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公開 | nobuカワシマ

尾岱沼からアザラシと打瀬舟が浮かぶ野付湾と荒涼としたトドワラへ

野付湾の打瀬舟(写真提供:別海町観光協会)▲野付湾の打瀬舟(写真提供:別海町観光協会)


時折アザラシが頭をのぞかせる野付(のつけ)湾は絶好のビュースポット。
初夏と晩秋には三角の帆をはためかす打瀬舟が水面に浮かび、真冬には全面結氷して水平線ならぬ氷平線が広がります。

対岸には野鳥の楽園、野付半島が広がり、この世の果てかと思うような雰囲気を感じるトドワラがあります。
まるで別世界にやってきたかのような光景を眺めに行ってみましょう。

 
立ち枯れた木が立つトドワラ(写真提供:別海町観光協会)▲立ち枯れた木が立つトドワラ(写真提供:別海町観光協会)

 

目次

・観光拠点は、根室や知床が間近な別海町の尾岱沼
・明治時代から変わらぬ漁法、打瀬舟で北海シマエビ漁
・野付湾を観光船で横断!
・いずれは海に沈み消えていくトドワラ
・野付湾は北海道のウユニ塩湖!?


 

根室や知床が間近な別海町の尾岱沼

野付湾の観光拠点は、野付湾に面した別海町の港町、尾岱沼(おだいとう)。
中標津空港から車で35~40分で行くことができます。

知床の羅臼までは車で約1時間、根室市街地までは約1時間15分。
野付湾の風景を楽しむのとともに、道東観光の拠点にもベストです。

 
尾岱沼はここ!(Google mapより)▲尾岱沼はここ!(Google mapより)


尾岱沼の港周辺には飲食店や温泉宿などがあり、
この地で水揚げされた北海シマエビやホタテなどを味わえますよ。

 
尾岱沼の温泉宿、楠旅館の夕食の一部。北海シマエビの茹で、刺身、揚げを堪能♪▲尾岱沼の温泉宿、楠旅館の夕食の一部。北海シマエビの茹で、刺身、揚げを堪能♪

 

明治時代から変わらぬ漁法、打瀬舟で北海シマエビ漁

尾岱沼の目の前に広がる野付湾では、
明治時代から続く伝統的な打瀬舟による北海シマエビ漁が有名。

 
風を受けて三角の帆をはためかせて静かに進む様子がとても絵になります(写真提供:別海町観光協会)▲風を受けて三角の帆をはためかせて静かに進む様子がとても絵になります(写真提供:別海町観光協会)


打瀬舟はエンジンをとめ帆を立てて風力で進む引網漁の船。
なぜ通常の漁船ではなく、帆を立てて進む漁船なのでしょう?

その理由は、北海シマエビの棲みかである「アマモ」を傷つけないようにするため。

 
野付湾の海底にびっしり生えるアマモ。水深が浅いので海底がよく見えます▲野付湾の海底にびっしり生えるアマモ。水深が浅いので海底がよく見えます


野付湾は水深が2~5メートルと極めて浅い海。
エンジンを動かすとアマモを傷つけてしまうため、
現在でも風力に頼って漁をしているのです。

 
水揚げされた北海シマエビ(写真提供:別海町観光協会)▲水揚げされた北海シマエビ(写真提供:別海町観光協会)

 
茹でて真っ赤になった北海シマエビ(写真提供:別海町観光協会)▲茹でて真っ赤になった北海シマエビ(写真提供:別海町観光協会)


打瀬舟が出る時期は、例年6月中旬~7月中旬と、10月中旬~11月上旬。
地元の漁業関係者が資源調査のうえで漁の時期を決めているので、毎時期の詳細な日程は異なります。

また、正確な日時が決まるのは毎時期、漁が始まる直前。
地元の人ですら、直前にならないと次の漁期がいつからかわからないそうです。

ということは、行った時に打瀬舟を見られるかどうかは運次第!?

過去の漁期は別海町観光協会のホームページに掲載されているので、
どの日程で訪れるか検討する時の参考になりますよ。

(参考)別海町観光協会サイト「北海シマエビQ&A」

 
仮に打瀬舟を見ることができなくても、北海シマエビは味わえます!(写真提供:別海町観光協会)▲仮に打瀬舟を見ることができなくても、北海シマエビは味わえます!(写真提供:別海町観光協会)

 

野付湾を観光船で横断!

