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公開 | nobuカワシマ

木造駅舎の無人駅で味わう極旨ラーメン、止別駅のらーめんきっさ「えきばしゃ」にて




オホーツク海沿岸などを走るJR釧網(せんもう)本線の止別(やむべつ)駅には、
昔懐かしい木造駅舎を利用した「らーめんきっさ『えきばしゃ』」があります。

豚骨×鶏ガラをじっくり煮出した極旨ラーメンは絶品!
鉄道旅や網走・知床観光をする人たちに秘かに人気のスポットです。


駅の名前はやむべつ駅。でも、ここの地名は「やんべつ」です▲駅の名前はやむべつ駅。でも、ここの地名は「やんべつ」です

 

目次

・止別駅ってどこ?
・こんなところにラーメン店!? 
・海の幸たっぷり「駅長ラーメン」を食べるべし!
・小腹がすいたら「でんぷんだんご」
・いつまでも地域の中心

 

止別駅ってどこ? 

止別駅は、網走駅と東釧路駅(列車は釧路駅発着)を結ぶ釧網本線にある無人駅。
観光客で賑わう知床斜里(しれとこしゃり)駅と浜小清水駅の間にあります。

 
釧網本線は流氷が押し寄せるオホーツク海沿いを走ります▲釧網本線は流氷が押し寄せるオホーツク海沿いを走ります


止別駅に停車する列車は日に数往復。
下車をするにはちょっとハードルが高いので、列車の時間は事前に要チェックです。
 

こんなところにラーメン店!? 

止別駅から海は見えないので観光とは無縁の無人駅と思いつつ、
日中も夜も観光客や地元客がやってきます。

その理由は、ひと昔前の映画やドラマに出てきそうな可愛らしい木造駅舎で、
極旨のラーメンを食べられるから。

もっとも、列車で訪問するより車で訪問する人のほうが圧倒的に多い模様。
ホントは列車の駅なんですけどね…。

 
パッと見は駅。でも、ラーメンののぼりが出ています▲パッと見は駅。でも、ラーメンののぼりが出ています


止別駅には元駅事務所などを活用した飲食店、
「らーめんきっさ『えきばしゃ』」があります。

駅入口を入ると待合室があり、
中へ入ると正面にはホームへ出る扉、左にはお店の扉があります。

 
駅待合室。お店の扉を開けて中へ入ってみましょう▲駅待合室。お店の扉を開けて中へ入ってみましょう


店内にはカウンター席とテーブル席、小あがり席があり、いかにも喫茶店という雰囲気。
でも、窓の外は駅のホーム。
列車の本数が少ないとはいえ、食事をしながら列車が発着する様子も眺められます。

 
メニューをオーダーして待っていると、ちょうど列車がやってきました▲メニューをオーダーして待っていると、ちょうど列車がやってきました


ここで味わえる料理は、店名にもあるとおり、主にラーメン。
しお、しょうゆ、みそなど定番の味のほか、カニラーメンや角煮ラーメンなどもあります。

豚骨と鶏ガラ、野菜を約17時間かけてじっくり煮出したスープに、
チャーシューをじっくり漬け込み作った醤油ダレなどを合わせた本格派。

無人駅なのに、手間暇かけてしっかり作られたラーメンを味わえるんです!

 
こうして見ると駅なのですが、よーく見ると中はお店。不思議なロケーションです▲こうして見ると駅なのですが、よーく見ると中はお店。不思議なロケーションです

 

海の幸たっぷり「駅長ラーメン」を食べるべし! 

ここでぜひ味わいたいラーメンは、海の幸がたっぷり入った「駅長ラーメン」。

スープは基本みそですが、しおでも可能。
しょうゆは海の幸との相性がイマイチなので提供しないのだとか。

 
駅長ラーメン、定番のみそでオーダー▲駅長ラーメン、定番のみそでオーダー


スープをひと口。
「うわ~!海の幸、磯の風味がふわ~っと鼻に抜けてよい感じ♪」


駅長ラーメンは、ベースのスープに味噌ダレを入れるだけではなく、
スープにカニ爪やホタテを入れて軽く煮出しているそうです。
海の幸のうま味が溢れ出ているこのスープ、飲み干せちゃいそう!

では、肝心の具材と麺を味わいます。

 
具材、おっきい!▲具材、おっきい!


具材は、オホーツク産のホタテやイクラ、カニ爪、エビのほか、
ワカメやギンナンソウ、コーンに、シナチクとネギ。
なかなかモリモリです。

 
イクラは塩気が少なくラーメンにもよく合います▲イクラは塩気が少なくラーメンにもよく合います

 
カニ爪は身がホロッとほぐれやすく食べやすいです▲カニ爪は身がホロッとほぐれやすく食べやすいです


麺は黄色い中太ちぢれ麺。プリッとした食感で、スープにもよく絡みます。

これは極旨!麺や具材はもちろん、スープまで綺麗さっぱり完食しちゃいました。

 

小腹がすいたら「でんぷんだんご」 

ラーメンはボリュームが多くて厳しいけど小腹が空いている、
という人には「でんぷんだんご」がおすすめ!

 
名前のとおり、でんぷんのだんご。軽く塩気がきいているので、調味料などは特段不要です▲名前のとおり、でんぷんのだんご。軽く塩気がきいているので、調味料などは特段不要です


止別駅がある止別地区は、じゃがいもとビート、小麦の生産が盛んな農業地帯。
地元産物のPRにと作られた製品で、
地元産のじゃがいも「キタアカリ」などから作ったでんぷんと金時豆をだんご状にし、焼いたものです。

まるでお餅のような弾力のあるだんご。
できたて熱々のうちに食べると軟らかくホクホク感もあります。
軽くちょっと食べたい、喫茶店で飲み物とともに軽くつまみたい、という時にピッタリ!

 

いつまでも地域の中心 

止別駅にはかつて駅員が常駐していて、
止別地区の中心地、地域の顔のような存在でした。

ただ、当時の国鉄の経営合理化のため、1985(昭和60)年に駅が無人化。
この時、地域の人たちは、地区の中心施設である駅を何とか残そうと動きました。
集会場にしようという案があったものの、収益を生まないため却下。

そこで、駅近くで雑貨店を営んでいた菊地商店の店主が一念発起し、
1987(昭和62)年1月に駅舎を借りてラーメン店をオープン。
知人にラーメンの作り方を教えてもらい、独自の味を生み出しました。

その後店主が他界しましたが、奥さんが味を引き継ぎ、現在に至ります。

 
外は真っ暗。駅、というかお店の中は明るく人の姿もちらほらと▲外は真っ暗。駅、というかお店の中は明るく人の姿もちらほらと


止別駅には、駅員がいなくてもラーメン店の店主がいます。
日が暮れた夜になっても駅は明るく、極旨ラーメンを求めて地域の人たちがやってきます。
無人駅になっても、ここは昔と変わらず地域の中心なようです。

無人駅の極旨ラーメン、知床観光や網走観光の途中に立ち寄ってみてはいかが?
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