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公開 | 村上 紗希

門外不出の生タレが味の決め手! こだわりギッシリのあづまジンギスカン ~北海道胆振東部地震 復興支援シリーズ(3)

今年で創業50年を迎えた、「あづま成吉思汗本舗 有限会社市原精肉店」。

厚真町中心部のメインストリート沿いに店舗を構え、町内外問わず多くの人から愛される老舗も、あの日震度7の凄まじい揺れに襲われました。


▲看板は、震災前日の台風で破損したため取り外しています▲看板は、震災前日の台風で破損したため取り外しています


店舗や倉庫ではストックが崩れてしまい、肉や商品など合わせて約300kgを廃棄せざるを得なかったのだそうです。

停電や断水の影響で加工場を再稼働させることもできず、社長の市原さんは一体どこから手を付けてよいのか途方に暮れたと言います。

しかし、落ち込んでいる暇はないと気持ちを奮い立たせ、震災翌日からは片付けと並行して店舗前や避難所で炊き出しも行いました。
相次ぐ余震で心休まらない日々が続く中、日頃から親しんでいる名物ジンギスカンのあたたかい味にほっとした人も多かったことでしょう。


(写真提供:あづま成吉思汗本舗 有限会社市原精肉店)


一方で危ぶまれていたのが、北海道の食の祭典“オータムフェスト”への出店です。

9月17日には店舗営業を再開したものの、地震から半月しか経っていないタイミングだったため、まだ落ち着いたとは言えない状況でした。

ですが「厚真町の元気を伝えたい」「食べに来てくれた人たちの“頑張って!”という声をみんなに届けたい」という決意を胸に、9月23日から最終日までの8日間出店。

被災地を支援したいという気持ちとその美味しさで多くの人が集まり、途中で肉が足りなくなってしまうほどの大盛況に終わりました。

そんな市原精肉店の看板商品は、町民の心の味「あづまジンギスカン」。
厚真町の店舗はもちろん、空港や札幌駅の物産店などでも購入できるほか、ふるさと納税の返礼品にもなっています。

食べたことがある方はご存知かと思いますが、とってもフルーティーでジューシーな味わいが特徴なんです!

「どんなこだわりがあるの?」「よりおいしく食べられる焼き方は?」などのほか、店舗でしか買えない商品などについてもお伺いしてきました。 

 

なまらジューシーなジンギスカン、そこにはどんなこだわりが? 



▲目を引く真っ赤なパッケージ▲目を引く真っ赤なパッケージ


肉は脂がのったマトンを使用しています。

マトンとは生後2年から7年ぐらいまでの大人の羊肉のこと。
独特の香りが強く肉質も引き締まり、生後1年未満の羊肉であるラムに比べてコクと旨みが強いのが特徴です。

そのマトンをじっくりと熟成させ、本当に美味しいタイミングを見極めたら、最後は職人の手で余分な脂をカットしていきます。

そして味の決め手となる店オリジナルの生タレには、壮瞥町産の生リンゴ、岩見沢市産の生玉ねぎがたっぷり。

「生」、つまり加熱しないため、タレの中には野菜や果物の天然酵素が生きたまま含まれているわけですが、それが美味しさの秘密なんです!

この酵素の働きにより肉質が柔らかくなり、焼いたときの香りもグッとフルーティーに。
今も機械で量産などはせず、昔ながらの方法で1つ1つ丁寧に作られています。


▲ジューシーさ、伝わりますか?▲このジューシーさ! ご飯にする? それともビールにする?(写真提供:あづま成吉思汗本舗 有限会社市原精肉店)
 


オススメの食べ方をご紹介!

ここまで知ったら食べ方にもこだわりたいですよね! なので、より美味しく味わうためのポイントを伺ってきました。

まず解凍の仕方です。

多くの場合は冷凍状態で販売されています。

できれば食べる日の2日前から冷蔵庫でゆっくりと解凍してください。
そうすることで生タレが肉に馴染んでより美味しくなります。


▲パッケージ裏面に記載された「美味しい召し上がり方」。イラストが可愛い!▲パッケージ裏面に記載された「美味しい召し上がり方」。イラストが可愛い!


次は焼き方です。

袋にはタレもたっぷり入っていますが、そこから肉だけを取り出して焼きましょう。

そして温度は中火でじんわりと。
焼きすぎるとせっかくのジューシーな肉が硬くなってしまいます。

ジュっと音が鳴るような温度はNGなのだそう。


▲内容量400gのうち約1/3は特製の生タレです。勿体ない気もしますがそこはグッとこらえて肉だけを焼いてください▲内容量400gのうち約1/3は特製の生タレです。勿体ない気もしますがそこはグッとこらえて!


この3点に気を付ければより美味しく味わえるはずです。ぜひ試してみてくださいね!
 

  
市原精肉店に足を運んでみよう!

あづまジンギスカンは北海道内の各取扱店市原精肉店のネット通販で購入することができます。ですが、実は厚真町の店舗でしか買えないものがあるんです。

それは冷凍していないチルドのジンギスカン!

生の肉や魚を冷凍すると、解凍した時にどうしてもドリップと呼ばれる水分が出ます。
このドリップには旨み成分も含まれているため、冷凍前に比べるとどうしても味が少し落ちてしまうのです。

しかしチルドであれば水分も旨みも逃げることはありません。

ジューシーさは生タレのおかげで冷凍品でも十分に味わえますが、店舗にお越しの際はここでしか買えないチルド品をぜひ。

やみつきになりますよ!
 
