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公開 | みふねたまき

人をつなぐ何気ないシーンにコーヒーを。倶知安町の駅前カフェ『スプラウト』

倶知安 カフェ スプラウト コーヒー ラテアート


食事のあとや仕事の合い間、自宅はもちろん移動中も、片手にはコーヒーという方、多いのではないでしょうか?
今回ご紹介するのは、倶知安町のカフェ『SPROUT(スプラウト)』。ニセコエリアでアウトドアの活動をしている人なら、誰でも知っていると言われるくらい、おなじみの場所なんです。


倶知安 カフェ スプラウト 外観


『SPROUT』があるのは、JR倶知安駅から歩いて数分のところ。駅前通りに面したガラス張りの空間に焙煎機が置かれ、ローストしたてのコーヒーがいい香りを漂わせているので、すぐにわかります。


倶知安 カフェ スプラウト エントランス


椅子が並ぶウェルカムな雰囲気の入口から店内に入ると、峠ヶゆきこさんがニコニコの笑顔で迎えてくれました。

 

北海道で暮らしたい!

 『SPROUT』はオーナーの峠ヶ孝高(とうげよしたか)さんとゆきこさん夫妻が、2009年12月にオープンしたお店です。
今度の冬で10年目を迎えるわけですが、孝高さんとゆき子さんは共に千葉県の出身。地元から離れた北海道で、どうしてお店をはじめようと思ったのでしょう?まずはそこから聞いてみたいと思います。


倶知安 カフェ スプラウト 峠ゆきこさん▲峠ヶゆきこさん
 

「ふたりともアウトドアが好きで、北海道に住むことは憧れでした。とくに彼は千葉でラフティングガイドをしていたので、夏はラフティング、冬はスキーと、一年中アウトドアができるニセコは理想の土地だったんです」とゆきこさん。
 
はじめに行動に移したのは孝高さんでした。2004年にラフティングガイドとして、ニセコのアウトドアショップに就職し、その3年後に結婚を機にゆき子さんも移住。互いにアウトドアショップなどで働きながら、ニセコの自然を満喫する日々を過ごしていました。
 

倶知安 カフェ スプラウト オーナー 峠さん▲代表の峠ヶ孝高さん

 

コーヒーと、アウトドアと

北海道に移住すると決めたときから、ふたりは生活のベースとなる拠点として、お店をもつことを考えていたそうです。「当時、倶知安にはまだテイクアウトのコーヒーショップはなかったので、自分たちの好きなアウトドアとからめた、新しいスタイルのお店ができたらいいねって話していたんです」


倶知安 カフェ スプラウト エスプレッソマシーン▲エスプレッソマシーン


倶知安 カフェ スプラウト エスプレッソ テイクアウト▲テイクアウト用のカップには山を歩く人のイラスト
 

コーヒーがあれば、そこに会話が生まれ、自然に人とのつながりが育まれるもの。
「コーヒーはコミュニケーションのひとつです。気軽に寄ってコーヒーを買ってもらいながら、少しおしゃべりして、じゃあまたねって言える、そういう場をつくりたいと思いました」とゆきこさん。


倶知安 カフェ スプラウト 峠ヶゆき子さん
 

実際に『SPROUT』にはアウトドア好きのお客さまが多く訪れ、ふたりが思い描いたとおり、情報交換の場になっているといいます。

「どのあたりの紅葉がきれいだとか、今日の雪質はどうだったなど、私たちから情報発信するだけでなく、実際に行った人からもフィールドの状況を教えてもらえます。注文したコーヒーを待ちながら、顔なじみのお客さま同志で会話したり、コミュニケーションが広がっているのを感じます」


倶知安 カフェ スプラウト 店内▲カフェとしてだけではなく、誰にでもオープンに使ってもらえる場所にしたいそう
 

5年ほど前から「coffee aid(コーヒーエイド)」の名のもとに、お店を離れスポーツや音楽、パーティなど各地で開催されるイベントにも出店。

「エスプレッソマシンとグラインダーを携えて、行った先で設置して販売するスタイルです。トレイルランニングやスキーツアー、お店の空間を使ったトークイベントなども開催していて、いろんな人との出会いに刺激をもらっています」と孝高さん。
 

倶知安 カフェ スプラウト 店内▲店内の本棚にはアウトドア関連のものを中心に多彩なジャンルの本が並んでいます


香りにほっと和んだり、エネルギーになったり…。どんなシーンにも似合うコーヒーを提供することで、がんばる人や楽しむ人を、もっともっと応援したいと夢は広がっています。

 

自家焙煎のスペシャルティコーヒー



倶知安 カフェ スプラウト 店内 カウンター 


現在お店では「ニセコオートルート」や「Mt. YOTEI」などのハウスブレンドのほかに、産地の個性があふれるシングルオリジンのスペシャルティコーヒーを提供。季節に合わせて豆の種類を替え、エスプレッソもドリップも、豊富にそろった豆の中から好みのものを選べます。


倶知安 カフェ スプラウト コーヒー豆▲シングルオリジンのスペシャルティコーヒー


倶知安 カフェ スプラウト カウンター▲カウンターにはコーヒーの味のイメージを現したボードがあります


倶知安 カフェ スプラウト 店内 焙煎機▲カフェ入口に置かれたロースター


昨年春から提供するコーヒーは全て自家焙煎に。担当するのは孝高さんです。

「10年近く続けてきて、コーヒーを提供するからには、焙煎も自分でやらなければと思うようになりました。焙煎技術を磨くための合宿にも参加して、全国のロースターさんと情報交換しながら、よいものを吸収しているところです」

