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公開 | nobuカワシマ

ぐるり北海道一周【3】増毛→小平:史跡を巡り歴史に触れつつ北上

▲写真提供:留萌観光協会


北海道の海岸線沿いを車でぐるりと一周する様子を紹介する連載企画。

第3回目となる今回。
増毛町にある「増毛駅舎」から留萌市の「黄金岬海浜公園」を経由し、
小平(おびら)町の「道の駅 おびら鰊番屋」まで進みます。

歴史風情を感じる場面が数多く、時の刻みを感じられるドライブです。

 

目次

・ぐるり北海道一周について
・ルート紹介:増毛町 増毛駅舎→小平町 道の駅 おびら鰊番屋
・増毛駅舎:列車はもう来ないけど、観光客はいっぱい来る
・増毛駅舎→黄金岬海浜公園:すっごい雨だけど…、晴れたら絶景!
・黄金岬海浜公園→道の駅 おびら鰊番屋:雨、雨、雨…
・道の駅 おびら鰊番屋:昔の栄華をしのびつつ、具だくさんの三平汁を




 

ぐるり北海道一周について

北海道の海岸線沿いを時計回りで巡り、
キレイな風景、美味しいグルメ、素敵な人たちとの出会いを楽しみつつ、
ゆるりとドライブします。

この企画での基本ルールは以下とします。

・基本ルートは海岸線沿いの国道もしくは道道
・都市部や岬付近などは市町村道も利用
 ただし、生活道路や私道と思われるルートは通らない
・北海道本土のみ走行(離島のみなさん、すみません…!)
・景色を楽しめるよう、走る時間は日の出から日没まで
・取材の都合、一周を数回に分けてレンタカーで訪問


 

ルート紹介:増毛町 増毛駅舎→小平町 道の駅 おびら鰊番屋



増毛→小平(Google My Maps)▲今回のルートはこちら(Google My Maps)


増毛駅舎 → 道の駅 おびら鰊番屋
走行距離 約43km
所要時間 約65分(途中の休憩や観光時間を除く)


詳細のルートマップはこちらをクリック
ぐるり北海道一周

前回の記事はこちら
ぐるり北海道一周【2】石狩→増毛:にしんそばの出汁の余韻に浸りながら海辺を行く

 

増毛駅舎:列車はもう来ないけど、観光客はいっぱい来る

6月のある日の朝、増毛町の街中へやってきました。


 


この日は生憎の雨。
雨というか、かなりザーザー降りの大雨、風もけっこう強いです。

風雨が強いと海辺の道は通行止めになりやしないかとヒヤヒヤしますが、
この日はそこまでの荒天ではなさそう。
そのまま旅を継続します。

 
出発前の記念に自撮りを試みるものの、雨がじゃんじゃん降って濡れまくるし、風が吹きつけて傘も髪の毛も爆発。自撮り無理っす…▲出発前の記念に自撮りを試みるものの、雨がじゃんじゃん降って濡れまくるし、風が吹きつけて傘も髪の毛も爆発。自撮り無理っす…


雨の日のドライブは楽しさ半減。当然晴れている日のほうが楽しいです。

急ぎの旅ではないなら、こんな日はあまり走り回らず、
屋内施設や観光施設などを見て回るのが賢明。

ということで、増毛駅舎など増毛町内をしばし周遊します。



 

JR留萌本線の終着駅だった増毛駅。
2016年12月に留萌駅~増毛駅間の路線廃止とともに、駅としての役割を終えました。

 
こうして見ると今にも列車がやってきそう!でも、もうここに列車がやってくることはありません▲こうして見ると今にも列車がやってきそう!でも、もうここに列車がやってくることはありません


増毛町は駅を中心に街が発展してきたことから、
鉄道が走っていたという歴史を後世に残すため、
廃止駅を改修したうえで保存展示することになりました。

 
元駅舎は1921(大正10)年開業当時の大きさに改修し、外壁を板張りに張り替えて昔の姿に近づけたそうです▲元駅舎は1921(大正10)年開業当時の大きさに改修し、外壁を板張りに張り替えて昔の姿に近づけたそうです

 
丸い電球が吊り下がる館内。昔の雰囲気を感じます▲丸い電球が吊り下がる館内。昔の雰囲気を感じます


訪れた日はド平日の朝でしたが、観光客と思われる人が数名訪れていました。

鉄道利用者はいなくなっても、史跡を訪ねる人はいっぱいいます。
不要になったインフラ資産は負債ではなく貴重な歴史資産。
“よそ者”から見れば立派な観光資源です。


 


