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公開 | nobuカワシマ

昭和の風情が残る旧中湧別駅跡「上湧別百年記念公園 中湧別駅記念館」




湧別町の「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」の一角に、昔懐かしいホームやラッセル車などが展示されています。道の駅がある場所は、かつて国鉄名寄本線と湧網線(ゆうもうせん)の中湧別駅があったところ。ホームに立つと、昭和にタイムスリップしたかのような気分です。

 

目次

・駅跡と線路跡にできた道の駅
・昔のホームや案内表示もそのまんま残っている!
・地域を支えた名寄本線と湧網線
・向かいの施設「文化センターTOM」にも展示資料があります
・今も昔も地域の核
 
 

 
 

駅跡と線路跡にできた道の駅

中湧別駅は1989(平成元)年に廃止されました。
 
それまで使用されてきた駅施設や線路があった跡地に、
道の駅をはじめバス乗り場、道路、公園などを整備。
ホームなど駅施設の一部は、そのまま保存展示されています。
 
 
この道路はかつての線路跡。この先に中湧別駅で使用されていたこ線橋などが見えます▲この道路はかつての線路跡。この先に中湧別駅で使用されていた跨線(こせん)橋などが見えます
 
 
この鉄道遺構のことを、「上湧別百年記念公園 中湧別駅記念館」と言います。
 
5月から10月まで、誰でも自由に立ち寄り見学可能。
入館料もありません。
 
ドライブ途中の休憩や温泉入浴のついでに、気軽にふらっと立ち寄れます。

 

昔のホームや案内表示もそのまんま残っている!


 
駅舎こそありませんが、当時のホームやこ線橋などを眺めていると、駅の風情と風格を感じます▲駅舎こそありませんが、当時のホームや跨線橋などを眺めていると、駅の風情と風格を感じます
 
 
ここに展示・保存されているのは、
かつて使用されていたホームやレール、ラッセル車と緩急車。
ちなみに緩急車とは、ブレーキをかける装置などが搭載された車両で、
主に貨物列車の最後尾に連結されていました。
 
 
こうして見ると現役の駅みたい▲こうして見ると現役の駅みたい
 
 
「遠軽行が発車します」
 
列車の音やホイッスル音とともに
当時の駅の放送を模したアナウンスが流れてきました。
 
ホームなどへ近づくと、自動で音声が流れるんです。
再現した放送とはいえなかなかリアル。
ホーム上で聞くとなかなか臨場感あります。
 
細部を見るとよりリアル感いっぱい!
 
 
乗り場案内の表示も当時のまま!▲乗り場案内の表示も当時のまま!
 
 
昔はホームの柱ごとに灰皿がありました▲昔はホームの柱ごとに灰皿がありました。禁煙や分煙が当たり前の今では考えられませんね
 
 
こ線橋の中に入ることはできませんが、ガラス越しに見学可能。歴史を感じます▲跨線橋の中に入ることはできませんが、ガラス越しに見学可能。歴史を感じます
 
 
昭和の風情を感じる駅施設。
昔の映画に出てきそうな佇まいです。

 

地域を支えた名寄本線と湧網線

中湧別駅が開業したのは1916(大正5)年。
 
 
開業間もない大正時代の中湧別駅。当時は中湧別停車場と言いました(写真提供:湧別町)▲開業間もない大正時代の中湧別駅。当時は中湧別停車場と言いました(写真提供:湧別町)
 
 
昭和20年代の中湧別駅(写真提供:湧別町)▲昭和20年代の中湧別駅(写真提供:湧別町)

 
中湧別駅からは、
遠軽方面と紋別・名寄方面のほか、隣駅の湧別までの3方向に名寄本線が、
網走方面へ湧網線が発着。
 
4方向に路線が伸びるジャンクション駅で、鉄道の保線区もありました。
 
 
敷地の一角にある保線区OBによる石碑▲敷地の一角にある保線区OBによる石碑
 
 
敷地内の石碑の碑文によると、保線区には約200人もの人が常駐していたそうです。
これだけの人員と家族が駅周辺に暮らしていたことを考えると、
地域の人口規模や経済活動にも少なからず影響力があったのでしょう。
 
中湧別駅は鉄道の要衝であるとともに、
地域の核として長年賑わいました。
 
 
昭和後期の中湧別駅。通学の拠点でした(写真提供:湧別町役場)▲昭和後期の中湧別駅。通学の拠点でした(写真提供:湧別町)
 
 
湧網線は1987(昭和62)年に、
名寄本線は1989(平成元)年に廃止され、中湧別駅も同時になくなりました。
 
 
中湧別駅に停車中の列車(写真提供:湧別町)▲中湧別駅に停車中の列車(写真提供:湧別町)
 
 

向かいの施設「文化センターTOM」にも展示資料があります

道路を隔てた向かいにある「文化センターTOM」にも足を運んでみましょう。
 
 
文化センターTOM。廃止された鉄道の代替として運行開始した路線バスがこの施設前から発着しています▲文化センターTOM。廃止された鉄道の代替として運行開始した路線バスがこの施設前から発着しています
 
 
この施設の1階ロビーの一角には、
中湧別駅などの駅名板や時刻表、制帽など鉄道資料や備品が展示されています。
 
 
近隣駅の駅名板も展示されています▲近隣駅の駅名板も展示されています
 
 
かつては名寄経由旭川行という列車も運転されていたようです▲かつては名寄経由旭川行という列車も運転されていたようです
 
 
駅ホームなどリアルな展示物を見学したのち資料展示を眺めると、
実際どのように使用していたのだろうか、などとあれこれ妄想してしまいます。
 
 
昔懐かしい鉄道備品も並んでいます▲昔懐かしい鉄道備品も並んでいます
 
 

今も昔も地域の核

中湧別駅が廃止されて既に30年経過していますが、
駅の一部施設は当時の姿のまま、綺麗に保存展示されています。
駅跡周辺はバスが発着する文化センターのほか、温泉施設や公園などがあります。
 
鉄道の駅はなくなっても、道の駅として現在も街の中心であることに変わりありません。
 
 
見学していたら、かつての名寄本線沿線を走る紋別行の路線バスが出発していきました▲見学していたら、かつての名寄本線沿線を走る紋別行の路線バスが出発していきました
 
 
昭和のノスタルジックな風情が残る貴重な施設。
歴史に想いを馳せたり地域の営みを想像したり、ついつい妄想したくなるところです。
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