孝高さんが焙煎したコーヒーを、ゆきこさんをはじめスタッフ全員でカッピング。あれこれ意見を交わしながら、誰からも「おいしい」と愛される味を目指しているそうです。


倶知安 カフェ スプラウト 店内 焙煎機▲通りに面してオープンな雰囲気。焙煎室はガラス張り


「こうしてコーヒーを提供できるのも、お店を始める前に親身にアドバイスをくださった横井さんのおかげなんです」
 孝高さんとゆきこさんが師と仰ぐ横井さんとは、札幌の自家焙煎珈琲店「工房 横井珈琲」代表の横井力さんです。
 
「アルバイト先で使っていたコーヒー豆が横井珈琲さんのもので、とてもおいしかったんです。それで、工房宛にコーヒー豆について質問を送ったら、横井さんご本人から3ページにわたるお返事が届いて……」
 
親身な対応に恐縮しながらも、自分たちのお店で出すコーヒーは横井さんにお願いしようと決め、実際に札幌の工房を訪問。丁寧なレクチャーとともに、たくさんのアドバイスをいただいたそうです。


倶知安 カフェ スプラウト 店内▲焙煎室の壁には宮沢賢治の「雨ニモマケズ」
 

「自家焙煎を始めた今も生豆の仕入れでお世話になっています。品質を重視される方なので、倶知安でこの味を守り続けろ、頑張れ!と応援してもらっていて、感謝しかありません」とゆきこさん。
 
 

グッズもいろいろ。プロジェクトも進行中

店内ではオリジナルのマグカップやナルゲンボトル、縁のあるアウトドアショップのグッズなども展示販売しています。

「コーヒー豆もそうですが、作っている人の顔が見えるものを置くようにしています。セレクトの基準は自分たちが好きなもの、使いたいもの。そのほうがお客さまにも、ちゃんと説明できますし、安心かなと思って」


倶知安 カフェ スプラウト 店内▲壁の棚にはさまざまなグッズが並んでいます


倶知安 カフェ スプラウト オリジナルマグ▲オリジナルマグカップとナルゲンボトル


倶知安 カフェ スプラウト オリジナルグッズ▲イラストがかわいいグリーティングカードや缶バッチなども並んでいます


倶知安 カフェ スプラウト カウンター▲コーヒーのおともやアウトドアの行動食におすすめのクッキーやナッツ


この夏には、おふたりの地元・千葉県市川市のサイクルショップ「ディーポ サイクル&リサイクル」が展開するローカルシティプロジェクトに加わり、「KUTCHAN CITY」のTシャツを制作。お店で販売しています。


倶知安 スプラウト カフェ Tシャツ▲倶知安町民の必須アイテム?!うわさの「KUTCHAN CITY」Tシャツ発見!
 

『俺の地元はお前の地元、お前の地元は俺の地元』をキャッチフレーズに、同じデザインのTシャツでゆる~くつながり、その輪を広げていこうというプロジェクトで、浦安市や市川市のTシャツを着た人が『SPROUT』を訪れ、大いに盛り上がったそうです。
 

倶知安 カフェ スプラウト カウンター▲オリジナルグッズやラベルのデザインは札幌のイラストレーター田中マリナさん


倶知安 カフェ スプラウト オリジナルグッズ▲こちらのカードもマリナさんの作品


お店のロゴをはじめオリジナルグッズのデザインを手がけるイラストレーターの田中マリナさんは、お店のオープン当初からのお客さま。「当時は10代だったと思うのですが、私、絵を描いてるんです!って言うので、じゃあ何か描いてよとお願いして、そこからずっと縁が続いています。コーヒーラベルのイラストも、黒板のメニューも彼女が描いてくれたんですよ」


倶知安 カフェ スプラウト 黒板メニュー


お店で働くスタッフの中にも、お客さんとして来ていた人が多いそう。

「山やアウトドアなど、好きなものが似ているというのはあると思いますが、みんな個性豊かで魅力的。ニセコの音楽シーンを盛り上げたいと音楽活動を頑張っている子もいるんですよ。

彼と私の店というよりは、いろんな人がここに来て好きなことをやってくれて、それがいいものになっているのだと思います。お客さまも含めて、みんなでこの場所を作っている感じですね」と、ふたりも嬉しそうです。
 

倶知安 カフェ スプラウト スタッフ▲スタッフのみずえさん


倶知安 カフェ スプラウト オーナー夫妻 スタッフ▲みんないい笑顔!


『SPROUT』は「新芽」を意味する言葉です。

コーヒーとアウトドアという倶知安町で芽吹いた孝高さんとゆきこさんの夢は、いくつもの新しい出会いの芽を育みながら、この場所にしっかり根をおろしています。
「また行きたい」そう思える場所が、またひとつ増えました。

 

関連リンク

SPROUT
スプラウトのコーヒーが買えるオンラインストアも開設。孝高さんのブログも更新中。

sproutniseko
instagram で日々の様子をアップしています。

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