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公開 | チバタカコ

キーワードは「伝統の漁師めし」「岩内」「鰊」「お茶漬け」、そして「和次郎」

岩内鰊和次郎


岩内町から「伝統の漁師めしだけど、なまら美味い、糠鰊のお茶漬けができた」との情報が北海道Likersに届きました。その名が「和次郎(わじろう)」。で、和次郎って、誰?

 

目次

・岩内町といえば、アスパラ、野性ホップ、そして夜景
・岩内鰊和次郎は、綿密に練られた岩内グルメ
・伝統の漁師めし 岩内鰊和次郎とは
・髙島旅館に宿泊すると、糠鰊茶漬けが食べられる
・そもそも「和次郎」って誰?


 

岩内町といえば、アスパラ発祥地、
野性ホップ発見地、そして日本夜景遺産認定の夜景

岩内町は、積丹半島の左側の付け根あたりに位置する町。

北海道を代表する農産物であるアスパラガス発祥の地で、北海道で初めて野生のホップが発見された地として知られています。このホップが北海道のビール醸造のきっかけにもなりました。
 
また、円山展望台からの夜景が、2018年に「日本夜景遺産」(日本夜景遺産事務局)として新しく認定されました。


円山展望台から岩内町が一望できます▲日中の岩内町。これが夜になると…
※提供写真
 

日本夜景遺産に認定された岩内町の夜景▲日本夜景遺産に認定された岩内町の夜景。イカ漁の時期は、漁火が一層夜景を美しく見せてくれるそうです
※提供写真
 

北海道Likersで紹介した「たつかま」やタラコも有名です。

 

岩内鰊和次郎は、綿密に練られた岩内グルメだった

かつてニシン漁が盛んだった岩内町では、保存食として糠と塩で熟成させた「糠鰊(ぬかんしん)」が、家庭料理として食されていました。
 
しょっぱい糠鰊は、焼いてご飯のおかずに、あるいは、ほぐしてご飯にのせ、お茶漬けとして、どこの家庭でも普通に食べられていたものです。
 
その糠鰊のお茶漬けを、いまに復活させたのが岩内鰊総合研究所。ブランドとしての「岩内鰊和次郎」を展開・発信しています。
 

岩内鰊総合研究所所長、兼グルメ魚っチャーの櫛田泉さん▲岩内鰊総合研究所所長、兼グルメ魚っチャーの櫛田泉さん
 

そもそもの始まりは2016年、岩内商工会議所との懇談中に出た「ご当地グルメのような、岩内観光の目玉になるようなものをつくりたい」という話がきっかけでした。
 
小樽商科大学出身で、学生時代からマーケティングや商品開発などを経験してきた櫛田さんが中心となり、地域ブランドとして成功している宇都宮餃子や富士宮やきそばをお手本に、

・岩内の歴史や文化とつながりの深いもの
・幅広い世代で味わえる地域の味
・旅行商品になるもので岩内観光(バスツアーなど)誘致につながるもの


ということで、考え出されたのがレトルトパックのお茶漬け「伝統の漁師めし 岩内鰊和次郎」です。
 

レトルトのお茶漬け「伝統の漁師めし 岩内鰊和次郎」▲レトルトのお茶漬け「伝統の漁師めし 岩内鰊和次郎」
 
 
岩内で古くから食されていた糠鰊をブランドにするなら、手っ取り早く糠鰊を商品にすればいいのでは?と尋ねたところ、

「お土産品として考えた時、日持ちがするものや常温保存ができるレトルトが良いとバイヤーさんからアドバイスをもらいました。それに、糠鰊単体は冷凍しなければならず、例えばドライブ途中で道の駅で買っても保存が大変だし、取り寄せると送料もかかります」と櫛田さん。
 
なるほど、そこまで考え抜かれたものでしたか!

 

伝統の漁師めし 岩内鰊和次郎とは

お茶漬けというと、フリーズドライのものをイメージしますが、レトルトになっているのには理由があります。


レトルトのお茶漬け「伝統の漁師めし 岩内鰊和次郎」の中身▲箱の中は、極々普通のレトルトパック
※撮影:チバ


・ちょうど良い塩梅の糠鰊がゴロゴロ入っている
・予め出汁が効いているのでお湯をかけるだけで本格的な味わい
・好みで塩加減を調整したり、海苔や唐辛子を加えるなどアレンジができる

糠鰊を、いま、まさにほぐしてご飯にのせたかのようなお茶漬けになります。


鰊和次郎をごはんにのせる▲レトルトをご飯にのせると、糠鰊がゴロゴロ。予め味のついた出汁も入っています。このままでも食べられますよ
※撮影:チバ


鰊というと、小骨が多いのが気になるところですが、これは高圧釜を使って調理することで、小骨が全く気にならないくらい柔らかくなっています。


鰊和次郎にお湯をかける▲出汁が入っているので、お湯をかけるだけ。きざみのりとネギをトッピングしてみました
※撮影:チバ


糠鰊は保存食なので、そもそもはしょっぱい(塩辛い)ものです。
商品化にあたり試食したところ、ややしょっぱくて塩分が気になるという声が多かったことから、出汁の塩加減を控えめにするなどして、子どもから高齢者まで、誰もが楽しめるような味に調節しました。

