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公開 | 佐崎リョウ

北海道の秋の味覚を自分の手で! オホーツク海でサケ釣りに挑戦

北海道の食文化に無くてはならない存在のサケ。主に9月から10月の秋の季節に多く獲れることから、『アキアジ』とも呼ばれています。

北海道Likersでは、標津町のサケ文化についても紹介しているので、ぜひ読んでみてください。


今回は、ただお店で食べるだけでは満足できなくなってしまったライター佐崎が、自らサケ釣りにチャレンジしてきました。釣果はいかに?

 

サケ釣り名人モンユウさん

「なんとしても釣ってやる!」と意気込んではみたものの、サケ釣りが簡単ではないのは百も承知。サケ釣りはどちらかというと玄人向けの釣りで、道具を揃えるのも大変です。

そこで、強力な助っ人を頼ることにしました!


▲サケ釣り歴60年を超える名人モンユウさん


モンユウさんは紋別市に生まれ、幼少時からオホーツク海で釣りをしてきた地元でも有名な釣り名人です。

・サケ釣り歴はなんと60年以上!
・毎日365日欠かさず海を偵察に行く
・1シーズンで100匹以上のサケを釣っている
・数百メートル離れた海中のサケの群れを見つける
・しかもその群れの行く先にピンポイントで仕掛けを投げ入れる


などなど、まるで釣り漫画のキャラクターのような釣りスキルを持った、生粋の海の男なのです!

さらにオホーツク鮭釣り特急情報という釣りブログの管理人でもあり、釣りや海の情報を毎日のように欠かさずアップし続けています。日本全国の釣りファンがモンユウさんの情報を頼りにオホーツク海を訪れているのです。

こんな心強い味方と一緒に行くサケ釣り…。これはイケそうです!

 

興部町の砂浜でサケ釣りスタート!

▲早朝5時前の砂浜


紋別市の北側、オムサロ原生花園にある砂浜で待ち合わせます。まだ日が完全に昇る前で時間は早朝の5時前なのですが、視界に入る砂浜いっぱいに釣り人がサケ釣りをしていました。

この釣り方は『ぶっこみ釣り』と呼ばれる釣りの方法です。仕掛けにウキなどを使わずに重りとエサだけで釣る方法で、とにかく忍耐が必要な『待ちの釣り』のようですね。それもそのはず、テントを立ててその中で待っている釣り人もいるくらいでした。


▲手始めに興部町でサケ釣り開始


私達はオムサロ原生花園を通過し、興部(おこっぺ)町の砂浜でサケ釣りをすることにします。この時の時間はおよそ5時。まだ日が昇っていないので気温は10数度しかありません。

温かいコーヒーでも飲みながらまずは優雅に朝食を…といきたいところですが、そこはストイックなモンユウ名人。さっそく準備してあっという間にサケ釣りが始まりました。


▲ライター佐崎も挑戦!


私も釣りに関しては多少の経験がありますが、サケ釣りだけは自信がありません…。誰でも簡単に釣れるものではないからこそ、釣れた時の興奮も段違い。だからこそ、サケ釣りにのめり込むファンが多いのも納得ですね。


▲このウキが沈むのを待ちます!


今回教えてもらう釣りの方法は『ウキふかせ釣り』です。サケがエサに食いつき引っ張ると、海に浮いているウキが沈みます。その時がチャンス! おもいっきり竿をしゃくり、釣り針をサケの口にしっかりとひっかけます。

この方法が、サケと勝負をしている実感が一番強いとモンユウさんは言います。『ぶっこみ釣り』と比較して『ウキふかせ釣り』は『攻めの釣り』なので、運の要素が少なく「釣るべくして釣った」という感覚が得られやすいんですね!


▲エサはなんとエビ!


エサは、今回はエビをチョイス(イモムシではありませんよ!)。他にもイカやサンマ、カツオなどを使うこともあるようです。その日の状況やその年の傾向なども考慮してエサを選択しているとこのことで、想像以上に奥の深い世界のようです。

真っ赤に着色しているのは、目のあまり良くないサケがエサに気づきやすくするためです。


▲サケが跳ねた!


