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公開 | 村上 紗希

「あれ、どこかで見覚えがあるような…」mukawa energyって一体何モノ? ~北海道胆振東部地震 復興支援シリーズ(4)




むかわ町観光協会。職員2名の小さな観光協会です。
事務所がある町メインストリートは北海道胆振東部地震の震源地にかなり近く、基礎が大きく歪んだり崩壊してしまった家屋・商店が多い場所でした。

事務局長の荒舘さんは、変わり果てた町中心部を目の当たりにして愕然としたと言います。

しかし、幸いにも観光協会事務所の被害はドアの歪みとガラスに入ったヒビのみ。

一部損壊という判定は出たものの安全面は問題がなかったことから、役場の体制が整いボランティアセンターができるまでの間、乳幼児用支援物資の配布拠点として諸々の対応にあたっていたそうです。
 
そんなむかわ町観光協会がプロデュースしたグッズの中には、災害ボランティアや各メディアの方々もこぞって購入した、大人気のお土産品があります。
1度目にした人の心を掴んで離さない、その商品の名前は“mukawa energy”。今回は開発秘話や人気について探ってきました!

 

mukawa energy って何? 誕生のきっかけは? 

黒地に緑のイラストと白い文字。

遠目にはモンスターな某清涼飲料水のロゴに見えますが、どうも何かが違います。
近づくとその違和感の正体が判明。

そうこれは魚…シシャモのイラストなんです!


▲現在のラインナップは13種類です。壁にかけられているのは1番人気のTシャツは、男性はベーシックなタイプの「グリーン」、女性は「ブルー」を選ぶことが多いのだそう▲現在のラインナップは13種類。壁にかけられているのは1番人気のTシャツです。男性はベーシックなタイプの「グリーン」、女性は「ブルー」を選ぶことが多いのだそう
 
 
▲袖にもシシャモがあしらわれた「ブルー」Tシャツ。わき腹にプリントされたバージョンも人気です▲袖にシシャモがあしらわれた「ブルー」Tシャツ。わき腹にプリントされたタイプも人気です
 
 
3年前に登場してからというもの、売り切れが続出するこのmukawa energyシリーズ。

その大ヒットの裏側には、既存の概念にとらわれない柔軟な発想力と遊び心がありました。
 
 
▲観光協会のドアを開けるとこちらの方がフル装備で出迎えてくれます。キャップももちろんmukawa enargy!(あ、サングラスは違いますよ)▲観光協会のドアを開けるとこちらの方がフル装備で出迎えてくれます。キャップももちろんmukawa energy!(あ、サングラスは違いますよ)
 
 
▲ふと目線を落とすとこんなところにもシシャモ!▲ふと目線を落とすとこんなところにもシシャモ!
 
 
以前はまだスタッフ用ユニフォームが存在していなかったむかわ町観光協会。

物産展などに出店する際にも私服で対応しており、他のブースに比べてやはりPR力が足りないと感じていました。

「せっかくなら格好良くて、みんなが着たいって思えるようなユニフォームを作りたいよね」
スタッフの中でそんな話が出始めた頃、ちょうどテレビで話題になっていたのがイチロー選手が着用していた面白いTシャツ。

それにピン!と来たのだそうです。

むかわの名前が印象に残るものを作りたい。
そこからは試行錯誤の繰り返しでした。

「むかわ、ししゃも、それだけじゃ面白くないし…」「パッと見のインパクトが大切!」と意見を交わし様々なデザイン案を作る日々。

そして最終的に選ばれたのがこのmukawa energyだったのです。
 
記念すべき第1号はスタッフ用のポロシャツ。
これはあくまでも観光協会のユニフォームとして作ったものであり、販売する予定はありませんでした。

しかし、斬新で遊び心あふれるデザインは、イベント会場で注目を浴びることになります。
 

▲第1号は当時のスタッフだけに配布された非売品。袖に印字された観光協会の可愛いロゴマーク、実はむかわの「む」を崩したものだってご存知でしたか?▲第1号は当時のスタッフだけに配布された非売品。袖に印字された観光協会の可愛いロゴマーク、実はむかわの「む」を崩したものだってご存知でしたか?
 

▲胸元にはNi〇e風シシャモが。口を開けた表情がユニーク!▲胸元にはNi〇e風シシャモが。口を開けた表情がユニーク!

 

「みんながむかわの広報官に」 

「これは内輪向けのユニフォームで終わらせるのではなく、“記憶に残るお土産品”にできるのではないか」

こうしてmukawa energyプロジェクトはスタートしました。
 
第1弾はシシャモ漁解禁に合わせて販売を開始したパーカーとTシャツ。

それぞれ5,800円、2,500円と決して安いとは言えない価格ですが、その理由は国内生産のしっかりとした生地を使っているからなのです。
デザインも敢えてシンプルなものに仕上げることで、老若男女問わず着ることができます。

はじめのうちは、ママさんバレーのユニフォームとして採用されるなど、そのブームは町内を中心とした密やかなものでした。

しかしデザイン性の高さから、プライベートで着る人が増加。
それで注目される機会が増え、販売開始から3ヶ月で約200万円を売り上げる大ヒットへと繋がっていったのです。
 
「皆さん一人ひとりが意識せずともむかわ町の広報官になってくれているんです」
 
嬉しそうにそう語ってくれた荒舘さんの笑顔がとても印象的でした。 
 


豊富なラインナップをご覧あれ!