そしてジンギスカン以外にも精肉店ならではの商品やサービスがあります。
例えば毎週木曜には、厚真町がある北海道胆振地方の新鮮な生豚を仕入れています。


▲部位も様々▲部位も様々。色味からも新鮮さが伝わってきます


▲上が冷凍されていた豚肉、下が生肉です。それにしても「こまぎれ」とは思えない厚さ…しかも安い! 食べ応え抜群で満足度◎▲上が冷凍されていた豚肉、下が生肉です。それにしても「こまぎれ」とは思えない厚さ…しかも安い! 食べ応え抜群で満足度◎


▲左の豚肉の周りに出てきている白っぽい水分、これがドリップです。もちろんこちらが冷凍されていた方の肉。右の生豚との違い、伝わりますか?▲左の豚肉の周りに出てきている白っぽい水分、これがドリップです。もちろんこちらが冷凍されていた方の肉。右の生豚との違いは一目瞭然!


シンプルに塩で食べ比べてみると、その違いがはっきり分かります。

冷凍されていた方の肉ももちろん美味しいのですが、生豚の方がより柔らかく旨みが強い!
地元産というのも嬉しいですよね。

なおこの生豚ですが毎週木曜から日曜までの曜日限定販売です。
大人気のため、在庫がなくなったらその週は終了となりますのでご注意を。

他に、嬉しい無料サービスもあります。

生ラム肉と豚肉は、用途や要望に応じてスライスの厚さ指定ができちゃうんです。
好きな部位を、好きな厚さに、そして好きな枚数だけ用意してもらえるので手間も無駄も省けると大好評!

店舗が混みあうこともあるため、こちらは事前予約がオススメです。





▲今回は生豚を1mm、3mm、6mmでお願いしました。2cmまでなら好きな厚さに対応してもらえます。しゃぶしゃぶ、生姜焼き、ステーキまでなんでもござれ♪▲今回は生豚を1mm、3mm、6mmでお願いしました。2cmまでなら好きな厚さに対応してもらえます。しゃぶしゃぶ、生姜焼き、ステーキまでなんでもござれ♪


ジンギスカンや精肉だけではなく、味付きの鶏肉やホルモン、つくねや餃子など様々なオリジナル商品を販売しています。

店舗にお越しの際はこれらもチェックしてみてください!


▲手前がジンギスカンなどの味付き肉コーナー▲いつも笑顔で迎えてくれるスタッフさん。いろいろと相談しやすいのも大きな魅力


▲奥のゴールドのパッケージはロースジンギスカン。脂身少なめ▲奥のゴールドのパッケージはロースジンギスカン。脂身少なめでヘルシー


▲このラインナップはBBQしたくなっちゃいますね!▲このラインナップはBBQしたくなっちゃいますね!


▲人気商品の牛すじ。温めるだけでこってりとろとろの本格的な味わいが楽しめます▲人気商品の牛すじ。温めるだけでプルプルとろとろの本格的な味わいが楽しめます


▲精肉コーナー。手前が曜日限定の生肉です▲精肉コーナー。手前が曜日限定の生肉です


▲ジンギスカンや焼肉のタレから網、さらにはジンギスカン鍋まで完備! ▲ジンギスカンや焼肉のタレから網、さらにはジンギスカン鍋まで完備! 

 

「ジンギスカン文化を守りたい」という想い

定番である醤油味のあづまジンギスカン。

その伝統を守る一方で、市原精肉店では新商品の開発も積極的に行っています。

例えば塩味のジンギスカンです。
特に今年から発売になった「塩コロジンギスカン」は食べ応えのある肩の肉を使っています。

仕込む手間はかかりますが、さっぱりとした味わいで肉の旨味を感じやすく、若い人たちに人気があります。


▲肩ロースを使ったタイプの塩ジンギスカンや、鍋として楽しめる煮込みジンギスカンも! ▲この日は残念ながら、塩コロジンギスカンは完売につき見当たらず…。でも肩ロースを使ったタイプの塩ジンギスカンや、鍋として楽しめる煮込みジンギスカンを発見!


▲ジンギスカンではありませんが「ぶたのどがしら」も今年から登場。しっかりとした肉らしさとサクサクした食感を同時に楽しめます。スーパーではあまりお目にかかれない部位です▲ジンギスカンではありませんが「ぶたのどがしら」も今年から登場。しっかりとした肉らしさとサクサクした食感を同時に楽しめます。スーパーではあまりお目にかかれない部位です


「これから作ろうと思っているのは、産地が違うジンギスカンの食べ比べセットです。
一口に羊肉といっても、ニュージーランド、オーストラリア、フランス、アメリカなど様々な産地があります。
品種の違いはもちろん、その環境や育て方によっても肉の味が全然違うので、面白いと思うんですよね」
 
と語ってくれた市原さん。


(写真提供:あづま成吉思汗本舗 有限会社市原精肉店)


“若い世代のお客さんにも受けるものを作ることで、ジンギスカン文化を守りたい”

その想いは、昔ながらの製法で作られる新しい味を通して、これからも厚真町から全国へと届けられていくはずです。
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村上 紗希

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