北海道には各地に鉄道跡をはじめ鉱山跡や開拓の痕跡などがありますが、
増毛町のように保存展示される場所が各地にもっと増えればいいな、と感じました。
もっとも、地域の事情、お金の事情、大人の事情、その他諸々あるとは思いますが…。

北海道Likersのこちらの記事も要チェック!
95年間、時を刻んだ終着駅~JR留萌本線 増毛駅~

 

増毛駅舎→黄金岬海浜公園:すっごい雨だけど…、晴れたら絶景!

増毛駅舎 → 黄金岬海浜公園
走行距離 約18km(増毛町内の寄り道含む)
所要時間 約30分


増毛町には街中に見どころが数多くあります。
少しだけ増毛町内を見て回ったのち、留萌市にある黄金岬海浜公園まで進みます。

北海道Likersのこちらの記事も参考に
「増毛の歴史的建物群」増毛町:北海道遺産シリーズ(11)

北海道Likersのこちらの記事も参考に
彫刻神社と呼ばれる増毛厳島神社で芸術鑑賞

北海道Likersのこちらの記事も参考に
増毛産りんごを使ったアップルパイ。「Fruit Labo」

数ある見どころのなかでも、日本最北の酒蔵として知られる「国稀酒造」が有名。

 
国稀酒造へは増毛駅跡から車にて2、3分▲国稀酒造へは増毛駅舎から車にて2、3分


これからドライブなので残念ながら試飲はできませんが、これなら大丈夫!

 
酒かすアイスをテイクアウト。もちろんノンアルコールです▲酒かすアイスをテイクアウト。もちろんノンアルコールです


朝っぱらですがスイーツタイムを満喫したら、増毛の街を後にします。

増毛駅舎を通り過ぎると街並が途切れ、ほどなくして左手に海が見えてきます。

 
晴れていればかなり爽快な眺めであるはず…▲晴れていればかなり爽快な眺めであるはず…


降りしきる雨。
時折対向車が跳ね上げた水しぶきがシャワーのように降り注いできます。
ワイパー全開…。

ドライブ旅行を楽しむにはだいぶ残念なコンディション。
とはいえ天気ばかりはどうにもなりません。そんな日もありますよね。

 
道路の右手には廃止になった留萌本線の線路跡が時折見え隠れします▲道路の右手には廃止になった留萌本線の線路跡が時折見え隠れします


しばし海沿いの道を走ると国道へ合流。

増毛町を出て20分程度、周囲に建物が増えてきました。
留萌市の街中へと進む国道から左に曲がり、海辺に沿って走ります。

国道を左折して4、5分走ると、黄金岬海浜公園に到着。

ここはこの界隈きっての絶景スポット!
なのですが…。



 

雨風強く空は真っ白。でも海は見えるので気持ちよし!▲雨風強く空は真っ白。でも海は見えるので気持ちよし!


天気がよければこんなに綺麗な場所なんですよ~。

 
海の向こうには今まで走ってきた増毛町の海岸線と、暑寒別岳などの山々が見えます(写真提供:留萌観光協会)▲海の向こうには今まで走ってきた増毛町の海岸線と、暑寒別岳などの山々が見えます(写真提供:留萌観光協会)


ここはかつてニシン漁の見張り台だった場所。夕陽が群来(くき=ニシンの群れ)にあたるとキラキラと黄金のように輝いていたことから、黄金岬と呼ばれるようになったそうです。

 
黄金岬は夕陽の名所として有名。これはぜひリベンジしないと!(写真提供:留萌観光協会)▲黄金岬は夕陽の名所として有名。これはぜひリベンジしないと!(写真提供:留萌観光協会)


スマホで黄金岬の綺麗な写真を見つつ、真っ白い景色を眺めて美しい風景を妄想。
しばし想いに耽ったら出発。

 

