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公開 | チバタカコ

池田町を愛する7人が集まった。「十勝いけだ屋」

十勝いけだ屋メンバー
 

十勝池田町内の農商工に従事する7人が、それぞれがつくる生産物、それぞれが持つスキルやネットワークを活かし、「池田町だからできること」を考え、組み立て、発信・発展させていこうと活動しているのが「十勝いけだ屋」です。

 

目次

・「飲み会」から始まった「十勝いけだ屋」。キーワードは「熟成」
・ 「十勝いけだ屋」は、七人の侍
・「寿楽の息子」オーナーで料理人でソムリエの田中健二さん
・「Café
&Life akao」のオーナー、赤松好子さん
・「十勝いけだ屋」のやることリストに、北海道Likersが!


 

「飲み会」から始まった「十勝いけだ屋」。
キーワードは「熟成」

池田町に根を下ろして仕事をする人たち、一度池田町を離れたけれど、「ふるさとのために何かできるのでは」という想いで戻ってきた人たちがいます。
 
「十勝いけだ屋」は、そんな同世代の仲間たちが、飲み会のたびに「自分たちは、池田町のために何かできるんじゃないか」「もっとこうしたら池田町はよくなるんじゃないか」と、あれこれ池田町への想いを語り合っていた中から生まれました。
 
中心となったのは、池田町で保険代理店を営む細川征史さん。

 
(有)細川経営ビジネス代表取締役、細川征史さん▲(有)細川経営ビジネス代表取締役、細川征史さん。埼玉の大学へ進学したが、北海道に本社がある上場企業に就職。その会社がTOBされたことがきっかけで地元に戻る

 
気心が知れた仲間たちと「何かできるのでは」と手探りをしていた頃、細川さんは新潟県の雪室を知ります。雪室とは、雪や氷を利用した天然の冷蔵庫のようなもの。
 
そして、飲み仲間の一人が、町内でじゃがいもの熟成をしていることを思い出し、「じゃがいもだけではなく、他にも熟成できる作物をつくっている人がいる。それに池田町はワインの町だ。ワインも熟成だ!熟成させたらもっとおいしくなるのではないか?」と、細川さんの中で「熟成」をキーワードに、カタチがまとまってきました。
 
「数人が集まって、町のために何かをやろうとする試みは今までもたくさんありました。でも、ビジョンが明確でないので、参加してもみんな無責任になり、とん挫してしまう。また、こういう活動は『とにかくやってみよう』と行政主導になることが多く、では儲けた分は誰が受け取るの?となると、やはりうやむやになってしまう」と細川さん。
 

十勝いけだ屋ロゴ
 

行政主導でもなく、仲良しサークルでもなく、きちんと利益が生み出せる「会社」という組織にし、地元に定着して雇用を生み出せるようにするという目標を掲げて、2018年3月に設立したのが株式会社「十勝いけだ屋」です。
 
 

「十勝いけだ屋」は、七人の侍

「十勝いけだ屋」は、現在7人のメンバーがいます。会社にはしましたが、それぞれが本業を持っています。
 

十勝いけだ屋の名刺▲二つ折りの「十勝いけだ屋」の名刺。中面に、メンバーの紹介があります
 

「十勝いけだ屋」
代表取締役 細川征史さんは、(有)細川経営ビジネス代表取締役。
取締役 赤松好子さんは、「Café&Life akao」のオーナー。
取締役 田中健二さんは、料理屋「寿楽の息子」のオーナー兼料理人兼ソムリエ。
 
取締役 吉田岳大さんは、吉田農場で山わさびを生産。


十勝いけだ屋、吉田農場の吉田岳大さん▲吉田農場の吉田岳大さん
※吉田の吉は土に口
※提供写真
 

十勝いけだ屋、吉田農場の山わさび▲吉田農場の山わさび
※提供写真
 

取締役 松浦知見さんは、(株)まつうらファームでじゃがいもを生産。
 

株)まつうらファームの松浦知見さん▲(株)まつうらファームの松浦知見さん
※提供写真
 

十勝いけだ屋、まつうらファームのじゃがいも▲まつうらファームのじゃがいも
※提供写真
 
 
監査役 美濃志拓さんは、(株)十勝美濃農場で玉ねぎを生産、ワイン用のブドウも栽培。
 

十勝いけだ屋、(株)十勝美濃農場の美濃志拓さん▲(株)十勝美濃農場の美濃志拓さん
※提供写真
 

(株)十勝美濃農場の玉ねぎ▲十勝美濃農場の玉ねぎ
※提供写真

 
林雅嵩さんは、林農場でニンニクを生産。
 

林農場の林雅崇さん(右)▲林農場の林雅嵩さん(右)
※提供写真
 

林農場のニンニク▲林農場のニンニク
※提供写真

 
商業、農業にかかわるメンバーそれぞれの得意分野を活かし、「熟成」というキーワードの下、じゃがいも、山わさび、コーヒーを熟成させ、そこに玉ねぎとニンニクを加えた詰め合わせ「熟成セット」を、「十勝いけだ屋」の商品として販売を開始しました。
 

十勝いけだ屋の熟成セットとお菓子セット▲十勝いけだ屋の熟成セットといけだ屋お菓子セット
※提供写真

 
また、Café&Life akaoのコーヒーをメインに、池田町内のお菓子屋でつくった焼き菓子に「十勝いけだ屋」のロゴをつけ、「いけだ屋お菓子セット」もつくりました。
 
池田町内のものなら何でもいいというわけではありません。生産者の顔が見える安心と安全を消費者に届けたいという想いと、「十勝いけだ屋」というブランドで物を売っていきたいという考えに合致したものが選ばれています。

 

