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公開 | チバタカコ

三笠市幾春別は北海盆唄発祥の地。「三笠北海盆踊り」

三笠市北海盆おどり
 

「ハァ~、北海め~い~ぶぅ~つ」「ハァ、どうしたどした」で始まる「北海盆唄」。

お盆時期は、道内各地の盆踊り会場で歌い、踊られています。ザ・ドリフターズの「8時だョ!全員集合」のオープニング曲は、この替え歌だって、知っていますか?

 

目次

・三笠市と「北海盆唄」
・「北海盆唄」を聞いてみよう
・3日間で約2万人が集まる「三笠北海盆おどり」


 

三笠市と「北海盆唄」

三笠市は、空知地方の南部、札幌と旭川の真ん中より、ちょっと札幌寄りに位置しています。

北海道の鉄道発祥の地であり、かつては産炭地として栄えました。
 

三笠市旧奔別炭鉱▲三笠市旧奔別(ぽんべつ)炭鉱
※私有地のため立ち入り禁止です

 
また、「エゾミカサリュウ」や「アンモナイト」などの化石が多数発掘され、ユネスコ世界ジオパークに認定された「三笠ジオパーク」があります。
 

三笠市立博物館に展示されているアンモナイト化石▲三笠市立博物館に展示されているアンモナイト化石
 

三笠ジオパーク」は、北海道Likersでも紹介しています。

三笠市の幾春別(いくしゅんべつ)エリアは、昔は炭鉱のまちとして大いに栄えました。

当時の炭鉱では、盆踊りは一大イベント!
 
各地で櫓が立ち、それはそれはたいそうな賑わいだったそうです。

 
三笠市教育委員会課長兼公民館長兼図書館長の遠藤朋広さん▲三笠市教育委員会課長兼公民館長兼図書館長の遠藤朋広さん。生まれも育ちも三笠っ子。「三笠の人口は8,600人くらいですが、盆踊りには、3日間で約2万人が集まります」

 
三笠市教育委員会によると、その幾春別で歌われていた歌が後の「北海盆唄」となり、1992(平成4)年に北海道民謡連盟最高師範で、北海道教育大学名誉教授の吉田源鳳(げんぽう)さんが、日本民俗音楽学会で「三笠市が北海盆唄発祥の地である」と発表。
 
以来、三笠市幾春別を「北海盆唄」発祥の地とし、1993(平成5)年から毎年7月に「北海盆唄全国大会」を開催しています。
 

「第26回北海盆唄全国大会」優勝者、小関花那さん▲2018年7月8日に開催された「第26回北海盆唄全国大会」優勝者、小関花那さん
 

道内各地で歌われてきた「北海盆唄」が全国に広がったのは、1940(昭和15)年、北海道を代表する民謡歌手、今井篁山が幾春別を訪れた時に「北海盆唄」のメロディにひかれ、歌詞を変えて「北海炭坑節」として世に出したのがきっかけだとか。
 
やがて、1959(昭和34)年、人気歌手三橋美智也が「北海盆唄」をレコードとして発表し、全国的に大ヒットしました。

 

「北海盆唄」を聞いてみよう

「北海盆唄」は、三笠市教育員会のHPから聞くことができます。
 
北海盆唄
 
ハァー 北海名物
(ハ ドウシタ ドシタ)
数々 こりゃ あれどよ
(ハ ソレカラ ドシタ)
おらがな おらが国さのコーリャ
(ハ ヤーレット)
あれさな 盆踊りよ
(ハ エンヤ コラヤッハ ドッコイ ジャンジャン コラヤット)

 

三笠市中央公園にある「北海盆唄発祥之地」の石碑▲三笠市中央公園にある「北海盆唄発祥之地」の石碑

 
ちなみに、石碑の歌詞の最後の辺りにある「月見坂」は、旧奔別炭鉱横の坂のこと。
 

三笠市幾春別の月見坂▲月見坂

 
昔、ここから眺めた景色は、夜も眠らぬほど賑やかだった炭鉱(ヤマ)のまちだったんですね。

 

