2013年04月05日 | 孫田 二規子

選りすぐりの魚介と野菜が主役の北海道中華の名店「中国菜家 季璃香(きりか)」/札幌市

地下鉄大通駅から直結。大通ビッセにある「中国菜家 季璃香(きりか)」は、本格中国料理店です。
オーナーシェフの石井登さんは同店開業の2010年まで、ホテルの料理長などを歴任してきた名手。2006年に開催されたG8北海道洞爺湖サミットでは、シェフチームに参加しました。薬膳料理など中国の伝統的な技法を用いつつ今風の感覚も持ち合わせた料理は、他にはない独自の“作品"。多くの人を魅了しています。

 

 
 

「中国の陰陽五行思想に基づいた季節の北海道産食材を選び、土地の気候風土に合わせた料理を提供しています」と、石井さん。
コース料理は季節毎に変わり、春のメニューのテーマをこう教えてくれました。
 
「冬は寒さで体が縮こまり、細胞が活性化されず老廃物が蓄積しがち。ストレスも溜め込んでしまいます。そこで春のメニューのテーマは、デトックス。色や香り、味覚でも春らしさを感じられるものを考えています」。
 
定番メニューで人気は、“季璃香醤"を使った「魚介類のX・O醤炒め」(1,600円)。

 
▲ホタテやエビ、イカやタコ、ホッキなど新鮮な北海道産魚貝の炒めもの。火加減が絶妙。どれも素材そのものの風味や食感が生きています

 
季璃香醤とは、石井さんが手作りする調味料。枝幸産ホタテ干貝柱、八雲産干しダコ、函館産スルメ、オホーツク産鮭トバなどを刻み、油で炒め煮して加工。口に入れると、まろやかに凝縮された海鮮の旨みが広がり、鼻から抜けていきます。パンチの効いた味わいですが、魚介の味を消すことなく、むしろ引き立てているからすごい!
 
また「海鮮あんかけタンメン」(1,200円)もおすすめです。

 
▲こちらもホタテなど魚介がたっぷり! とても味わい深い塩味です

 
スープを口に含むと、ホタテ干貝柱の風味がふわっ。北海道産小麦で作った細麺が、滋味に富んだあんかけスープとよく調和しています。
「実はこのタンメンのお土産品を開発したんですよ」と、石井さん。
おお!それは一体どんなものですか?

 
▲「こちらです!」とやさしい笑顔の石井オーナーシェフ。手に持っているのが、3月中旬に発売になったばかりの「北海道海鮮塩湯麺」。前記のタンメンがベースで、とろみのあるスープには磯の風味が生きています

 
石井さんは、北海道の食文化向上のためにさまざなま活動を展開しているオーナーシェフ団体、「シェフズクラブ北海道」の発起人。
この商品はその活動の一貫で開発。化学調味料MSG(グルタミン酸ナトリウム)を使わず、スープの肝となるホタテ干貝柱をはじめ、北海道の安全でおいしい食材の味を閉じ込めました。お鍋ひとつで作れるという簡単調理法も、嬉しいポイントです。
 
ちなみに今後は前述の季璃香醤も販売するというから楽しみです。

 
▲試行錯誤を繰り返し、おいしさを追求した「北海道海鮮塩湯麺」(2食入り840円)。道内主要空港やJR札幌駅などで販売。青色は北海道の豊かな海のイメージ

 
食材に対する深い愛情を持って、調理に取り組む石井さん。どうぞ札幌に来た際には、ご堪能ください。帰りはお土産も忘れずに!
 
 

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