黄金岬海浜公園→道の駅 おびら鰊番屋:雨、雨、雨…

黄金岬海浜公園 → 道の駅 おびら鰊番屋
走行距離 約25km
所要時間 約35分


黄金岬海浜公園の先は、留萌市の港湾部をなぞるように進みます。
左手に港、右手に街並が広がります。

 
道路脇で途切れた線路を発見。廃線跡、ちょっとせつない…▲道路脇で途切れた線路を発見。廃線跡、ちょっとせつない…


留萌市の街中には飲食店など多々あるので立ち寄りたいのですが、今回は先へ進みます。

留萌市までは国道231号でしたが、留萌市の先は国道232号になります。
ともに日本海に沿うルートで、通称オロロンラインと呼ばれています。

留萌川の河口近くの橋を渡ると街の風景は終わり。
車窓左手に広がる海を横目に、雨が降りしきる国道をひた走ります。





次の目的地、道の駅 おびら鰊番屋は、留萌市の北隣にある小平町にある道の駅。

黄金岬海浜公園を出て20分ほどで小平町の街中へ。
街を通り過ぎ、さらに10~15分ほど海辺を走ったのち右手にあります。

休憩を兼ねて見学してみましょう。

 

道の駅 おびら鰊番屋:昔の栄華をしのびつつ、具だくさんの三平汁を

この道の駅は、大きく3つのゾーンに分かれています。

○観光交流センター = 特産品の販売や歴史文化保存展示ホールなどがあり
○食材供給施設 = 海の幸を堪能できる食堂があり
○旧花田家番屋 = 1905(明治38)年頃に建てられた北海道内最大規模の鰊番屋。重要文化財です

 
観光交流センターの吹き抜けホールの壁一面には、実際に使われていた大漁旗が飾られています(写真提供:小平町役場)▲観光交流センターの吹き抜けホールの壁一面には、実際に使われていた大漁旗が飾られています(写真提供:小平町役場)

 
「歴史文化保存展示ホール」には昔の農具などさまざまな備品が展示されています(写真提供:小平町役場)▲「歴史文化保存展示ホール」には昔の農具などさまざまな生活用品が展示されています(写真提供:小平町役場)

 
国の重要文化財に指定されている「旧花田家番屋」。見学可能です(写真提供:小平町教育委員会)▲国の重要文化財に指定されている「旧花田家番屋」。見学可能です(写真提供:小平町教育委員会)


館内を見学してみましょう。

この建物は、ニシン漁が盛んだった明治時代、
この地域でニシン漁場を経営していたニシン漁家の花田家が建てた番屋。

ちなみに番屋とは、漁場の経営者である親方の住居兼漁夫の宿泊場所となった建物です。

 
北海道に現存する番屋の中で最大規模というだけあり、中は広々。とても大きな空間です。(写真提供:小平町教育委員会)▲北海道に現存する番屋の中で最大規模というだけあり、中は広々。とても大きな空間です。(写真提供:小平町教育委員会)


最盛期にはこの中で200人近くが暮らしていたそうです。
さぞかし賑やかだったのでしょうね。

館内には当時の漁具や生活用品などが数多く展示されています。
時間が許す限り、じっくり見て回りたいです。

 






 

 

 

歴史文化に触れてちょっぴり賢くなった気分。
知的好奇心を満たしたところで、今度は小腹を満たしに食堂へ。

海鮮丼やニシン丼、刺身定食や焼きニシン定食など、
地元の海の幸を使ったメニューが数多くあります。


どれもこれも美味しそうなのですが、
小腹を満たすのにオススメのメニューは三平汁!


三平汁は北海道の郷土料理。
ニシンやサケなど塩漬けされた魚と、
ダイコンやニンジンなど保存がきく根菜類を昆布出汁などで煮込んだものです。

 
三平汁(写真提供:小平町役場)▲三平汁(さんぺいじる)、税込550円(写真提供:小平町役場)


ここの三平汁はニシンを使用。大ぶりで食べごたえあります。

さらに根菜類がどっさり入っているので、それなりに小腹が満たされます。
これにおにぎり1、2個つけたら、立派な昼食になりそうな位。

 
ニシンや野菜のうま味が染み込んだ汁のいい風味が、ふわ~んと鼻に抜ける感じ。
汁は塩辛さがなくマイルドな塩加減。

これは美味しい♪
汁を全て飲み干し、完食!


お腹ぺこぺこなら丼ものや定食を選びたいですが、
小腹を満たすのであれば三平汁はうってつけ!
量が手頃なのと、何より美味しすぎるのがおすすめのポイントです。


今回はここまで。
次回は、小平町を後にし、羽幌町で穴場グルメを堪能してから天塩町の温泉まで進みます。
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