやすく言うとAセットを今日使ったら、翌日はBセットを使います。Bセットを使っている間に、Aセットのメンテナンスをする…の繰り返しなので、2セットが必要なんです」と話してくれたのは、北一硝子広報課の近藤勇祐さん。
 
ツボを所定の位置にセットし、そこに火をつけたら、ホヤをかぶせて1個完成。これを167個分行います。
 
 
 
 
薄暗いホールに、一つ、また一つ、ランプの命が灯ります。
黙々と、手際よく進むその様子は、まるで修道院や教会の厳粛な儀式のよう。
 

 

 
壁、テーブル、最後は天井のシャンデリアが3つ。
 
 
 
 
 
 
167個のランプすべてに火が灯るまでの所要時間は、15分強。シャンデリアが終了すると、壁の間接照明が消え、ホール内はランプの灯だけになります。
 
そして「これからシャンデリアを吊り上げます。どうぞ見学にいらしてください」という内容の案内放送が館内に流れます。
すると、ポツポツ、観光客がやってきました。
 
高い天井まで徐々に吊り上がっていくシャンデリアは、ゆっくり回りながら上がっていきます。
それを見ていた子供たちが「わー、ハリーポッターみたいだ!」とつぶやいていたのが印象的でした。
 
 
 
 
灯油ランプなので、独特のにおいがしますが、それを「懐かしい!」と思う人も多いとか。
電気でもロウソクでもない、柔らかい石油ランプの灯に包まれると、とても優しい気持ちになれます。
 


 
北一硝子へ行くなら、ぜひ朝8時45分に。
作業見学の後は、今灯されたばかりのランプを眺めながら、ゆっくり朝のコーヒーを楽しみませんか?
 
 

北一硝子

http://www.kitaichiglass.co.jp/