これは、お酒を飲んだ後の〆にぴったりです。
子どもももちろん食べられますが、気持ち的には「子どもにはまだ早い」。そう、大人のお茶漬けとはまさにこのこと。


お茶漬けにした鰊和次郎▲ちょうど良い塩加減で、サラサラ食べられます。糠鰊がおいしいのはもちろん、きざみ昆布がいい仕事をしています! 
※撮影:チバ


〆のお茶漬けですが、ちょうど良い塩加減のせいで、またもう一杯飲みたくなる…そんな味です。

 

岩内町の髙島旅館に宿泊すると、
糠鰊のお茶漬を食べることができます

ブランドとしての岩内鰊和次郎は、このレトルトのお茶漬けが第一弾となりますが、次のステップとして、岩内町内の飲食店でも糠鰊のお茶漬けが食べられるようにしたいという目標が、櫛田さんにはあります。
 
わかりやすいイメージは、別海町のジャンボホタテバーガー網走ちゃんぽん石狩市「あき味の会」の石狩鍋のような感じです。

しかし、ルールをがちがちに決めるのではなく、それぞれの飲食店が自由にオリジナリティのある糠鰊茶漬けを提供できるようにしたいと櫛田さんは言います。

そして、その糠鰊茶漬けを食べるために、道内外から岩内町に人が来るようにしたいという大きな目標を掲げています。

今現在(2018年12月)、岩内町で糠鰊茶漬けが食べられるのは、髙島旅館のみで宿泊客限定(要予約)です。

実は、髙島旅館はこの岩内糠鰊和次郎をつくる時に、櫛田さんと一緒に試行錯誤を重ねた仲間。試作品をつくり、商品の味をカタチにしたキーマンの一人でもあります。

 
髙島旅館四代目 髙島将人さん▲髙島旅館の四代目、髙島将人さん。「いわない温泉 髙島旅館」は、エゾアワビなど地元で捕れた海産物たっぷりの夕食&朝食が人気の老舗旅館です。弟で料理人の髙島瑛人さんも岩内糠鰊和次郎ブランドをつくりあげた仲間

 
髙島旅館の糠鰊茶漬け▲髙島旅館の糠鰊茶漬け。お椀のふたを開けると、糠鰊の香りがふわりと漂います


髙島旅館の糠鰊茶漬けは、糠鰊の半身がどん!とのっていて、薬味もたっぷり。料理自慢の旅館だけあって、〆のお茶漬けですが見た目から違います。

 
髙島旅館の糠鰊茶漬けに一番出汁をかける▲一番出汁をかけて…


高島旅館の鰊茶漬けをほぐす▲糠鰊をほぐしながらいただきます。糠鰊の塩気、一番出汁、そこにショウガがアクセントになり、あっという間に完食してしまうおいしさ


レトルトの岩内糠鰊和次郎とは違いますが、昔から岩内町で食べられてきた郷土料理を今風にリメイクして味わうことができるので、髙島旅館に宿泊したらぜひ予約して、「岩内の味」を楽しんでみてください。

このお茶漬けを食べるために、髙島旅館に泊まる…というのも、アリですよ。

 

そもそも「和次郎」って誰?何者ですか?

和次郎、和次郎と連呼していますが、そもそも、和次郎って誰?と、そろそろ思っていますよね?

和次郎とは、明治時代の岩内に実在したニシン漁師で、明治2年に青森県から岩内へ移住してきました。和次郎の記録は、岩内町全修寺の檀家の古い記録に残っています。


和次郎の長男が奉納した地蔵▲和次郎の長男が奉納した地蔵が、岩内町円山観音敷地内にあります


実在した人物なのは間違いないが、勝手に名前を使っていいものか?と思ったら、なんと!和次郎は櫛田さんのご先祖で、櫛田さんが6代目にあたるそうです。


岩内糠鰊和次郎ブランドを立ち上げた皆さん。左から、髙島将人さん、櫛田泉さん、髙島瑛人さん▲岩内糠鰊和次郎ブランドを立ち上げ、これから岩内町を盛り上げていこう!と活動中の皆さん。左から、髙島将人さん、櫛田泉さん、髙島瑛人さん


「岩内観光の目玉になるブランドをつくりたい」からスタートした岩内糠鰊和次郎。30代の若い世代が中心となり、他所の成功例の良いところをたくさん吸収し、それを地元に置き換えたらどうなるのか、どうすれば地元の良いところをもっと活かせるのか、勢いだけではなく将来を見据えて考えた取り組みは、いま、はじまったばかりです。

まずは、糠鰊のお茶漬け「岩内糠鰊和次郎」をたくさんの人に知ってもらい、食べてもらい、「岩内に行ってみようかな」と興味をもってもらいましょう!

「岩内糠鰊和次郎」は、岩内町の「道の駅いわない」、小樽駅内「駅なかマートタルシェ」、札幌のさっぽろ地下街オーロラタウン「きたキッチンオーロラタウン店」などで購入することができます。また、通販でも購入可能。販売店や通販購入方法など詳しくは、岩内鰊和次郎のHPをチェックしてみてください。

 

関連リンク

岩内鰊和次郎(岩内鰊総合研究所)
髙島旅館
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