「寿楽の息子」オーナーで料理人で
ソムリエの田中健二さん

池田町内で料理屋「寿楽の息子」を営む田中健二さんは、商品開発や食品加工のプロデュースなどで参加しています。

 
池田町にある料理屋「聚楽の息子」▲池田町にある料理屋「寿楽の息子」。田中さんのお父さんが寿司職人で、それを引き継ぎ、今は池田町の地産地消に力を入れたメニュー展開をしています。「十勝いけだ屋」のメンバーが集う店でもあります
 

「うちの店で飲み食いしながら、ああでもない、こうでもないと話していたところからスタートした会社です。ただ、私はみんなが集まる時間帯からが忙しくなるので、一緒に話すというより、集まっているのを見ている…という感じなんですけどね」と笑って話してくれた田中さん。
 

料理屋「聚楽の息子」の田中健二さん▲料理屋「寿楽の息子」の田中健二さん。「十勝いけだ屋」では、物を売るだけではなく、料理に変えて提供していきたいと語る田中さん。ソムリエの資格を活かし、地元の十勝ワインと合う料理の研究も怠りません
 
 
「十勝いけだ屋」のメンバーが生産した食材はもちろん、気づいたら池田産の食材が集まるようになってきたと言います。
 
「食で町おこしは、情報としては発信しやすい。池田産の食材を自分らしく加工して、『手を加えたらもっとおいしいしょ!』と言いたい」と田中さん。
 
「実は当初、仲間にならないかと声をかけてもらった時、すごく迷いました。飲食業なので時間的に活動に参加できないんじゃないかと思って。でも、トップ(細川さん)がしっかりしているので、自分は自分のできることをやろう、と思いました」(田中さん談)。
 
いま、「十勝いけだ屋」では池田産のじゃがいもを使ったコロッケの製造販売を予定しているそう。そこに、「寿楽の息子」で出している「いけだ牛 極メンチカツ」をセットにするという計画もあるそうです。

 

「Café&Life akao」のオーナー、
赤松好子さん

住宅街にある極々普通の一軒家。でも、玄関あたりに看板があるし、店っぽい雰囲気はある。
 
おっかなびっくりドアを開けると、(池田町には申し訳ないけれど)「ここは、本当に池田町なのか!?」と思うくらい、おしゃれで素敵な空間が広がります。
 
 
池田町にある「cafe&Life akao」▲池田町にある「Café&Life akao」。オリジナルブレンドのコーヒーとスイーツ、そして日替わりランチが人気。赤松さんがセレクトした雑貨も販売しています


 池田町にある「cafe&Life akao」店内
 

オーナーの赤松好子さんは池田町生まれですが、デザインと服飾の勉強をするため進学で町を離れ、やがて就職で東京へ。
 
「東京で好きな服飾の仕事をしていたかったのですが、デザインのファスト化が進んでオリジナリティを持ったものが受け入れられなくなっていると感じるようになり、このままではダメだな…と。そんな時に、カフェ文化に出会い、深く知るようになりました」と赤松さん。
 
表現するものを布ではなくコーヒーにする、と考えると赤松さんの中ではストンと腑に落ちたとか。
そして北海道へUターン。しばらく札幌でカフェの仕事をし、6年前に池田町へ戻ってきました。
 
 
「cafe&Life akao」の赤松好子さん▲「Café&Life akao」の赤松好子さん。「akao」は、戦後の物不足の時に、洋裁や料理など器用にこなして何でも自分でつくっていたという曽祖父の名前。「今でも親戚の語り草になっているひいおじいちゃんへのリスペクトです」
 

池田町に戻り、役場で「店をやりたい」と相談すると、「少し、今の池田町のことを知ってからの方がいい」とアドバイスされ、池田町観光協会で1年間働くことになります。
 
赤松さんは、「観光協会にいたおかげで、町のことを見直すことができたし、人脈もできた。今に活きていると思います」と話します。
 
「池田町には単品でも力のあるもがたくさんあるが、7人の力が集まればもっと情報発信ができるはず」と言う赤松さんに、今後「十勝いけだ屋」で取り組みたいことを尋ねました。
 
「私と寿楽の田中さん(なんと、同級生!)が技術提供して、加工品をつくることができれば…とか、町内の千代田堰堤に利用されていない建物があるので、そこを利用して『十勝いけだ屋』の飲食スペース…とか、いろいろ考えていることはあります」。
 
 

「十勝いけだ屋」のやることリストに、
北海道Likersが!

本業を持つ7人が集まるのは月1回。これからの「十勝いけだ屋」について話し合うことはもちろんですが、「地元に活力をもたらす」をテーマに、自分がやりたいこと、やってみたいことなど、どんなことでもいいから書いて貼り付けていく、ということをやっています。
 

十勝いけだ屋、ホワイトボードやることリスト

 
この中から、今後の「十勝いけだ屋」の商品が生まれたり、新たな取り組みがあるのかもしれない…と見ていたら、なんと北海道Likersの文字を発見!
 

十勝いけだ屋、やることリスト▲取材があるから仕込んだのでは?と一瞬疑ってしまいましたが、そうではなく、本当にメンバーの一人が書き込んだものだそうです
 

今回の取材が、地元に活力をもらたらす一助になれば!と思いました。
 
「十勝いけだ屋」は2019年3月で、やっと1年目を迎えます。地元に定着して雇用を生み出すという目標は、一朝一夕でできるものではありません。

それぞれが自分のスキルを活かして、互いに手を取り、足りない時は町内から力を補充し、「オール池田」で池田町を盛り上げる活動は、まさにこれから!
 
北海道Likersも、これからの「十勝いけだ屋」に注目しています。
 
 

関連リンク

十勝いけだ屋
十勝いけだ屋通販
有限会社細川経営ビジネス
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