3日間で約2万人が集まる「三笠北海盆おどり」

道内の盆踊りは、早い時間帯は「子どもの部」、夜が「大人の部」と分かれているところが多く、「子どもの部」で踊るのはたいてい「子供盆おどり唄」。
 
道産子なら一度は踊ったことがある、
 
シャンコ シャンコ シャンコ
シャシャンが シャン♪

 
の、やつです。
 
「子供盆おどり唄」は、江別市発祥だそうで、こちらはまた別の機会にきっちり取材してきますね。
 
そして、日が暮れて、盆踊りが盛り上がってくる夜に、大人も子どもも一緒に踊るのが「北海盆唄」。
 
三笠市では、2001(平成13)年、開庁120年記念事業として、炭鉱全盛期を再現した高さ10.5mの巨大櫓を製作し、翌2002(平成14)年に「第1回三笠北海盆おどり」を開催しました。
 

櫓が常設されている三笠市中央公園▲櫓が常設されている三笠市中央公園。ここが「三笠北海盆おどり」のメイン会場です
 

盆踊りの櫓は、お盆の時期になると公園や神社の境内などに立てられて、終ったら撤去が一般的ですが、ここ三笠市では常設です。

 
三笠市中央公園にある高さ10.5m、三層式の巨大櫓▲高さ10.5m、三層式の巨大櫓
 

三笠市中央公園にある巨大櫓▲三笠の北海盆おどりは、「空知の炭鉱関連施設と生活文化」として北海道遺産に選定されています
 

2018年の「第17回三笠北海盆おどり」は、8月13日(月)~15日(水)。
 
日中は「石炭カツギレース」や、今年から小中学生対象で石炭を運ぶ「一輪車(ネコ車)レース」なども行われます。
 

石炭カツギレース▲石炭カツギレース
※提供写真

 
そして、夕方からが盆踊りタイムです。
 

三笠北海盆おどりの輪▲三笠北海盆おどり。巨大櫓の周りには4~5重の踊りの輪ができます
※提供写真
 

子ども盆踊りは3日間通して行われ、13日は子ども向けに手持ちの小さな花火大会が実施されます。
 

北海盆踊りの保存、継承活動を行っている「三笠甚句の会」▲北海盆踊りの保存、継承活動を行っている「三笠甚句の会」が踊りを先導。北海盆踊りは、初めての人もすぐに覚えられますよ
※提供写真

 
北海盆おどりは、14日~15日に実施。「第26回北海盆唄全国大会」優勝者、小関花那さんをはじめ、歴代優勝者たちが櫓で歌います。
 
もちろん、演奏も歌もLIVEです。
 

三笠北海盆おどり仮装大会1▲仮装大会は、個人・団体で事前申し込み制
※提供写真
 

三笠北海盆おどり仮装大会2▲仮装大会は、個人優勝5万円、団体優勝10万円!「よし!」という人は、ぜひ実行委員会へエントリーしてみてください
※提供写真

 
14日は、ステージイベントや子ども神輿があり、15日は仮装大会、夜7時からは660発の花火が打ちあがります。
 

三笠北海盆おどりの櫓と花火※提供写真


三笠市のお盆の3日間は、まるで炭鉱最盛期の頃にタイムスリップしたかのように盛り上がります。
 
しかし、この文化を保存・継承する人たちの高齢化、次代の担い手不足といった課題も抱えています。
 
炭鉱(ヤマ)の記憶を継ぐ大切な北海道の文化として、北海道民としても「北海盆唄」の歌詞通り「北海名物」に!と願う「三笠北海盆おどり」です。

 

第17回三笠北海盆おどり

開催日:8月13日(月)~15日(水) 13:00~21:30
会場:三笠市中央公園
問合せ:三笠北海盆おどり実行委員会
教育委員会社会教育課 TEL:01267-2-3591
三笠市商工会内 TEL:01267-2-2249
※各種イベントエントリーなど、詳しくはお問い合わせください。
 
  

関連リンク

三笠市教育委員会
三笠市公式HP
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