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公開 | 小西 由稀

大地を創る人。毎日変わらぬ安心とおいしいを食卓へ。「アド・ワン・ファーム」山口敏樹さん

アド・ワン・ファームの山口さん


約半年間、寒さと雪で農閑期となる北海道。
 
「だからこそ一年中、北海道産のサラダ野菜を食卓へ届けたい」。
 
そんな思いで最新のシステムを導入して水耕栽培に挑む、農業生産法人「株式会社アド・ワン・ファーム」の統括農場長、山口敏樹さんにお話をうかがいました。
 
 

目次

・アド・ワン・ファームの農場は、緑の海だった!
・北海道内トップシェアを誇るサラダ野菜
・寒くて雪が多い北海道で、通年水耕栽培は可能なの?
 
 
アド・ワン・ファームの奈々ブランド▲アド・ワン・ファームのサラダ野菜は「nanaブランド」として展開
  
 

アド・ワン・ファームの農場は、緑の海だった! 

初夏のある日、アド・ワン・ファームの農場を訪ねました。

直営の農場は札幌を含む道内3ヶ所にあり、そのうちの豊浦町にある農場へ。
 
ハウスの中に入ると、そこは緑の海!
 

アド・ワン・ファーム
 

別なハウスもほら、この通り。
眺めているだけで癒される、美しい緑が広がっていました。

 
アド・ワン・ファーム
 

それにしても、巨大なハウスです。
なんでも、1棟が10アール(=1000平方メートル)の面積になるように建てられています。
 
豊浦農場の航空写真を見ると、1棟の大きさと敷地の広さがよくわかります。


アド・ワン・ファーム▲総面積は約2万6400m2もある。提供/アド・ワン・ファーム
 

アド・ワン・ファームの親会社は、北海道の農業に特化した建設業を営んでいます。
 
「ハウスなど農業施設を設計施工する中で、お客さまのプラスになるアドバイスはできないか」と考え、自社資材を使って実際に農業生産を開始。
 
その部門が独立し、アド・ワン・ファームとして農業生産法人を2010年に設立。

 
アド・ワン・ファーム
 

社名の“アド・ワン”は“add one”を意味し、1つ加える=お客さまのプラスになることを…という、農業を始めるきっかけになった思いが込められています。
 
 

北海道内トップシェアを誇るサラダ野菜 



アド・ワン・ファーム
 

アド・ワン・ファームの農業の特徴は、コンピュータ制御された通年型の水耕栽培。

ベビーリーフやサラノバレタスといった、サラダ野菜を中心に生産しています。
 

アド・ワン・ファーム▲水耕栽培は土を使わないため、養液を循環。パネルを持ち上げると根がびっしりと生えています

 
アド・ワン・ファーム▲太陽光利用型のハウスなので、太陽の光も大切。日中はしっかり光合成をして、夜はつくった栄養を蓄える。太陽がかげると成長が遅れ、ハラハラすることも


アド・ワン・ファーム▲野菜を植え付ける栽培ベッドは腰の高さに設定され、腰を屈める必要がないので、立ったままラクな姿勢で作業ができる


アド・ワン・ファーム▲連作障害が少なく、収穫後すぐに次の苗を定植できるので計画的な栽培でき、安定供給が可能に
 

アド・ワン・ファーム
 

気になる栄養価も、「実は土耕栽培と変わらないんですよ」と、山口さんは説明します。
 
収穫したてを味見させてもらうと、香りも味わいもしっかりしているという印象。
モリモリ食べたいおいしさでした。

 
アド・ワン・ファームの山口さん▲山口さんは大学で植物生理学を学び、農業資材の会社で開発部門を経験し、アド・ワン・ファームへ

 
「水耕栽培はマニュアル化がしやすく、作業も省力化できるメリットがあります。
省力化や時短で雇用創出にもつながり、新規就農の間口を広げる農業だと思っています」と、山口さん。

アド・ワン・ファームの直営農場と、道内約10ヶ所にあるグループ農場を併せ、ベビーリーフだけでも年間200tも出荷するなど、道内のトップシェアを誇っています。

 
アド・ワン・ファーム▲栽培方法を統一し、全道で栽培・収穫された野菜は札幌に一度集められる。厳しい基準でチェックし、小包装されて道内各地へ出荷

 

寒くて雪が多い北海道で、通年水耕栽培は可能なの? 

雪の多い北海道。雪害でハウスが倒壊するニュースは少なくありません。
 
大型の連棟ハウスは雪国には向かないといわれてきましたが、資材に太いパイプを使用して強度をアップ。
 
さらに、ハウスの屋根から雪がすべり落ちる構造にし、オリジナルの融雪システムも導入。
 
また、ハウス全体を二重構造のフィルムで被覆し、中に空気をためることで断熱でき、暖房費を大きく節約。
 

アド・ワン・ファーム▲ハウス内にも3層のカーテンを導入し、気候や環境に応じて使用。冬はしっかり暖め、夏はきちんと換気ができる施設を実現。いずれもコンピュータ制御で一括管理できるシステムに!
 

雪国ならではのさまざまな技術を導入し、雪にも寒さにも負けず、最適な栽培環境を実現しているアド・ワン・ファーム。
 
アド・ワン・ファーム
 

最新の北方型システムが得意とするところ、そしてひとの手と目でなければできないこと。
双方を生かしながら、一年を通して、新鮮なサラダ野菜を食卓に届けられるのですね。

山口さん、アド・ワン・ファームのみなさん、取材にご協力ありがとうございました!

 
アド・ワン・ファーム
 
 

関連サイト

 ・株式会社アド・ワン・ファーム​
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Writer

小西 由稀

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