野付湾の自然を肌で感じるなら、春から秋に尾岱沼から出航している観光船に乗るのがベスト。
特に、6月中旬~7月中旬の北海シマエビ漁の時期は、観光船の上から打瀬舟を眺めることもできます。

 
尾岱沼から出航する観光船▲尾岱沼から出航する観光船


いくつかのコースが出ていますが、メインは野付湾を横断するトドワラコース。
尾岱沼の対岸にある野付半島のトドワラを巡るコースです。

 
船上のデッキに立つことも可能!野付湾と野付半島の先には知床連山の山々が連なります▲船上のデッキに立つことも可能!野付湾と野付半島の先には知床連山の山々が連なります


野付湾は北海シマエビの棲みかであるとともに、
アザラシにとっても天国の海。

なぜなら、水深が浅いため外敵が入って来ないから。
水面に隠れている浅瀬の上はアザラシのたまり場です。

 
まるでモグラたたきゲームでもしているかのごとく、アザラシの頭が各所からプカプカと浮かんでは沈んでいました▲まるでモグラたたきゲームでもしているかのごとく、アザラシの頭が各所からプカプカと浮かんでは沈んでいました


観光船に乗っていると、肉眼でもアザラシの姿を多数発見できます。
カメラのズームや双眼鏡を使うと、アザラシの髭までバッチリ見えるくらい、
間近にはっきりくっきり見えますよ。

 
海越しにトドワラが間近に見えてきました▲海越しにトドワラが間近に見えてきました


尾岱沼からトドワラまでは30分の船旅。
下船して、さいはて感いっぱいのトドワラを散策してみましょう。

 

いずれは海に沈み消えていくトドワラ

トドワラは、トドマツの森が海水の侵食によって立ち枯れた場所。
荒涼とした風景で、これぞ最果て、地の果てという雰囲気いっぱい!


とても奇異な光景▲とても奇異な光景

 
さいはて感がありつつ、ここは野鳥の宝庫。オジロワシを発見!▲さいはて感がありつつ、ここはオジロワシなど野鳥の宝庫。訪れた時はラッキーなことに、この地ではちょっと珍しいというハヤブサを発見!


トドワラがある野付半島は、知床半島と根室半島の間にある日本最大の砂嘴(さし)。
海流により運ばれた砂が堆積した陸地のため高い山はなく、
場所によっては半島の両岸を歩いて2、3分で横断できるくらい、細長い地形です。
両岸の幅が一番狭いところはたった約50m!陸上選手がダッシュしたら一瞬で半島横断できちゃうかも!?

 
野付半島は海に突き出たエビの尻尾のような形をしています(写真提供:別海町観光協会)▲野付半島は海に突き出たエビの尻尾のような形をしています(写真提供:別海町観光協会)


野付湾と野付半島周辺は地球のプレートの沈みこみの影響を受け、
地盤沈下が大きい地域。
毎年約1.5cmも沈下しているそうです。


海をまたぐ散策路の橋。昔は干潮時には橋がなくても渡れたそうですが、現在は干潮時でも海水が入り込むため橋が必要▲海をまたぐ散策路の橋。昔は干潮時には橋がなくても渡れたそうですが、現在は干潮時でも海水が入り込むため橋が必要


そのため、かつて森だったところへだんだんと海水が流れ込み、
年々海の面積が広がっています。


枯れた木が倒れ根のみになっているところが多々。10月になると海岸の湿地に自生するサンゴ草が赤く染まります▲枯れた木が倒れ根のみになっているところが多々。10月になると海岸の湿地に自生するアッケシソウ(通称サンゴソウ)が赤く染まります

 
同じく10月頃にはウラギクも咲き、薄紫色に染まります(写真提供:別海町観光協会)▲同じく10月頃にはウラギクも咲き、薄紫色に染まります(写真提供:別海町観光協会)


20~30年前にトドワラを訪れた人は、立ち枯れた木がもっとあったと言います。
年月とともに風化が進んで倒木し、近年は本数が減ったようです。

沈下して海水が浸食するとともに風化も進み、
いずれはこの風景も見られなくなるかも!?

見に行くなら少しでもお早目に!

 

野付湾は北海道のウユニ塩湖!?

野付湾は周囲を陸地に囲まれているため比較的波がおだやか。
波が少なければ空を映し出す水鏡になります。

 
静かな湖のような光景が広がる野付湾▲静かな湖のような光景が広がる野付湾


また水深が浅いため、真冬は一面が凍りつき大平原ならぬ大氷原が広がります。
海上、というか氷上を歩けるんです!(要ガイド同行)

 
1月から3月にかけて、水平線ではなく氷平線が見えます!(写真提供:別海町観光協会)▲1月から3月にかけて、水平線ではなく氷平線が見えます!(写真提供:別海町観光協会)


まさに絶景!
ビュースポットとして世界的に有名な南米ボリビアのウユニ塩湖のようだと言われています。

北海道のウユニ塩湖、野付湾は春夏秋冬、いつ訪れても絶景が広がります。
浅瀬が広がる特殊な環境が育む海の幸と、刻一刻と変化していく景観を楽しみに訪れてみませんか?


○北海道Likersで紹介したこちらの記事もチェック!
「野付半島と打瀬舟」別海町、標津町:北海道遺産シリーズ(3)
○○ワラも見られる!野付半島を歩こう
別海町で真冬の野付半島を歩いてみたら、何もなかった!
 
○関連リンク

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