時折、サケが跳ねるのを教えてくれるモンユウさん。少しの音にも敏感で会話の途中でもすぐに気づきます。釣りをしている最中に何度も教えてもらうのですが、全くわかりませんでした。

「あそこに波紋があるでしょ?」と言われても、それすら見つけることができない…。


▲懸命に竿を振り続ける


モンユウさんの教えを頭に浮かべながら懸命に釣りを続けますが、ウキが沈みさえしません。「サケの群れがいる!」と教えてもらった時に限ってエサを付けている最中だったり、見当違いの方向に投げていたり。

せっかく強力な助っ人が同行していくれているのにも関わらず、釣れる気配がなく焦りだけが募ります。


▲モンユウさんの釣果


そうこうしているうちに、モンユウさんがいとも簡単に一匹釣り上げていました。立派なオスのサケをゲット! まさに「釣るべくして釣った」一匹ですね。


▲ギブアップ!


一方の私は、定期的に場所を変えながら時間の許す限り粘りましたが、全く釣れる気配がありません。ここは潔く負けを認めて撤退します! ライター佐崎、釣果はボウズで終了です。(ボウズとは、釣り用語で一匹も釣れなかったことを言います)

 

漁港や遡上を見学

あまりにも釣れる気配のなかった私を気の毒に思ったのか、モンユウさんの図らいでサケの選別作業の様子を間近で見せてもらいました。


▲サケ漁師の作業を見学


港に行ってみると、ちょうど漁船が港に戻って作業をしていました。獲れたサケをどばっと放出し、除雪用のスコップを使って選別していくという、初めて見る光景は衝撃でした…。


▲どんどん運ばれてくるサケ!


大漁なのかと思いましたが、これでもあまり獲れていない方だとのこと。サケ漁師の皆さんの苦労が伺えます。


▲藻鼈川にて


続いて紋別市の藻鼈(もべつ)川に、カラフトマスの遡上を見に連れてきてもらいました。


▲懸命に遡上するカラフトマス


体力を振り絞って懸命に川を上っていくカラフトマスがいました。実はこれ写真だとうまく撮れませんが、川全体にカラフトマスがたっくさんいるんです!

その中には、産卵を終えた後なのかその前なのか、力尽きた個体もたくさんいました。改めて自然の厳しさを思い知らされます。


▲自家製のイクラ丼


最後に、名人の自宅にて自家製のイクラ丼をいただきました!サケは当然のように自分で釣ったサケを焼いてほぐしたもの。

イクラも自家製で、これは塩漬けのイクラです。(なんとシソも庭からその場で摘んできたという、お米以外は全て自家製のイクラ丼!)

自家製のイクラを大量に作って保存しているので、かけ放題でいいと言われたのですが、「これをお店で食べると何円かかるのか…」とさすがに怖くなって遠慮してしまいました。

幼少の頃から、「イクラはふりかけのような感覚だった」というから驚きです! 北海道の観光地で食べたら数千円はするイクラ丼が食べ放題だなんて、北海道の豊かな自給自足の暮らしをまさに体現していると言えますね。

 

サケにも種類があります

最後に、サケのオスメスの見分け方や、種類について教えていただきました。


▲オスとメスの違い(写真提供:モンユウさん)


写真の上がオス、下がメスです。

一番簡単な見分け方は口元なんです。尖って突き出ている方がオスで、そうじゃない方がメス。
どちらが釣れてももちろん嬉しいですが、イクラのとれるメスの方が釣果としては喜ばれるのではないでしょうか?


▲メジカ(写真提供:モンユウさん)


通常のサケに比べて目と鼻先の間隔が短いことから『メジカ(目近)』と呼ばれています。脂肪分が多く漁獲量も少ないことから、通常より高値で取引されます。


▲鮭児(写真提供:モンユウさん)


一万匹に一匹しか獲れないとも言われている『鮭児(けいじ)』。トロのような脂肪と食感を味わうことができ、取引価格は10万円を超えることもあるとか!偶然に釣れることがあるらしく、全国のサケ釣りファンの夢の1本となっています。


その他にも春から夏に釣れ、脂のノリがいい『時鮭(ときしらず)』や、反対に産卵後で味や鮮度の落ちる『ほっちゃれ』など、様々な呼び名と種類のサケがいます。


今回の私の釣果はボウズでしたが、だからこそ奥が深くてハマってしまうとどっぷりなサケ釣りの世界。皆さんもぜひチャレンジしてみてください。上達すれば、サケもイクラも食べ放題な夢の毎日が待っているかもしれませんよ!
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