続々と新商品を生み出し続けるmukawa energy。

不動の人気を誇るのは、先ほどご紹介したシリーズ第1弾のパーカーとTシャツですが、他にも様々なグッズがあり、幅広い世代から支持されています。

シリーズ第5弾のネックウォーマーは、鵡川高校の生徒さんたちと協力して作られたもの。
若い世代の意見を積極的に取り入れていくことも、ヒットの秘密なのかもしれません。
 

▲モデルマネキンも着用! あたたかそうなネックウォーマーはロゴの緑がいい感じ▲モデルマネキンも着用! あたたかそうなネックウォーマーは緑色のロゴが素敵なアクセントに


▲マフラーもまたオシャレ! カッコよくて思わず買ってしまいました▲マフラーもまたオシャレ! カッコよくて思わず買ってしまいました

 
▲取材時にも、売り切れにつき入荷待ちのグッズがいくつかありました。恐るべし人気…▲取材時にも、売り切れにつき入荷待ちのグッズがいくつかありました。恐るべし人気…
 

少し予算オーバーかな…という方には、お手頃価格のグッズもいくつかありますのでぜひそちらを。

個人的オススメは靴下です。

メンズとレディースの2タイプあり、何より靴を脱いだ時のインパクトが抜群!
お土産やちょっとしたプレゼントにも良いですよ。
 

▲靴下500円。アイヌ語の「シュシュハム(柳の葉)」が変化した語がシシャモ、つまり「柳葉魚」とはシシャモのこと(写真提供:むかわ町観光協会)▲靴下500円。アイヌ語の「シュシュハム(柳の葉)」が変化した語がシシャモ、つまり「柳葉魚」とはシシャモのこと(写真提供:むかわ町観光協会)
 

▲正座をすると現れるオスとメス。まさか足裏にもいるなんて! 前に座っている人がこれを履いていたら…思わず二度見しちゃうかも(写真提供:むかわ町観光協会)▲正座をすると現れるオスとメス。まさか足裏にもいるなんて! 前に座っている人がこれを履いていたら…思わず二度見しちゃうかも(写真提供:むかわ町観光協会)
 

▲ステッカーは300円。好きなものにペタリと貼れば自分だけのmukawa energyグッズが完成!2ヶ月で800枚を売り上げました(写真提供:むかわ町観光協会)▲ステッカーは300円。好きなものにペタリと貼れば自分だけのmukawa energyグッズが完成!2ヶ月で800枚を売り上げました(写真提供:むかわ町観光協会)
 

ご紹介したもの以外にも、キャップ、ロンT(袖丈が長いTシャツ)、トレーナー、ウィンドブレーカー、キーホルダー、ワッペンなど、現在扱うグッズはなんと13種類!

しかもパーカーとTシャツ以外は毎年少しずつデザインを変えているのだそうです。
 

▲この写真の他にもまだまだあります▲この写真の他にもまだまだあります

 

テーマは「どうやってむかわをPRするか」

「常に違うことに挑戦したいんですよね。人によってツボって違うものだし、どこかに必ず遊びを入れていこうと思っていて。
いかに飽きさせないか、ということを大切にしています」
 
と熱く語ってくれた荒舘さん。

もしかしたらファンの間では「あのデザインは〇年前のだ!」「品切れになって買えなかった年のだ、羨ましい!」なんて会話が繰り広げられているのかもしれませんね。
 
 
▲「骨粗鬆症予防+抗酸化作用」の文字がシュールで好きです▲「骨粗鬆症予防+抗酸化作用」の文字がシュール。勉強になります!
 

▲135とプリントされたグッズもあります。何の番号なのかと思いきや、これは町内を流れる「鵡川」の長さ135kmのことなのだそう。センス抜群!▲135とプリントされたグッズもあります。何の番号なのかと思いきや、これは町内を流れる「鵡川」の長さ135kmのことなのだそう。センス抜群!
 

購入できる場所ですが、通年で取り扱っているのはむかわ町観光協会の事務所と観光協会のオフィシャルショップのみとなっています。

ししゃもシーズンの10~11月頃は町内のカネダイ大野商店でも販売しているそう。
またイベントに出店する際はブースに置いてあることもあるようです。
 
次はどんな新しいmukawa energyシリーズが生まれるのでしょうか。

様々な挑戦を続けていくむかわ町観光協会から、今後も目が離せません!
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村上 紗希

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