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公開 | 小西 由稀

夢と期待をのせて、「三笠高校生レストラン」グランドオープン!

三笠高校生レストラン


北海道の公立高校では唯一、食物調理科単科校の「北海道三笠高等学校」のレストランが、2018年7月22日、グランドオープンします。
 
場所は、新設された研修施設「MIKASA COOKING ESSOR(エソール)」内。
 
「調理部」と「製菓部」がそれぞれ運営する“高校生レストラン”は、プロ顔負けの味と高校生らしい元気で爽やかな接客が魅力です。
 
本番さながらに行われた試食会の模様を通して、その内容を紹介します。


三笠高校生レストラン外観
 

目次

・三笠高校と高校生レストラン
・レポート①:調理部のお店「まごころきっちん」
・レポート②:製菓部のお店「Cherie
・食を学ぶ北海道の高校生のための拠点へ
 

三笠高校と高校生レストラン

三笠高校

 
札幌から車で1時間ほど、農業と観光が基幹産業の三笠市。
三笠高校は三笠市唯一の高校ですが、以前は北海道立の普通科高校でした。
人口減少による定員割れが続き、高校存続のために道立高校から市立高校へ。
 
「生徒を集めるためには、特色のある学校にしなくてはならない。そこで、農業と観光という三笠の地域特性を生かすことができる、『食物調理科』の設置を決めました」と、校長の遠藤直樹さん。
 

三笠高校生レストラン
 

ドラマ「高校生レストラン」の舞台になった三重県立相可高等学校を参考に、三笠高校は2012年、食のプロを育てる「食物調理科」を新設。再出発しました。
 
卒業と同時に調理師免許を取得できる「調理師コース」と、卒業までに製菓衛生師の資格取得を目指せる「製菓コース」の2つのコースを展開。
 

高校生として一般科目はもちろん、食品に関する専門的な授業や調理・製菓の実習も行います。

三笠高校の方針に共鳴し、札幌のホテルや人気店のシェフやパティシエが指導に訪れることも。
 

また、三笠高校がユニークなのは、放課後の部活動。
 
「『調理部』『製菓部』『地域連携部』があり、入学したコースに関係なく、好きな部活動を選べるのが特徴です。食のスペシャリストを目指すため、課外活動でさらに研鑽を積んでいます」。
 

三笠高校生レストランで調理中の生徒たち
 

日々の授業と部活動を通して、全国の調理・製菓コンクールで優勝や最優秀賞を数々受賞。

そのユニークな教育活動から、三笠市外からの受験生も多く、入学は狭き門となる人気校になりました。

 
これまで「調理部」「製菓部」は、市内の飲食店などを借りる形で、期間限定のお店を開いていましたが、今回のグランドオープンは、研修施設「MIKASA COOKING ESSOR」内にそれぞれのお店を常設。

 
調理から接客、会計など経営全般を高校生が行います。
 

三笠高校生レストラン


では、どんなメニューを楽しめるのか、この後にレポートします!

 

レポート①:調理部のお店「まごころきっちん」

三笠高校生レストラン
 

調理部のお店は、「まごころきっちん」。

開店前から多くの市民が心待ちにしています。

 
グランドオープン後しばらくは、「青春御膳」と「みかさ赤ワイン牛丼定食」の2つのメニューを提供予定。

「私達の青春がつまったお弁当です」のメッセージが、ストレートで、初々しくて良いですね!


三笠高校生レストラン
 

さて、オープン前、店内はお客さまを迎える準備の真っ最中。
 
調理部では4班に分かれ、キッチン担当、サービス担当、次の日の準備担当、そして休みと、ローテーションを組んで営業を行います。


三笠高校生レストラン


三笠高校生レストラン

 
キッチンもサービスも、きびきび&丁寧に準備を進める姿は、とても高校生とは思えないほど! 真剣なまなざしに引きつけられます。
 

「技術はもちろん大切ですが、それ以外のことはもっと大切。社会に出てお店のために、お客さまのためにどうあるべきか。教室だけでは学べない、経験できない、生きた勉強をさせてもらっています」と、調理部顧問の斎田雄司先生。
 

三笠高校生レストラン▲斎田先生は相可高校の卒業生。大学で食材の流通や経営などを幅広く学び、教員免許も取得。懐石料理店などで経験を積み、新生・三笠高校へ
 

また、斎田先生は日頃から「カッコ良くなければ面白くない」と、立ち居振る舞いも厳しく指導しているのだそうです。

見ていて気持ちがいい動きができているのは、そのためですね!
 
さぁ、開店。
あっという間に満席です。
 

三笠高校生レストラン
 

一気に活気づくキッチン。
サービス担当は笑顔でオーダーを取り、配膳、料理の説明も細やかです。
 

三笠高校生レストラン
 

お待たせしました、気になるメニューはコチラ。
 
松花堂弁当タイプの「青春御膳」。
 
料理に青春をかけるこだわりの御膳というだけあって、天ぷら、旬野菜と鶏肉の土佐酢ジュレがけ、白老牛しぐれ煮を添えただし巻き卵、調理部が開発した玉ネギの漬物などなど、多彩な献立!
 

特に、飾り切りも美しい野菜の炊き合わせは、丁寧に引いただしをベースに、ひとつひとつ味を含ませた逸品。

 
三笠高校生レストラン▲三笠産のななつぼしのご飯に三笠産の味噌を使った味噌汁も
 

そして、「みかさ赤ワイン牛丼定食」は、料理コンテストの優勝作品。

三笠の玉ネギやワイン、贅沢に白老牛を使った「みかさ赤ワイン牛丼」をはじめ、おかずも充実!

 
三笠高校生レストラン▲島根県で開催された「第一回食の縁結び甲子園」で最優秀賞を受賞した作品を商品化
 

どちらも1200円で提供。
正直な話、ここまでのレベルの料理が出てくるとは思いませんでした。

彩りも美しく、ボリュームもたっぷり。何より実直さが伝わってくるおいしさです。

 
「ひとつひとつ手づくりにこだわり、自信を持ってお出しできるメニューです。良いことも悪いことも、ぜひ評価していただき、応援してもらえるとうれしいです」(斎田先生)。

 

レポート②:製菓部のお店「Cherie」 

まごころきっちんの開店から30分後、製菓部のショップ&カフェ「Cherie(シェリー)」もオープン。
 

三笠高校生レストラン
 

製菓部は2つの班に分け、交互に店舗を運営。

主に3年生が製造を担当。1、2年生は製造・厨房補助、サービスに分かれて受け持ちます。

店名はフランス語で「愛されるもの」という意味。地域に愛され、お客さまに愛されるお店づくりを目指しています。

 
店舗に並ぶお菓子は、味の構成からデザイン、材料にもしっかりこだわり、生徒が考案・試作、商品化したもの。

これが見事なレベルで、早い時間から売り切れ御免の大人気。


三笠高校生レストラン▲左の「ハニーパッション」はマンゴーやパッションフルーツ、ココナッツを使い、夏にぴったりな甘酸っぱいおいしさ
 

聞けば、企業とコラボレートしたクリスマスケーキが発売されるなど、その実力はプロからも一目置かれる存在。
 
イートインできるカフェでは、美しく演出した皿盛りにしたケーキを提供しています。

カフェスペースからは厨房が見え、丁寧に作業をする様子を見ることができます。


三笠高校生レストラン
 

製菓部もかなりの本気度が伝わってくるショップ&カフェです。
 
「将来に向けて研鑽を積む場として、菓子店・カフェ運営の実地研修を行っています。三笠市を盛り立てるカフェとして、くつろぎの空間を提供できたら」と、製菓部顧問の鈴木多恵先生。

 
▲今後はテイクアウト用の焼き菓子も検討。また、三笠はリンゴ栽培もしているので、「時季になるとリンゴのお菓子も提供できたら」と鈴木先生

 

食を学ぶ北海道の高校生ための拠点へ 

「MIKASA COOKING ESSOR」には、三笠高校「地域連携部」が開発に携わった商品などを販売する「ESSOR STORE」、貸し調理室の「KITCHEN STADIUM」も完備。
 

三笠高校生レストラン
 

三笠高校レストランには、三笠市の知名度アップや交流人口の増加など、多くの期待が寄せられています。
 
「今は目の前のお客さまに喜んでもらえる味とサービスの提供に尽力し、三笠市内外で応援してくれる方々の期待に応えられるようにがんばりたい」と話す、三笠高校の先生たち。

 
三笠高校生レストラン


また、将来的には「食を学ぶ北海道の高校生のための拠点にしていきたい」という思いも。
 
北海道には農業高校をはじめ、食を学ぶ専門高校が多くあります。
 
「そういった高校と交流、コラボレーションしながら、新商品、新メニューを開発するなど、互いに協力しながら高め合える関係性を築いていけたら」と、抱負を語ります。


三笠高校レストラン外観
 

実際、オープン日の7月22日には、北海道幌加内高等学校、北海道剣淵高等学校、北海道美唄尚栄高等学校の3校が農作物や加工品の販売を予定しています。
 

さまざまな夢と期待と想いをのせた三笠高校生レストランに、ぜひお出かけください。
イキイキとがんばる高校生たちの姿に、元気をもらえますよ!


三笠高校生レストラン

 

 関連サイト

三笠高校生レストラン
北海道三笠高等学校
北海道三笠高等学校調理部まごころきっちん
北海道三笠高等学校製菓部Cherie
北海道三笠高校地域連携部
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小西 由稀

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